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だいしじゅうししゅ はらはらと おつるもみぢは かれぬなり このめゆがむる しづくいつにか
第四十四首
はらはらと 落つる紅葉は 枯れぬなり 此の目歪むる 雫何時にか
はらはらと、紅葉が落ちる。
それを見上げて、みんなも笑顔になってる。
わたしにはそんな素振りは見せないけれど。
人から聞いたところによると、あの人はそんな紅葉のように笑っていているらしい。
それはそれで嬉しいものだ。
後悔も未練もなく。
生きているらしい。
つまり落ち葉は枯れているから彩りも美しい、ということなのかな。
それは別として。
わたしの視界を歪めてい、時折、はらはらと落ちるこの雫は、何時になったら、涸れてくれるのですか。
はらはらと おつるもみぢは かれぬなり このめゆがむる しづくいつにか




