お父さんの鼻からコーヒー牛乳噴射事件(笑)
詐欺事件も一段落し、街に少し落ち着きが戻ったある日。
山口から**温也と郷子**夫妻が博多にやってきた。
新幹線のホームで待つ小倉家。
温也が姿を見るなり、目を丸くして——
温也
「おおお〜!なんや双子ちゃん、えらいべっぴんさんになっとるやないか〜!」
光子
「わかる?うちら、実は好きな人と今、お付き合いさせてもらっとるっちゃ」
優子(ちょっと照れながら)
「うん…ちゃんと両想いなんよ」
郷子
「へぇ〜!光子ちゃんも優子ちゃんも、もう彼氏おるんじゃね〜」
ここから話は初デート伝説へ突入。
光子が翼との公園デートで転んで膝すりむいたのに、翼があたふたしてハンカチ巻いてくれた話。
優子が拓実の肩にもたれて爆睡、起きたら茹でダコみたいに真っ赤になった話。
聞けば聞くほど爆笑で、郷子はテーブル叩いて笑い、温也は涙流して腹抱えていた。
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そして唐突に温也が、遠くを見つめながら——
温也
「ほんなら…もうすぐ嫁ぐ日も近いんかのう……」
(※その瞬間、場の空気が一瞬凍る)
美鈴(間髪入れず)
「誰が嫁がすって言ったね!?あんた勝手に話進めんとって!」
温也
「い、いや…ほら…女の子は早いいうやんか…」
優馬(横で苦笑)
「そんなん言いよったら、ホントに次会うとき連れて来るかもしれんぞ」
光子
「ほらほら、そんなこと言うたら、今度デート実況生配信するけんね〜」
優子
「そんでおじちゃんのリアクション、全世界公開しちゃう」
温也
「や、やめてくれぇぇ〜〜!」
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このあと、郷子が
「でもまぁ、好きな人と仲良くできるってええことじゃね。親としても安心するわ」
としみじみ語り、最終的には温也も「大事にせぇよ」と優しく言って和やかな空気に戻る。
夕食は小倉家のリビング兼ダイニングで、皆がテーブルを囲む。
温也と郷子、小倉家のメンバー、美香はオンラインで参加。画面越しにも笑いが飛び交う。
光子
「ねぇ、ゆうちゃん、拓実くんのあのときの顔、まじで茹でダコやったね〜」
優子
「ち、違う!そんときは眠くて…でも起きたら顔が真っ赤になっとったけん、もう恥ずかしか〜」
温也
「おお〜!そがんことまでしっかり覚えとるとは…若いなぁ」
郷子
「ほんとに、二人とも初々しいっちゃね〜」
美香(オンライン越し)
「うちらの可愛いファイブピーチ★の双子ちゃんたち、相変わらず爆笑担当じゃね〜」
翼と拓実も苦笑いしながら、二人のやり取りを見守る。
光子が突然、翼に向かってボケをかます——
光子
「翼くん、あのときジンジャーエール飲む顔、まるで宇宙人みたいやったよね〜」
翼
「え、なんでやねん!ただ飲んどっただけやんけ!」
優子も負けじと拓実にツッコミ——
優子
「たっくん、ミートソースついとったのに、全然気づかんとか、どんだけ鈍感やと?」
拓実
「いや、そんとき夢中やったけん…」
そのやり取りに、温也と郷子も大笑い。
美香も画面越しで「しっかりしてる〜!」とコメントしつつ、思わず笑い声をあげる。
お父さんもお母さんも、ついには腹筋を押さえて、笑いが止まらず、食事そっちのけでコント状態に。
テーブルの上の料理も揺れ、コップの水がこぼれそうになるほど。
光子
「ほら〜、やっぱりうちらの恋愛話はギャグになるとよ〜」
優子
「もう、恥ずかしいけど面白すぎて止まらん〜」
その夜、リビングは完全に爆笑コント劇場となり、オンライン参加の美香も巻き込んで、夜は更けていった。
