83/103
だいはちじゅうにしゅ すさまじき ねぶかきゆきの のこるれば あくるはるなつ わきみずめぐむ
第八十二首
凄まじき 根深き雪の 残るれば 明くる春夏 湧水恵む
まだ道に雪が残り、心なしか寒さを感じる。
街中でこの様子なら、山奥にはもっと雪があるんだろう。
その雪が春に溶けて、山に染み込み。
夏まで湧く雪解け水になるなら。
きっと今年は水に困らず。
稲が豊かに実るのでしょうね。
街を沈めた雪もまた、未来には幸いを約束する因となる。
振り返れば、全てに意味がある。
だから。
きっとどんな困難があっても。
くじけないで。
すさまじき ねぶかきゆきの のこるれば あくるはるなつ わきみずめぐむ
おいしいお米が、今から楽しみ。




