002
街に出て、最初にしたのは
「武器買わなきゃ」
初期武器は運営から支給されていたが仮にも暗器使いとして、最低でも糸と投剣は欲しい。
そんなことを考えながら、武器屋に走った。
購入、ついでにHP回復薬、MP回復薬を購入して、広場に出た。
そこは、喧々囂々の騒ぎである。
その中で、目を引いたのは彼らだった。
何をするでもなく、3人がたっている。
「ねぇ、パーティー組まない?」
「え、あ、いいんですか?」
気弱そうな女がおどおどと返し
「いいんですか?じゃないだろ。向こうからなんだから」
優男が笑いながら訂正し
「とりあえず、町の外に出ないか?ここはうるさすぎる」
神経質そうな男が提案する。
「そうね、ここはうるさすぎるわ」
そして、町の外に出て、勧誘申請を許可する。
「わ、私は氷花です。PSは〈上級水魔法〉〈MP自然回復〉〈梟の目〉〈責任〉〈弱虫〉です」
「僕は風也。PSは〈布術・真〉〈上級風魔法〉〈虚勢〉〈威圧〉〈裁縫〉だよ」
「俺はライアだ。PSは〈回転式銃倉拳銃〉〈上級雷魔法〉〈上級光魔法〉〈魔弾〉〈銃鍛治〉」
「私は嵐火。PSは〈三次元機動〉〈短剣・終〉〈隠密・空〉〈暗殺・業〉〈暗器・極〉」
「わぉ、アサシンスタイルだ」
「布術とってる奴のが珍しいけどな」
「そうだよ」
「ま、そうだけど。とりあえずこの後、この初級エリアで少し動き確認したらここからだと…東か。東の森に入ろうと思う」
「異義無し」
「良いと思う」
「わ、わたしは風也についていくよ!」
こんなわけで、行き先が決まった。