お風呂タイム。小倉家の近くの温泉施設にやってきた一行。
女子会チームは先頭で脱衣所を抜け、さっそく湯船に浸かる。
光子
「いや〜、あのときゆうちゃんの顔、茹でダコどころかマンボウみたいやったばい」
優子
「もう、恥ずかしか〜。覚えとらんふりしたいくらい」
郷子
「でもさ、あのときのデート、ちゃんと覚えとったっちゃね〜」
「うちらのあつやも、きっと光子ちゃんみたいにツッコミ入れたやろうな〜」
美鈴
「いやぁ、うちらも若いころはそげん顔真っ赤にしたもんよ。私の初恋話も…」
女子会は、郷子の初デートの爆笑エピソードや、美鈴の初恋の恥ずかしい話まで飛び出し、大笑い。湯気と笑い声で、あっという間に温泉がコント舞台のようになっている。
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一方、男子チームは別の湯船で男子会。
優馬
「いや〜、あの双子ちゃんのデート中の顔、まじで茹でダコやったね」
翼
「いや、光子があの時『うーりょんぢゃ!』とか言うけん、こっちまで笑いそうになったばい」
拓実
「ゆうちゃんも、ミートソースついた顔が真っ赤になっとったもんなぁ」
温也
「おお〜、あの顔は忘れられんばい。いや、ほんと、笑いすぎて腹筋が…」
男子会も、初デートでの茹でダコ顔や、恥ずかしさ全開のエピソードで大盛り上がり。男子湯船でも笑い声が止まらず、湯気と笑いの渦が湯船に広がる。
湯上りのほっこりタイム。皆でお約束のコーヒー牛乳を手にする。
優馬
「は〜、やっぱり風呂上がりのコーヒー牛乳は最高ばい…」
そう言いながら、フタを開けてゴクゴクと飲んでいたら、突然、変なタイミングでむせ返る。
優馬
「むっ、むせっ…!」
ゴボゴボと苦しむ中、鼻からも思いっきりコーヒー牛乳がブシュッと出る。
光子
「お父さん、鼻から出とるやん!マジでコーヒー牛乳噴射マシーンになっとる!」
優子
「うわっ、鼻から…それ、ちょっとホラーやけど笑える〜!」
美鈴
「も〜、あんたはどこまで面白いことやるとね〜!」
郷子
「いやいや、これでお父さん、今日のギャグ担当は決定やね〜」
お父さんは鼻から吹き出たコーヒー牛乳で真っ赤になりつつも、皆の爆笑に包まれ、しばらく肩を震わせて笑う羽目に。まさに湯上りコーヒー牛乳コントの完成であった。
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【舞台設定:小倉家・リビング】
光子
「はいは〜い、皆さん注目〜!今日は特別編!桜の花びら噴射事件に続く、鼻からコーヒー牛乳事件 第二弾を美香お姉ちゃんも参加してもらいます!」
優子
「も〜、笑いすぎてお腹痛い〜。お姉ちゃん、覚悟しとってね〜」
美香
「え〜!?私もやるん?やだ〜、でも…う〜ん、仕方ないね、双子ちゃんのギャグの犠牲に…」
郷子
「じゃあ、ナレーションは私に任せて〜!場面設定は『お風呂上がりの鼻からコーヒー牛乳』やけん!」
【再現開始】
美香(紙コップ持参、光子が後ろで押さえる役)
「はぁ〜、風呂上がりはやっぱコーヒー牛乳よね〜…ゴクゴク…あむっ、むせっ!」
(突然、鼻から紙で作った「コーヒー牛乳」をブシュッと吹き出すジェスチャー)
光子・優子
「きゃ〜!お姉ちゃんまで鼻から噴射〜!!」
美鈴
「も〜、完全に双子ちゃんのコントの巻き添えやんか!」
郷子
「これで、鼻から噴射シリーズ第二弾決定〜!」
【再現終了】
光子
「皆さん、どう?桜の花びらに続いて、コーヒー牛乳噴射もバッチリ再現できたと思う〜!」
優子
「うちら、CDより鼻噴射ネタの再生回数伸びそうやね〜」
美香
「も〜、笑いすぎて鼻水まで出そうやん…!」
お父さん(優馬)
