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だいしじゅういっしゅ すずかぜに みをゆらしたる ふうりんの りんちりんとの なごりをしき音
第四十一首
凉風に 身を揺らしたる 風鈴の りんちりんとの 名残惜しきね
秋の風が吹き抜けるようになった頃の、道すがら。
わたしの耳を、軽やかで涼しげな音がくすぐった。
夏は、つい何日か前のことなのに。
ちりん、ちりちり、りんっ。
なぜだか、その音がとてもなつかしく感じたの。
ちんっ、ちち、ち、りんっ。
暑い夏は苦手だけど。
ずっとぐったりして。
蝉の鳴き声がわずらわしくて。
でも、青い空に浮かぶ綿雲はおいしそうに見えた。
りん、ちりん。
名残惜しいね。
あの楽しい夏休みがさ。
こどもが、ちょっぴりうらやましくなっちゃった。
すずかぜに みをゆらしたる ふうりんの りんちりんとの なごりをしき音




