005
「なぁ、防具新調しねぇか?」
「確かにな」
素材も充分ある。
「じゃあ、一回帰ろう?」
「歩いて?」
「歩いて」
進路は西。
とりあえず街に戻ることに。
「く、くるなぁぁーー!!」
「お、おい待てよ!!」
絶賛逃亡中の氷花とそれを追い掛ける風也。
「うぇ……。あれはわたしも勘弁したいわ…」
「結局俺がやるのか…」
愚痴を零しながらも銃を構え、撃つ。
タァァン…
タァァン…
タァァン…
「おい、終わったぞ!」
「だって、氷花!もう大丈夫だから」
「ほ、ほんと?」
「にしても犬もゾンビも大丈夫なのになんで犬ゾンビは駄目なのよ?」
「なんかもう、こう……駄目なのよ!」
「いや、わからんわ」
「お前だって、戦ってないだろ」
「私は焼くから」
「あぁ、さいですか」
こんなこともあったけどなんとか到着。
「じゃぁ……軽防具は僕だね」
「私に銃以外の武器は頂戴。てか重防具使ってる人いないし」
「俺は自分の武器だな」
「氷花はどうする?」
「援護魔法かけて皆の手伝いと回復薬の調合です」
Part1.嵐火の場合
「氷花ー!」
「は、はいです」
「どんな奴にする?」
「魔法強化と頑丈優先でお願いしますです」
「ん、オッケー」
素材は、『ホーンテッド・ラビット・ラビットの角×2』と『ホーンテッド・ラビット・ラビットの尻尾×1』に『グリルリザードの革×3』ね。
「ん、できたよー。名前は『獣杖A3』、効果は『魔法消費MP−10%』と『魔法威力+5%』、『MAT+3』、耐久値は300」
「ありがとうございます」
「いやいや、いーよ、ほい」
タタタッと駆けていっちゃった。
「ええと、短剣は…『ホーンテッド・ラビット・ラビットの牙×2』、『ダルクマンキーの腕×1』に『堅樹×1』か」
出来たのは『黒牙B2』
効果は『急所攻撃時必殺確率+20%』、『急所可視』か。
ちなみに武器の後ろの文字は
アルファベットがランク(Aが最弱、Zが最強)を、数字はスキルの数を表している。
「投剣も作っちゃお」
使ったのは『グリルリザードの牙×2』と『ダルクマンキーの爪×3』に『鉄屑×3』
出来たのは『飛緋撃C1』
スキルは『常時炎攻撃』
「まぁ、あまり使わないけど、いいのきたな」
武器の素材は、部位が決まっていて、その部位の中から選ぶのだ。
「おーい、嵐火、ちょっと来てくれ!」
「はいはい、今行くよー」
Part2.風也の場合
「嵐火、防具の色と欲しいスキル教えて」
「えっと、色は黒と紅。スキルは『隠密効果up』と『MDE+』の二つ」
「わかった」
なら、素材は『ハザードッグの革×4』と『グリルリザードの革×5』に『ホーンテッド・ラビット・ラビットの毛×3』だな。
「ほい、名前は『暁闇』、効果は『隠密持続時間+20%』『MDE+5』だよ」
「サンキュ」
ターと氷花の方に行っちゃった。「まず自分の作るか」
素材は『ダルクマンキーの革×5』『グリルリザードの革×5』『ダルクマンキーの毛×3』
出来たのは『赤漠』
効果は『回避率+10%』『DEF+3』
「まぁ、こんなもん」
「何がだ?」
「わぁぁっ!ビックリしたなぁ」「まぁそんなことより俺のも頼む」
ライアはそういって、横に座る。
「何してるの?」
「銃を作ってる。一丁だとあのバカに先を越される」
「ふーん。じゃあ一丁はできたんだ?」
「見るか?」
「いいの?やったね」
えぇと、名前は『雷獣B4』
スキルが『雷属性魔弾攻撃銃弾化+30%』『光属性魔弾回復量+10%』『装填速度+10%』『銃撃時騒音+20%』
「あ、マイナススキルもつくんだ」
「そんなのこのパーティーならマイナスにならん」
「だね。もう一丁もできたら見せてよ」
「なら防具を作ってくれ。色の指定はなし、効果は『STR+』だけでいい」
「はいよ」
『グリルリザードの革×10』と『ダルクマンキーの毛×3』
「できたよ。名前は『瞬光』、スキルは『雷属性強化+10%』『STR+5』」
「お、俺に丁度いいな」
Part3.ライアの場合
「できたよ。名前は『瞬光』、スキルは『雷属性強化+10%』『STR+5』」
非常に俺にマッチした防具が出来た。
「お、俺に丁度いいな」
「でしょ?さ、銃見せてよ」
素材は『雷樹×3』『鉄屑×3』それに……『影弓の実×3』だな。
出来たのは…ユニーク武器か!
『雷獣の咆哮B2』
スキルは…『雷属性魔弾攻撃銃弾化+100%』『銃撃時騒音+50%』か
「ほら、ユニーク来たぞ」
「マジかよ!効果も半端ねーな」
「それじゃ、俺は余った木の実系のアイテムを氷花に渡してくるよ」
「あ、これ渡しといて。名前は『冥氷』スキルは『魔法威力+50%』『DEF−1』」
「マイナスかよ」
「なんとかなるって」
Part4.氷花の場合
「よし、やっとノルマ終わり!」
ようやっとHP回復薬50個、MP回復薬50個を作り終わりました。
「疲れた〜」
「お疲れ様」
「ひゃわ!!」
いつの間にか後ろにライアがいた。
「驚くなよ…」
「ご、ごめんなさい」
「…冗談だ。これ、氷花の防具だって。名前は『冥氷』スキルは『魔法威力+50%』『DEF−1』」
「あ、ありがとうございます」
「今日もこの後また行くのかな?」
「風也と嵐火が決めてくれますよ」
「…だな」
だから、わたしもついていけるように頑張ります!!