「俺も鼻からコーヒー牛乳やったばい!美香お姉ちゃんまで巻き込むとは、双子ちゃん恐るべし…」
全員爆笑。
【舞台設定:博多駅・福北ゆたか線ホーム】
温也
「郷子、もう電車来るばい。双子ちゃん、準備はOK?」
光子
「もちろん!歌とギャグの特別参加やけん、気合い入っとるばい!」
優子
「うん、私も衣装バッチリ着替えた〜!」
郷子
「じゃあ、電車内で最終リハしとこうかね。お客さんに迷惑にならんようにね〜」
(電車到着、三人と双子ちゃんは座席に腰掛け、譜面や小道具を用意)
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【舞台設定:篠栗駅コンコース】
温也のバイオリン、郷子のピアノ演奏が始まる。双子ちゃんは息を合わせて歌う。
光子
「はい皆さん〜、ファイブピーチ★特別出演で『夏の海の二人』をお届けします!」
優子
「え〜、ちょっと照れるけど、頑張るばい!」
(観客の前で、声を揃えてハモリながら歌い上げる。演奏と歌が終わると、観客から拍手喝采)
郷子
「ここで一席、ギャグコントと落語を披露〜!」
光子・優子
「お待たせしました!鼻からコーヒー牛乳再現コント〜!!」
(観客爆笑。双子ちゃんの絶妙なツッコミで笑いが止まらない)
温也
「落語も聞いとってね〜、演奏とギャグで一気にお届けするばい!」
優子
「も〜、お客さん、笑いすぎて腹筋が攣るんじゃないと?」
光子
「うちら、笑いの伝染源やけんね〜!」
(コンサート終了後、観客に手を振りながら退場。双子ちゃんも大満足の表情)
【帰りの電車内】
光子
「ねぇねぇ、ゆうちゃん、あの観客の反応、めっちゃウケとったやんか〜!」
優子
「うん…でも、途中で温也兄ちゃんが弓弾きながら演奏するところで、思わず吹きそうになった〜」
温也
「おいおい、うちらプロやけん、そんなことせんでもいいっちゃけど、ついサービス精神が出ちゃったばい」
郷子
「みっちゃん、ゆうちゃんのツッコミも最高やった。観客、笑い死にするかと思ったばい」
光子
「ね〜、ゆうちゃんの“ちんじゃーべべべーる”も久しぶりに使えて大満足やった〜!」
優子
「も〜、顔真っ赤になったけど、楽しかったね〜」
翼(電車内の別席で話しかけながら)
「双子ちゃん、本当に観客みんな笑顔ばい。これ、動画に撮ったらバズるやつやね」
拓実
「俺もそう思う!でも、うちらも笑いすぎて、帰ったら腹筋痛やな」
(電車はゆっくりと博多駅に到着)
光子
「よっしゃ、次のネタも考えよーっと」
優子
「も〜、ネタ考えるのも楽しいけど、体力使いすぎてお腹空いた〜」
郷子
「じゃあ、帰ったら夕飯を皆で囲むとしようか。ギャグコントの反省会も兼ねて」
温也
「そうばい。今日の演奏とギャグは大成功やけん、夜も笑いっぱなしになるばい」
この日の博多行き帰路でも、双子ちゃんは即興ギャグを連発し、周囲の乗客や兄姉たちを爆笑の渦に巻き込み、電車内はまるで移動式コメディ劇場のような空間に。
【博多の会場:ミニコンサート終了後】
温也と郷子の演奏が終わり、観客の拍手が鳴り止むか止まないかのタイミングで、双子ちゃんのギャグコント&落語コーナー開始。
光子
「はい、皆さんお待たせしました〜!私、光子の落語、題して『目黒の秋刀魚』でございます!」
(落語開始)
光子は身振り手振りで、目黒の商人、秋刀魚を巡る珍騒動をコミカルに演じる。観客は「え、そんなに秋刀魚に怒る?」とツッコミたくなる展開に、笑い声が止まらない。
光子
「秋刀魚よ〜、そんなに細かいこと言うなら、今夜は私の鍋に入れてやる〜!」
(観客大爆笑)
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優子
