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だいしじゅうきゅうしゅ みかつきの うちはかけても さえたるに いふまでもなき みちたるこころ
第四十九首
三日月の 内は欠けても 冴えたるに 言ふまでも無き 満ちたる心
冴え冴えと光と溢す三日月に、よく人は恋を託すみたい。
遠くの地にいるあの人も、わたしと同じ月を見てるから。
それに満ちていく様子に、今は頼りない恋心が育つのを重ねて。
その三日月の細さは頼りないけれど、その光は力強い。少し見詰めれば、欠けた縁にも光の軌跡が走ってる。
見えなくても、確かに存在してる。
なんて素敵なことでしょう。
だって、三日月は恋に例えられるから。
恋心は、ほんのわずかの仕草や言葉でしか表現できなくても。
ほっそりとしたその見える部分だけでなくて。
しっかりともっと大きな愛情があるって、そう象徴してくれてる。
強い気持ちほど、カタチにできないけれど。
不安になんてならなくていい。
ねぇ、そうでしょ。お月様。
みかつきの うちはかけても さえたるに いふまでもなき みちたるここと




