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幽霊彼女はツッコミ大魔王  作者: リンダ
彼女いない歴=年齢の優馬と美人な幽霊みすずのドタバタ喜劇
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写真の違法改変

桜柄グッズ転売ヤー壊滅作戦からしばらく経ったある日、

双子ちゃんの公式スタッフアカウントに一本の通報が入った。


「これ…光子ちゃんと優子ちゃんの水着写真って出回ってますけど…本物じゃないですよね?」


スタッフが確認すると、そこにはあまりにも悪質なコラージュ画像。

全く別人の水着姿に、双子ちゃんの顔を雑に貼り付けたフェイク画像が、SNSや匿名掲示板で拡散されていた。



事態を知った瞬間


光子「なんこれ! ぜーったい許さんけん!」

優子「うちら、こんなもん着とらんし! 完全アウトやろ!」


スタッフは即座に法務チームへ連絡。

SNS運営に対して削除依頼を行うと同時に、弁護士を通じて発信者情報開示請求を裁判所に申し立てた。



数日後、アカウント特定


弁護士「特定できました。このユーザーは国内在住で、複数アカウントを使って拡散していました」

優子「ほぉ…逃げ道はなかね」

光子「じゃあ、次はお仕置きタイムやね」



法的手段のフルコース

1.警察へ被害届

 → 名誉毀損と著作権侵害、児童ポルノ禁止法違反(未成年顔画像悪用)の疑いで受理。

2.裁判所への仮処分申立

 → アカウント凍結と画像削除命令が即日決定。

3.損害賠償請求

 → 精神的苦痛に対する慰謝料として数百万円を請求。



数週間後、犯人は弁護士立ち会いのもと謝罪文を提出。

ネット上にも公式声明として「虚偽画像を作成・拡散したことを深くお詫びします」と掲載。


光子「もう二度とやらんごと、頭のてっぺんから足の先まで刻み込んどきぃ」

優子「うちら、笑わせることは得意やけど、泣かすことも本気出せば簡単やけんね」



この事件はニュースでも取り上げられ、

「芸能人の権利侵害は許されない」というメッセージとともに、

双子ちゃんの毅然とした対応が大きな支持を集めた。




小倉家のリビング。パソコンの画面に映る不正写真を前に、光子と優子は眉間に皺を寄せていた。


光子:「ゆうちゃん……これ、まじであかんやろ……」

優子:「ほんとやね。お姉ちゃん、あたし、ムカムカして、頭がくらくらするばい……」


美鈴も画面を見つめ、深いため息をつく。


美鈴:「……これは児童ポルノ、著作権侵害、名誉毀損と、全部アウトやね。弁護士に相談せんといかんばい。」


優馬:「よし、すぐに弁護士に連絡や。こういう輩は、甘やかしたらあかんとよ。」


翌日、弁護士事務所で。弁護士が資料を確認しながら説明する。


弁護士:「お子さんたちの写真を不正に加工して投稿した件、著作権侵害と児童ポルノ製造で立件可能です。慰謝料も請求できます。」


光子:「じゃあ、法的にちゃんと罰してもらえるっちゃね?」

弁護士:「はい。証拠は十分に揃っていますし、警察も動きます。」


優子:「あたし、加害者のアカウントを特定したとき、怒りで手が震えたばい。でも、正しい手順でやるのが大事やね。」


美鈴:「双子ちゃん、怖い思いもしたやろうけど、冷静に行動して偉かよ。」


優馬:「ほんなら、加害者に対して裁判所経由で削除命令と慰謝料請求や。警察にも被害届提出済みやけん、進行は安心しとけ。」


数週間後、裁判所の法廷。被告が入廷すると、双子ちゃんと家族はしっかりと座っていた。


裁判官:「本件は児童ポルノ製造、著作権侵害、名誉毀損の疑いで審理します。」


光子(小声で):「ゆうちゃん……法廷って、めっちゃ緊張するね……」

優子:「でも、あたしたちの正義のためやけん、頑張ろうや。」


証拠の写真とログを提示され、加害者は顔を伏せる。弁護士が慰謝料の請求内容を読み上げると、被告は言葉もなく俯くばかり。


裁判後、弁護士が微笑む。


弁護士:「慰謝料も認められましたし、アカウントは削除されます。双子ちゃんたちの名誉は守られました。」


光子:「よかった……ほんと、これで安心して学校にも行ける。」

