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だいはちじゅういっしゅ さかづきを あふれてみたす しゅくふくは いのちはぐくむ 陽のいつくしみ
第八十一首
逆月を(杯を) 溢れて満たす 祝福は 命育む ひの慈しみ
逆さまに浮かんだお月様。
栄光の杯みたいに、光が溢れて。
零れた煌めきが夜を照らす。
その杯に注がれる祝福がなにかと言ったら。
生命の根源、全ての生命を支える最初の生命、自ら生きるための栄養を生み出し、その身を捧げて他者の命を繋ぐ存在、つまりは植物に。
生きる力を与える光。
光合成の源であるのは、水と二酸化炭素と、光。
植物を茂らせる雨と並んだ天の恵み。
そう、太陽の輝き。
その命を育む優しい光が、空の杯を満たすのだから。
月から零れる灯りはあんなにも、柔らかなんだろうな。
さかづきを あふれてみたす しゅくふくは いのちはぐくむ 陽のいつくしみ




