ぷろろーグ01
「わたしの名前は……」
―ガタンッ!
「……何?今の…」
《―ッ!伏せなさいっ!》
「えっ?どうい―」
―ズゴシャァ
「きゃっ!?」
突然の衝撃にバランスを崩す。が、それが彼女を助けた。
―ドスッ
頭のあった場所を槍が通り過ぎ、向かいの壁に突き刺ささった。
「お前が橘奈々(たちばな なな)か?」
「誰!」
「知る必要は無し。お前はここで死ぬ。」
そう言い男が部屋に入ってきた。背が高い。髪も長い。腰まであろうか。顔立ちも整っている。やや鋭く近寄りがたい感じがする。が、またそれがその男にひどくあっている。しかし、違和感がある。何かとはわからないが…だから
「男?」
思わず口に出た。すると、
「そうか。君には私が男に見えるのか?確かに背は少々高めで、服装も動きやすさを重視してるから女らしくないし…」
「えっと…」
「でも胸だってちゃんとあるのに………ささやかだけど…」
「いや、あの……」
「大体入ってきた時に即効で【男】って確定するとかなに考えてるのよ?」
「あうぅぅ…」
「何なのその後の私の容姿?抽象的だけどなんとなく女って思うわよ。…【男】が最初になければ…」
「……」
まずい。何がまずいのか?色々だ。なんとかしなくては…しかし
「うっ、うぅぅ、うっ、うわーんっ!」
遅かった…彼(+女)は盛大に泣きはじめた。
そらもう、シリアスな雰囲気がぶち壊しになるぐらいに。
「……えっとあの……」
―オロオロ・・・
奈々は見ていることしかできなかった……
《あなた達って、そんなキャラでしたっけ?》
その囁きは誰にも届かなかった……
俺は今教室の前にいる。完全なる遅刻。中では授業。…入りずらい。
「どうすっかなー?」
悩むことすでに5分。いい加減に入らないとまずいか…。
「よしっ!」
扉にてをかけ、一気に開けた。 続
…ここで区切るのかよ……
久々です。しかも短い。 それでも読んでくださる方、少しでも楽しんでいただければと思います。 もしよろしければこれからも宜しくお願いします。