「はい、続きまして〜、私、優子の落語『ヤブ医者』でございます〜!」
(落語開始)
優子は診察室を舞台に、患者とヤブ医者のやりとりを誇張して演じる。薬を逆に渡したり、診察中に寝てしまったり、コミカルに展開。
優子
「先生、痛いんですけど〜」
ヤブ医者(優子の演技)
「痛い?じゃあ、痛くない薬を出しとこうかね〜」
(観客は思わず吹き出し、笑いの渦に)
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温也
「うわ〜、双子ちゃんの落語、マジで笑えるばい!」
郷子
「観客もノリノリやね〜。目黒の秋刀魚も、ヤブ医者も、最高やばい」
光子
「ね、ゆうちゃん、落語って笑いをためて一気に爆発させるんよね〜」
優子
「そうそう、でも皆、笑いすぎて腹筋攣らんでね〜」
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【小倉家:夕暮れ後】
温也と郷子夫妻は、山口に帰るため博多駅へ。
「いや〜、今日は本当に楽しかったね!」
「双子ちゃんのお笑い、ほんとに最高やったばい!」
二人は笑顔で手を振り、山口行きの電車に乗り込む。
その模様は「音の宅急便」のYouTubeチャンネルで公開され、コメント欄は「光子ちゃん最高!」「優子ちゃんのヤブ医者、吹いた!」と大盛り上がり。
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【小倉家:夜】
双子ちゃんは家に帰る。
光子
「いや〜、今日も面白かったね〜!」
優子
「うん、笑いすぎて腹筋痛い〜」
二人は仲良くお風呂に入り、1日を振り返る。
光子
「ゆうちゃん、落語もギャグコントも、やっぱ楽しいねぇ」
優子
「ほんとね〜。観客も笑ってくれて、やりがいあったばい」
お湯につかりながら、二人は初デートや修学旅行のギャグ話を思い出し、笑いがこぼれる。
光子
「ゆうちゃん、今日1日だけで、もう笑い疲れた〜」
優子
「でも、やっぱり楽しかった〜。またこんな1日が来るといいな」
湯気に包まれたお風呂で、双子ちゃんの笑顔は夕暮れの空のように柔らかく輝いていた。
【小倉家・夜:お風呂上がり、パジャマタイム】
お風呂から上がった光子と優子は、パジャマに着替える。
光子
「ふぅ〜、今日も笑いすぎて疲れたねぇ。…あ、ゆうちゃん、ちょっと思ったんやけど、今日は翼くんを思い描きながら、ちょいセクシー路線でいってみようかなぁ〜」
優子はふと鏡を見て、自分の成長した体つきを意識する。
優子
「そ、そうね…私も拓実くんのこと考えながら、ちょいセクシー路線で…どうかしら」
光子は自分の胸の膨らみを手でそっと触れながら、にやり。
「ちょっと…私もだんだん大人っぽくなってきたかも〜。乙女心って、ホントに女性を大人っぽくしてくれるもんやねぇ」
優子も少し照れながら、自分の指で髪を整える。
「うん…私も、拓実くんを意識すると、なんか自然に大人の女性気分になっちゃう」
二人はお互いの成長や乙女心を確認し合いながら、笑いと少しのドキドキを抱えてベッドへ。
小さな夜の時間も、二人にとっては“自分を少し意識するワクワクの時間”なのであった。
【小倉家・夜:眠りにつく双子】
光子と優子は、ベッドに入り、今日1日を振り返る。
光子
「翼くんのこと、ちょっとドキドキしながら考えちゃったなぁ…」
優子
「拓実くんのことも…あ、やっぱりドキドキする…」
二人は小さく笑い合い、明日へのワクワクを胸に抱きながら、まぶたを閉じる。
窓の外には五月の夜風がそよぎ、遠くの星たちがそっと二人を見守っているようだった。
こうして、小倉家の双子姉妹は、笑いと恋のドキドキを抱えつつ、静かに眠りについた。