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要は強く有れってことでしょ?  作者: 桜忠丸
プロローグ 世界の重なり
11/129

011

説明が多くてすいません



「そのレイピアの使い勝手はどう?」

「うん。使い易いし、何より手に馴染むよ」

「よかった。スキルに合わせて魔法剣士目指したら?」

「それはいいな。俺が戦いやすい」

「盾持てば氷花の援護にまわれるし」

「でも、そこまで迷惑かけるわけにはいかないよ」

「馬鹿か」

ベシベシと頭を叩くのはライア。

「迷惑もなにも、困った時はこいつがなんとかするだろ」

そういってこっちに親指を向ける。

「私は便利屋じゃないんですけど」

「ことモンスター関係においては似たようなもんだろ」

そんなことを話しながら、迷宮を進む。

今日は南の迷宮に進んでいます。

どうやらこのゲーム、最初は4つのエリアのボスを、次からは8つのエリアのボスを倒すことでマップが増えていくらしい。

(この、最初以外のマップをそれぞれ最初の町から近い順に『一巡目』『二巡目』……といっていくらしい)

そして、方角によってマップの基本が決まるらしい。

北は山、東は草原、森、南は迷宮、西は砂漠である。

(一巡目以降は北の範囲でさらに二つに別れ、それぞれに個別のボスがいる)

また、それぞれに危険なポイントが用意されている。

森ならば洞穴、草原ならばモンスターの巣穴、山は急激な気候変化によるステータスとモンスターへの影響、砂漠は急な酸性雨による武具耐久値への継続ダメージ。

そして、迷宮では、トラップと……レッドゾーン。

要は、モンスターの数が異常な部屋だ。




そして今、私たちはその部屋に入ってしまった。

「「「「「「「「「「「「ぐぁるらぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「くぃあるしゃぁぁぁぁぁ!!」」」」」」」」」」」


「なんか僕、またハズレ引いた?」

若干蒼くなった顔で風也が呟く。

「風也、折角だ。〔細剣〕のレベルあげようぜ」

「ア、アハハハハ…」

「氷花〜。大量のウォータ床にぶちまけて」

「わかった。『クルーレ』」

床が水浸しになる。

「ライア、床にむかって雷の魔弾撃ちまくって」

そういいながら、右手の壁にむかって走り、三角飛び。

空中で〈三次元機動〉を使い、更にジャンプし、モンスターの群れの中心の真上に。

〈嵐乱進針・針螺旋鼠狩(ハリネジネズミガリ)〉+〈雷刃〉

で床にむかって短剣が無数に飛んでいく。

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