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婚活戦線異状あり  作者: 玲於奈
6/7

ピンクの名刺

なし

1時間後、

今日の業務を果たした安堵感いっぱいの

司会である、市役所の若手が大声を

はりあげる


「本日はありがとうございました」

「次回の青年教室は、

 3月末を予定しています。

 近くなりましたら郵送でお知らせします」

驚いた。このIT時代に手紙です。

さすが、お役所。


そして、あっという間なのか

窓はもう夕暮れ。


解散、解散といいながら

皆、動き出す氣配はなく

男子、女子。少人数で固まってしゃべっている。

この辺が中学生。高校生。

あるいは、

成人式の様子に近い。


「お願いします」

なんかのバラエティのように

時を待てない若さあふれる者たちが

さっそく挑んで、

そして

砕け散っている。

あせるなよ。

そういったやぶれかぶれの男子が

徒党を組んで飲屋街の方に

そりゃそうださすがに市の中心部。

飲み屋にも近い。


ここは、飲みに行くでしょう。


って私は一人。

氣張ってもしかたがない。

まあ頑張って

相棒の朝井と飲みにいく程度だろう

今宵は浅いと

再会を祝して残念会か、

そんなことを考えつつ

私が、帰り支度をしていると

声をかけられた「先ほどはどうも」

見れば、壁の華のお嬢。


「いやあ、ごつう、いいお体しておられるもんね」

私にさわりそうな勢い。

「そればっかり、氣になってしもうて」

「私、こういうもんどす」


ピンクの

何かいい匂いのする

名刺を渡される。

お嬢様の雰囲氣を

漂わせていたが

今考えれば

そうか

チーママの雰囲氣か。

名刺に目を落とせば

市内でも高級と言われる

クラブの名があった。

なし

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