033
「おらおらどうしたどうしたぁ!?」
「鬱陶しいなぁ、全く」
振り下ろされた〔突撃槍〕を盾を使って防ぐ。
「だいたいあんた、【虐殺の鬼】の幹部の闇討だろ?こんなとこで何やってるのさ」
「PKにきまってんだろぉが、ヒャハー!!」
「狂ってやがる…」
盾を前面に出し、剣に魔力を籠める。
「『氷華繚乱』」
周りの取り巻きが凍る。
「ごめんね」
「なんだぁ、てめぇら!?」
「『百雷』」
闇討の頭上から雷が落ちる。
あわてて後ろに下がった足元には一枚の護符。
そこから、刺が生えた。
「条件型の〔護符術〕の使い勝手はあまりよくないから、知らなかったかな?」
「皆さん!!」
そこには、四人の仲間がいた。
「どうも、【虐殺の鬼】の幹部、最後の生き残りさん」
「グ……ガァ……。使えねぇ奴らがっ!!」
「あなたも同類よ」
そう言いつつ、懐から投剣を取り出す。
「じゃあね」
「さて、無駄な時間を喰ったわ。攻略に戻りましょう?」
「……うん」
コクりと頷く氷花。
「だな」
既に簡易メンテをしながらぞんざいに頷くライア。
「気楽でいいよ…」
「僕たちは基本こんな感じだから諦めなよ」
「まず今回は、MAPが大変ね」
「水溜まりがワープゾーンとか、マッパーが苦労しそうだ」
「まぁ、ボス部屋に着いたんだからそんなこと言わない」
「で、今回はどうするんで……どうするんだ?」
「僕と空地が前衛、氷花が魔法で援護、その氷花の護衛がライアで嵐火が遊撃、でしょ?」
「正解。今回のボスがどんなのかもわからないから慎重に行くよ」