優子:「うん。やっぱり、正しい行動をすることが一番やね。」


美鈴:「双子ちゃん、怖かったやろうけど、よう頑張ったね。」

優馬:「こういうときに冷静に行動できることが、ほんとの強さやけん。」


光子と優子はお互いの手を握り合い、笑顔で安堵の息をついた。

一方で、家族全員が再確認したのは、「ネットの世界でも、ルールと正義を守ることの大切さ」。


光子(小声で):「でも、あたしたち、やっぱり笑いで戦う方が楽しいけどね〜」

優子:「せやね〜。でも、今回は真剣な戦いばい!」


家に戻ると、双子ちゃんたちはお互いにふざけてみせる。鼻からコーヒー牛乳事件の再現など、軽妙なギャグで締めくくるのだった。




裁判が終わり、双子ちゃんたちは自宅でパソコンに向かっていた。


光子:「ゆうちゃん、今回みたいなことがもう二度と起きんように、ネットでもみんなに知らせようや。」

優子:「せやね。うちらが容赦せんって、はっきり言わんとね。」


画面を前に、双子ちゃんは公式SNSやYouTubeチャンネルに向けてメッセージ動画を撮影する。


光子(カメラに向かって強い口調で):「みんな聞いとって! うちらの写真や動画を勝手に加工したり、違法に使ったりする人は、絶対に許さんけんね!」

優子:「ほんとに! 違法行為は警察に通報、裁判も辞さないけん、覚悟しときな!」


二人は力強くうなずき合い、最後に笑顔を見せる。


光子:「もちろん、うちらは楽しい笑いや音楽は大好きやけど、ルールを破るやつには厳しいっちゃけん!」

優子:「正しいことを守るのが大事やけん、みんなも気をつけてね!」


動画を公開すると、ファンや視聴者から「さすが双子ちゃん!」「正義感がすごい!」と称賛コメントが殺到。


こうして双子ちゃんたちは、笑いと楽しさだけでなく、ネットの世界での正義の象徴として、改めて存在感を示すのだった。






※警察に被害届を出してから、裁判が決心するまでをこの先書いていきます。そして、裁判が行われる中でも、中学に入学し、学校生活を送る様子も併せて書いていきます。






博多南警察署。双子ちゃんたちの顔写真や動画を違法に扱った人物が、取り調べ室に呼ばれる。


取調官:「君がSNSやネット上に不正に加工された写真や動画を流布した件についてだが、どういうつもりだったのかね?」

加害者うつむきながら:「…自分でも、やってはいけないことだと分かっていました。でも、アクセス数や利益に目がくらんで…」


光子と優子の告発により、警察は関係資料をすべて押収。

児童ポルノや著作権侵害など、複数の罪で起訴されることが決まる。


取調官:「君の行為は極めて悪質だ。児童ポルノ製造、著作権侵害、名誉毀損など、重い罪に問われることになる。今回の動機も含めて、厳正に裁かれることになるだろう。」


加害者:「…本当に申し訳ありませんでした。もう二度と、こんなことはしません。」


優子(録音や証拠を見つめながら):「うちらは笑いも音楽も大事にしよるけど、ルールを破るやつは絶対許さないっちゃけん。」

光子:「正しいことを守らんと、人も笑えん。これでようやく安心できるわ。」


こうして警察による取り調べは厳しいものとなるが、同時に加害者の動機も明らかになり、裁判の準備が着々と進められるのであった。




福岡地方裁判所・法廷。被告席には加害者、検察官、そして双子ちゃんの代理人弁護士が着席している。裁判官も静かに法廷に入場し、開廷が告げられる。


裁判官:「では、被告○○氏に対する公判を開廷する。」


検察官:「被告は、児童ポルノ製造および頒布、著作権侵害、名誉毀損など複数の罪状で起訴されています。証拠として、SNSにアップロードされた不正加工写真および動画のデータ、アクセスログ、被害者である双子の証言録音を提出いたします。」


代理人弁護士(双子ちゃん側):「裁判長、この事件は単なる著作権侵害や肖像権の問題だけでなく、未成年者を対象にした児童ポルノの製造・流布という重大な人権侵害です。証拠を通じて、被告の悪質性と、双子に与えた精神的苦痛を明らかにいたします。」


裁判官:「では、証拠として提出されたデータの確認を行う。」


(スクリーンに、加工された写真や不正動画のサンプルが映し出される。被告は顔を伏せる。)


