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一人百首  作者: 奈月遥
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だいしじゅうしちしゅ よりそひて ふれるゆびさき ぬくもりに あきのをわりも うれしかるかな

第四十七首

寄り添ひて 触れる指先 温もりに 秋の終わりも 嬉しかるかな


 晩秋の霧が降りる頃になると、朝夕と冷え込んで。

 昼間の風も冷たく、当たりが強くなっているんじゃないのかと。

 空気も乾燥し始めるし。

 冷え性のわたしは、指先が雪女みたいになる。

 とてもイジワルな季節。

 中途半端で。

 冷たい身を裂くような雨も降ったり。

 晴れてからからに乾いたり。

 どっちつかず。

 寒いのに、氷点下まで降りないから。

 氷が織り成す光の煌めきも目に出来ない。

 暖かいかと思っても。

 コートを脱ぐとくしゃみで出ちゃう。

 なんてこと。

 そんなにわたしをいじめて楽しいの。

 そんな秋の終わり。

 帰り道。

 白くなりもしない息を吐いて。

 なんとか指先を暖めようとするわたしを見て。

 あなたが、その手を包み込んでくれた。

 あったかい。

 秋の終わりも、悪くないかな。なんて。ね。

 ありがと。すっごい嬉しいよ。


よりそひて ふれるゆびさき ぬくもりに あきのをわりも うれしかるかな


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