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ペリストロフェ《不思議》
目が覚めると、地面に横たわっていた。
もちろん、私に野宿する趣味等無い。
周りを見渡すが見覚えある場所では無かった。
うつぶせな態勢から起き上がろうとすると可笑しな事に気が付いた。
「は、爬虫類っ!?」
手が人間の手では無かった。
自分を見下ろすと赤い蜥蜴の体があった。
あえて、言うならヒト●ゲみたいな体だった。
そして、外は草ぼうぼうの草原。
今まで、居たところは大きな蕗の葉みたいな影だった。
葉と言ってもでか過ぎてテントみたいな物になっている。
取り敢えず、此処で休めるようだ。
自分の状況を振り返ると、トリップしたらしい。
が、トリップする前は寝ている時だったのでどうしてこうなったかの記憶が全く無かった。