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だいろくじゅうくしゅ くるくると うかぶゆづのみ まはすれば ゆづゆのもぢも まはるとおぼゆ
第六十九首
くるくると 浮かぶ柚子の実 回すれば 柚子湯の文字も 回ると覚ゆ
冬至を越えれば、あと冬も半分で。
残りの寒さで風邪をひかないようにと願いを誓い。
かぼちゃを食べて。
わたしの家では、みんなが大好きなかぼちゃのシチューが出てくるの。甘くてほくほくなかぼちゃが、くずれてとろけて。
かぼちゃのシチューでお腹が満たされたら。
次は柚子湯であったまる。
お風呂のふたを開けると、それだけで柚子のさっぱりした香りが湯気と立ち上って。
お湯に浸かると、じんわりと体の中から温めてくれる。
なによりも、楽しみなのは。
お湯に浮かんだまるい柚子の実を。
指でつっついて、くるくる回すこと。
年に一度しかできないぜいたくな遊びなの。
しかも、今年は柚子がたくさん。
ちょん。くるくる。
ちょん、ちょん。ゆらゆら。ゆらゆら。
たまに思いっきりお湯をかき回して。
流れるプールみたいに柚子をお風呂一周させて。
たのしい♪
ゆず、ゆず、ゆずゆ~♪。
そうやって、くるくる回る柚子を見ていたら。
ふと、気付いたの。
ゆずゆ、って、回文だって!
大発見だ!
くるくると うかぶゆづのみ まはすれば ゆづゆのもぢも まはるとおぼゆ
はい、遊んでたら、いつまで風呂入ってんだ、って、お母さんに叱られました。