被告:「…申し訳ありませんでした。利益目的でやったことは間違いです。」


代理人弁護士:「被告は金銭目的で未成年者の顔写真を加工・流布しました。その行為により、双子はネット上での嫌がらせや精神的苦痛を受けています。被告がいかに反省しているかも大事ですが、社会的制裁を受ける必要があります。」


裁判官:「被告は罪状を認めているようですね。」


被告:「はい…申し訳ありません。」


裁判官:「証拠と証言に基づき、厳正に審理を行い、判決を下す。」


(代理人弁護士が裁判長に向かい、被害者の年齢や心的被害の説明をさらに補足する。)


代理人弁護士:「被告の行為は、児童ポルノ法、著作権法、名誉毀損など多岐にわたります。裁判長には、社会的に示しのつく厳罰をお願いします。」


裁判官:「了承した。判決は後日、口頭および書面にて通知する。」


こうして裁判は進み、双子ちゃんの権利保護と精神的安全を守るための手続きが厳格に進められていくのであった。




法廷・証言台

被告(うつむき加減で):「…自分もあの子たちみたいに人気者になりたかったんです。でも、動画を配信しても全然再生されなくて…。小学生なのにあれだけ人気があるって、正直、羨ましかったし…憎いとも思いました。」


(法廷内がざわめく)


光子(冷静にマイクへ):「…人気は、ただ欲しいって思って手に入るもんやないとよ。うちらも遊んどるだけやない、歌も練習して、笑いも研究して、毎日努力ばしよるけん今があるっちゃん。」


優子(真っすぐ被告を見て):「羨ましいなら、努力すればよかったっちゃろ?憎む前に、何で自分の力で登ろうとせんやったと?人を傷つけて得たもんは、人気やなくて“軽蔑”やけんね。」


(傍聴席、シーンと静まり返る)


裁判官(小さくうなずきながら):「…的確なご指摘です。」



このやり取りがニュースで流れると、SNSでは

•「小学生に人生説かれた気がする…」

•「この双子、言葉のキレ味が法律より鋭い」

•「憎しみじゃなく努力で勝てって、心に刺さった」


と、瞬く間に拡散され、法廷発言が「努力せんで妬むな」という名言として引用されるブームになった。




博多南中学校 入学式


春の陽ざしがやわらかく差し込む体育館。

新入生代表の言葉は…まさかの光子と優子コンビ。


光子:「えー、新入生一同…まずはこの場を借りて言わせてください。制服、ちょっとスカート長すぎません?」

(会場、くすくす笑い)


優子:「あと、体育館の床、つるつるすぎてコケそうやけん。もし入学式中に誰かすっ転んだら、それはわたしたちが先に笑っときますんで!」

(先生たちも肩を震わせて笑う)


厳粛な空気を、見事にほぐしてしまう双子ちゃん。

新入生退場のBGMが流れる中、光子がふと立ち止まり、


光子:「あっ、優子、忘れ物!」

優子:「何?!」

光子:「笑いを置いていくとこやった!」

(全校生徒&保護者が大爆笑)


退場後も会場外で、上級生や先生が「中学でもその調子で頼むよ!」と次々に声をかけ、すでに“中学の笑い担当”としての座を確保する。



クラス分け発表の日


廊下に貼り出された紙の前で、新入生たちがわいわい騒いでいる。

光子は「3組」、優子は「1組」に分かれたと知るや否や、ニヤリ。


光子:「じゃあ優子、離れ離れになっても…」

優子:「ギャグは無線で飛ばすけん!」

(まわりから「無線!?」と笑いのざわめき)


早速、それぞれのクラスで自己紹介の時間。

光子は3組で、

光子:「趣味は人を笑わせることです。夢はファイブピーチ★で世界征服…あ、間違えた、世界平和でした!」

(新しいクラスメイトがどっと笑う)


優子は1組で、

優子:「好きな教科は体育と給食と…放課後です!」

(担任の先生まで吹き出す)


初日から1組と3組、両方で爆笑の渦。

他の小学校から来た生徒も、

「もうお笑い担当はこの双子ちゃんで決まりやね」

「6クラス全部で回ってほしい」

と噂が一気に広まる。


こうして、博多南中での伝説の中学生活・爆笑編が、華々しく幕を開けたのであった。

小学校卒業までの物語はこれで終わります。中学校に進学した後の物語は、ツインズ 光子と優子の物語に続きます。お楽しみに。




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