004
「そういや、もう12時過ぎたけど、大丈夫?」
「ん、大丈夫。受験も終わったし」
「俺も特に用事はないしな」
現在、森の真ん中である。
さてはこいつ
「迷ったな?」
「迷いました、すいません」
「「「はぁ……」」」
と、いうことで、出口を探すことになった。
「キュキィィ!」
「「キュァァァ!」」
猿が三体。
鬱陶しいので早めに終わらす。
〈灰刃・射刻崩戟〉
ダメージを与える。
〈曲刃・幻到創実〉
「さ、早く行こう?」
そんで、ついたのは
「ボス部屋だよな」
「ボス部屋だな」
「初日……もう二日目か。どうする?」
「わ、わたしは戦いたいかなぁ〜、なんて」
「同意、だな。一度は妬みの視線を集めたい」
「じゃぁ、回復待とっか」
「わたしちょっと周りの狩ってくるよ」
「回復は?」
「HP、MPどっちもフル」
「いやまぁ、いいならいいけど」
「どんくらいで帰って来たらいい?」
「30分くらいだな」
「りょーかい」
「ただいま」
「どうだった?」
「ん、2上げてきた」
「ボーナスは?」
「AGI、ATK、VITに3、残りLUC」
「またそれか」
「いいのいいの。準備は?」
「オッケー」
「問題ない」
「じゃ、行こう」
木のアーチを潜ると
「キュルラァァァァァ!」
兎がいた。
いや、多分兎だ、うん。
3Mちかいけど、角生えてるけど兎だよ。
『ホーンテッド・ラビット・ラビット』
「おらぁぁぁ!」
先制の一撃。
頭に銃弾が。
HPバーが表示される……いや、長すぎ!
「ライア!フラッシュ!」
「了解!」
「嵐火!通ったら暗殺!」
「やってみる!」
カッ!
「キュァァァ!?」
大きく仰け反る兎。
首元に短剣を突き立てる。
〈接殺・餓剣蝕〉
「『彼の者に命奪う宿命を!力刃』」
ATKブーストも合わさって、なんとか一撃必殺になった。