ぷろろーぐ0
序章のさらに序章です。
短いです。
見づらいところが多いと思いますが、読んで頂ければ有り難いです。
それではどうぞっ!!
―暗いな?何処だ此処は?………フン、そういうことか‥‥あいつ…めやれ・・やれ今度……はどうなる………こと‥……‥やら……………――
「―ッ!?」
目が覚める。体中が汗ばんでいる。
「何だ今の?」
そう呟き、起き上がる少年。眠そうに目を擦りながら時計を見る。8時を回ったところである。
―ピタッ
少年が固まる。そして…
「ッッッ!? ヤベェ!寝坊だぁぁぁぁぁぁ!」―絶叫
そしてブツブツと
「毎日毎日なんだってこんな目に??昨日は新作のゲームの発売日だったから、帰ってきてからずっとやってて・・・」などと言い出した。
…彼には自業自得という言葉を送りたい。
その後、慌ただしく制服に着替え学校へと向かった。
世の中にはどうにもならない事がある…始まりはいつからだろう?
いじめにあったとき?
両親が離婚したとき?それとも他に……
ただ言えることは彼女の心は歪み、引き裂かれ、世界への恨みに満ちているということだけだ。
「ミンナキエチャエ」
そんな言葉が吐き出される程に……
《ククク‥‥中々の力を感じますねぇ》
「…ッ!誰!」
突然の声に思わず顔があがる。すると、前髪が顔を覆う。しばらく切ってないようだ。だが、覆われているはずの目は爛々として、髪の隙間から怪しい光を放っている? そしてその視線によってとでもいうように、空間に闇が生じた。
その闇から
《…んっ?》
と声が発せられた。
「ッ!?」
少女の息を飲む気配。がそれも一瞬、
「…何を言ってるの?」
次の瞬間には先程よりも強く闇を睨んだ。
《まぁまぁ、そんな目で見ないでください。私はあなたの味方なのですから。》
「味方?」
少女の視線に困惑の色が混じる。
《ええそうです。というのも…》
闇がうごめき凝縮し形作られていく。その形とは……
「ハン…マァ?」
思わず声に出てしまう。そう、どう見てもハンマーなのだがどこか違和感がある。
まるで生きているみたいに鼓動を感じる。
《ああ、名乗るのを忘れていました。私はNo.32〈常夜の闇〉と申します。形態は見ての通りです。》
「そ、それで何が目的なのよ。」
声がうわずる。さっきまであった感情は全てどこかに行ってしまった。今あるのは恐怖だけである。
《急にどうしたのです?そんなに怯えて。大丈夫ですよ?言ったでしょ?アナタの味方だって。私を使いなさい?》
「えっ!?それってどういう…」
《そのままの意味ですよ。私は何です?多少変ですが武器です。使い手がいなければなにもできません。》
「じゃなくて!何であたしなの!」
《この世界が憎いのでしょう?》
「―ッ!!」
《何があったかわかりませんし聞きたくありません。が、アナタの願いがわたしのものと同じなのです。私も世界を憎み、そして…壊したい。私を作り出した世界なんか…》
「………」
《それだけです。そして私はここにある。アナタに使われるために……》
「…ははは」
瞳に狂気が宿る。
「ははは、あははははは……」
狂ったように笑い続ける。
「……いいわ。やってやりましょう。こんな世界なんか壊してやろうじゃない。」
笑いが治まり狂気とともに言葉が紡がれる。
「あたしはあんたを使って世界を壊すわ。力を寄越しなさい!」
《いいでしょう。これより私はアナタの武器にして同じ目的を持つ友。思う存分振るって下さい。》
ハンマーが闇に戻り少女を包み込む。そして少女に吸収されていく。
《そう言えば、私はまだアナタの名前を知りません。アナタの名前は?》
吸収されながら闇が問う。
それに少女は
「あたしは……」
結局遅刻した。
……何だその何か言いたそうな顔は?
俺をKYみたいな目で見るな。
続く
改稿しました。
駄文ですが読んでくだされば幸いです。