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一人百首  作者: 奈月遥
92/103

だいくじゅういっしゅ きりぎりす つきのましろく のぼりつつ ひのくれないに しづみゆくかな

第九十一首

螽斯 月の真白く 昇りつつ 日の紅に 沈み往くかな


 コオロギの恋歌が重なり合う頃。

 そんな侘しい夕暮れ。

 空を見あげれば。

 半分の月が、白く浮かび上がり。

 振り返れば。

 山々を焼きながら。

 日がゆっくりと沈みこんで、今日の終わりを嘆いている。

 ふと、思う。

 この刹那。

 全てが終わったら。

 どうなるのだろうかと。

 あるいは。

 この刹那。

 全てが止まったら。

 どうなるのだろうかと。

 そんな試行を無視して。

 一瞬は溶けて、進んでいく。

 そんな秋の、時間が置き去りにされた、茜頃。


きりぎりす つきのましろく のぼりつつ ひのくれないに しづみゆくかな


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