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幽霊彼女はツッコミ大魔王  作者: リンダ
彼女いない歴=年齢の優馬と美人な幽霊みすずのドタバタ喜劇

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あとがき

あとがき(感動+笑い増量バージョン)

この物語は、福岡市南区の片隅で、

ちょっとだけドタバタしすぎな毎日を送りながら、

それでも前を向いていく三姉妹――

光子、優子、そして美香の物語です。

光子と優子は、幼い頃の交通事故で、体にも心にも深い傷を負いました。

走るときに少しだけ気をつけなきゃいけなかったり、

ふとした瞬間に「もしあのとき…」と胸が重くなる夜もあったはずです。

それでも二人は、なぜか――いや、やっぱりというべきか――

笑わせる方向にギアを入れてしまう。

転びそうになっても、

「いったぁ…!でも今のスローモーションで見たら、たぶん爆笑シーンやね」

そんなふうに、自分の痛みさえギャグに変えながら、

今日も教室の空気を明るく塗り替えていきます。

一方、美香は、

「笑っていい」ということすら許されなかったような過去を生きてきました。

怒号と暴力が飛び交う家の中で、

自分の存在を小さく小さく丸めて、

「消えてしまいたい」と思った夜がいくつもあったはずです。

そんな彼女が小倉家に迎えられ、

台所から聞こえる味噌汁の匂いと、

リビングに響くアホみたいな笑い声の中で、

少しずつ、本当に少しずつ、


「私はここにいていいんだ」


と、心から思えるようになっていく。

この物語は、その“少しずつ”の積み重ねの記録でもあります。

優馬と美鈴は、完璧な親ではありません。

怒るときは本気で怒るし、

説教がちょっと長すぎて、途中から笑いに変わることもあります。

でも、三人の娘がどんな過去を背負っていようと、どんな失敗をしようと、


「それでも、お前はうちの子たい」


と、何度でも言い直してくれる大人たちです。

人生は、ときどき残酷で、ときどき理不尽で、

「なんで自分だけこんな目に」と叫びたくなることもあります。

それでも、

肩を並べてくれる人がいて、

一緒にバカみたいに笑ってくれる家族や仲間がいて、

真剣に叱ってくれる大人がいてくれたなら――

人はもう一度、立ち上がることができる。

光子と優子は、傷だらけの足で、

それでも全力ダッシュで未来へ走っていきます。

美香は、過去の痛みを知っているからこそ、

誰かの涙を見逃さない優しさを、その胸に灯し続けます。

この物語を読んでくださったあなたの中にも、

きっとそれぞれの「痛み」や「しんどさ」があると思います。

もしほんの少しでも、

三姉妹のドタバタと涙と、しつこいくらいの笑いが、

あなたの心をふっと軽くしてくれたなら――

作者として、これ以上の喜びはありません。

中学校に進んだ三人を待っているのは、

新しい友だち、新しい夢、そして新しい壁。

時にはケンカもするし、

時には大人の理不尽にぶつかり、

時には、自分自身が誰よりも嫌いになってしまう夜もあるでしょう。

それでも彼女たちは、きっとこう言うはずです。


「泣き終わったら、次は笑おうや」


さあ、三姉妹の物語は、まだまだ続きます。

彼女たちがこれからどんな景色を見て、

どんな笑いをかっさらっていくのか――

どうかこれからも、ページの向こうから、そっと、そして時々爆笑しながら見守っていただけたら嬉しいです。


今後も続いていく「三姉妹のコア」

これから先、何十冊分でも物語が続いていくとしても、

決して変えない“三姉妹の核”を、ここで言葉にしておきます。

1. 「どんな過去も、笑いと共に抱えていく」

三人とも、過去に重たい出来事を経験しています。

事故、虐待、孤独――どれも本来、笑いとは無縁のものです。

それでも彼女たちは、



過去を「なかったこと」にはしない



それでも未来を「笑いながら」迎えに行く



この二つを同時に抱えていく存在です。


傷は消えない。

でも、傷の上からでも笑える日を、自分たちの手でつくっていく。


これは三姉妹の、そしてこの物語全体の大事な軸になります。


2. 「誰か一人を取り残さない」

三人の共通点は、「誰かを置いていかない」ことです。



クラスで浮いている子を、さりげなくボケに巻き込む



大人に言えない悩みを抱えた友達に、美香が静かに寄り添う



家族の中で沈んでいる人がいたら、光子と優子があえて大げさに騒いで、場を動かす




「あの子はあの子、うちはうち」では終わらせない。

しんどそうな人を見つけたら、とりあえず隣に座る。


そんなスタンスが、彼女たちの生き方のコアです。


3. 「本気でふざける、本気で夢を見る」

三姉妹は、いつでも全力です。

ふざける時は全力でふざける。

泣くときは全力で泣く。

夢を語るときも、遠慮なく本気で語る。



「どうせ無理やろ」であきらめない



「やってみてから笑い話にすればよかろーもん」と、一歩踏み出す



その姿勢が、物語の推進力になります。


4. 「家族は、血だけじゃなく“選ぶこと”でもつながる」

三人は血のつながらない姉妹です。

それでも、小倉家という“場”を通して、

血よりも濃い絆を選び取りました。


「生まれた家は選べん。

でも、これから一緒に笑っていく家族は、自分で選んでいい。」


この価値観は、三姉妹の人生観として、

そして彼女たちのまわりに広がっていく“大家族的世界観”の土台になります。


5. 「笑いは、生きるためのライフライン」

三人にとって、笑いは「おまけ」ではありません。

息をするみたいに、

ご飯を食べるみたいに、

生き延びるために必要なものです。



しんどいときこそ、あえて笑いを取りにいく



涙のあとに、必ずどこかに一本、オチを差し込む



この「涙と笑いを必ずセットで置いていく」スタイルは、

今後どれだけ世界が広がっても、ずっと変えない約束ごとです。


この“五つのコア”があれば、

三姉妹がどんな年齢になっても、

どこの国に行っても、

どれだけ大きな舞台に立っても、


「あ、これはあの三姉妹の物語だ」


と、すぐにわかるはずです。

この先の中学校編、高校編、大人編、

そしてその先に広がる世界でも、

この核をぶらさずに、一緒に物語を育てていけたら嬉しいです。

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