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だいじゅうにしゅ やはらかな はるひにまふは むらさきの すずをふりたる ひめのをどりこ
第十二首
柔らかな 春日に舞ふは 紫の 鈴を振りたる 姫の踊り子
春の道端。
たくさんの花たちが笑顔を振りまいてる。
たんぽぽ。
いぬのふぐり。
ほとけのざ。
からすのえんどう。
その中で、わたしの目を引いたのは、恥ずかしそうに紫香る花を葉に隠した、小さな草花。
しゃらり、しゃらり。
その紫の花を鈴と鳴らして。
柔らかい春の陽を浴びて。
風に揺られて、踊っている。
やはらかな はるひにまふは むらさきの すずをふりたる ひめのをどりこ
恥ずかしがらずに、顔を上げたらいい。
あなたは、他の女性と比べても、確かに可愛らしく、美しいんだから。




