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幽霊彼女はツッコミ大魔王  作者: リンダ
彼女いない歴=年齢の優馬と美人な幽霊みすずのドタバタ喜劇
135/176

全国ネットテレビで爆笑トーク炸裂。



【オープニング】


さんま:「あ~たらしぃ顔ぶれやなぁ~!ファイブピーチ★、来てくれたんやな!」


光子(スッと前に出て):「どもっ、光の戦士ですっ!」


優子:「やさしか子ですっ♪」


ジョージ:「トリプルピーチ★ジュニア代表、ジョージ・オグラですっ!」


みらい:「妹の、みらいでーすっ☆」


さんま:「ちょ、待て待て待てぇい!! 自己紹介からクセ強すぎるやろぉ~!どないなっとんねん、この一家は!」


光子:「さんまさんも“笑いの戦士”ってことで、今日からファイブピーチ★の準メンバーに認定しちゃるけん!」


優子:「でも“しゃくれ担当”やけん、歌はNGばい?」


さんま:「ちょ、しゃくれ担当て!…いやもうアカンて!おっちゃん笑いすぎて、呼吸困難になりそうや!!」



【爆笑エピソードトーク】


さんま:「で、最近おもしろかったことある?」


光子:「給食でカレーこぼして、“カレーの戦士”になったっちゃけど、先生から“スパイシー注意報”出されました!」


優子:「そのあと給食室から“サフランライスが足りません”って緊急連絡も!」


ジョージ:「おかげで僕まで“ターメリックくん”って呼ばれてます…」


みらい:「わたしは“クミンちゃん”になった~☆」


さんま(腹抱えながら):「やっばい、腹ちぎれる~っ!お前ら、NHKやったら教育枠で暴動起きるレベルやでホンマ!」



【終盤、まさかの展開】


光子:「さんまさん、いっしょに新曲コラボせん?」


優子:「タイトルは『しゃくれの向こう側』やけん!」


さんま:「そんなん出したら、全国の“アゴ長族”が泣いて喜ぶやろ!」


スタジオ全員:爆笑&大拍手!



【収録後・オフマイク】


さんま:「ホンマに今まで何百人の芸人、役者、歌手とトークしてきたけど…今日は“笑いで悶絶”やわ。記録更新やで…!」


スタッフ(こそっと):「さんまさん、控室でアイスノン要るって言いよったもんね…」



――こうして、“さんまのまんま史上最大の爆笑回”として後世に語り継がれる回となるのだった。



もはや――

博多南小で彼女たちを知らぬ者はいない。


体育館でも教室でも、給食室でもトイレでも、

あっちで「光の戦士!」、こっちで「やさしか子!」の声が飛び交い、

先生たちもこっそりモノマネを練習する始末。


極めつけは…

明石家さんまさんを笑いすぎて悶絶させた伝説回。


テレビを見た校長先生が思わず言った。


「……あの子たちは、ほんとに小学生かね?」


副校長が呆れ顔で答える。


「いやもう、地域資源でしょ。下手したら文化財申請レベルですばい」



そして、給食の時間――

「今日の献立は、光のカレーとやさしさサラダです」

とアナウンスされ、全校が爆笑。


いや、全校が爆笑してる小学校ってなんなんだ。

それが――博多南小。


小倉光子と小倉優子。

この姉妹がいる限り、ここに“沈黙”はない――




東京・音大の女子寮の一室。夜10時過ぎ。


スマホ片手に、美香はベッドの上で笑い転げていた。


美香:「う、うそやろ……はっ、ははははっ、もうムリ、呼吸できんて……っ!」


画面には、あの伝説のバラエティ番組『さんまのまんま』。

ゲストはまさかの――小倉光子と小倉優子の双子。


さんまさん相手に物怖じせず、絶妙なタイミングで畳みかけるボケとツッコミ、

しかも時折挟まれる“逆和”ギャグに、スタジオ中が大爆笑。


そして、あの大御所・明石家さんまが、ツッコミを食らって**「うわっ、わしゃ弟子か!」**と叫んだ瞬間、美香は本気で腹筋を攣った。


美香:「いったぁ……!ちょ、笑いすぎてマジでシックスパック出たんやけど……!?」


すぐに鏡の前に立ち、腹筋にぐっと力を入れて――

パシャリ


送られてきたLINEには、こう添えられていた:


「初めてテレビ見てて腹筋つった。

もはや“しっくすぱっさ”誕生。

あんたら、罪な双子やね……。(笑)」


そのメッセージを読んだ光子と優子は、顔を見合わせてから、

声を揃えて爆笑しつつ――


「あんれまんま〜!!!」


優子:「美香ねぇ、音大で歌うより笑いの練習ばしよるんやないと?」


光子:「そのうち寮で“笑い禁止令”出されるっちゃんねー?」


そして、美香から再び届いたのは――

「寮母さんに“笑い声で目が覚めた”って怒られたばい……」

という、反省ゼロのスタンプ付き返信だったという。




美香からのメッセージは、つづけてこうだった。


「てかさ……筋トレなんかせんでよかっちゃない?

うち、あの2人見よるだけで、腹筋バキバキに鍛えられるもんね。

もはや“自宅でできる笑撃エクササイズ”。

インストラクター・小倉姉妹。」


その横には、腹筋を指さしてドヤ顔してる鏡越しの自撮り写真が一枚。

たしかにうっすら割れとる……?気がする……。


光子:「ははっ!なにそれ〜!美香ねぇの筋トレ、うちらの漫才ば見よくだけって?」


優子:「ほんなら美香ねぇ、来年の音大卒業するとき、

“卒論:笑いによるインナーマッスルへの影響”やろーもん?」


光子:「ゼミの先生、爆笑で失神するばいっ!」


2人してケタケタ笑っていると、テレビの中のさんまさんがまた悶絶。

スタジオ中の笑い声とシンクロするように、博多南小学校の夜は、今日も騒がしく更けていくのだった。




その夜、美香が寮のラウンジで「さんまのまんま」の録画を再生していたときのこと。


テレビの中では、光子と優子がいつもの爆裂トークとギャグを連発。

明石家さんまさんが笑いすぎてソファから転げ落ちそうになっていた。


隣で一緒に観ていた由美は、最初こそケラケラ笑っていたが——

中盤から、笑いすぎて酸素が足りなくなったのか、ソファにへたり込み、

ついには膝を抱えて座りながら、ぽつりとつぶやいた。


由美:「……あかん……しんど……これ、体力いるやつやん……

目、もう笑いすぎて虚ろになってきたし……うちの腹筋、限界きとるで……」


美香:「な?言ったやろ?筋トレいらんのよ、あの2人おったら!笑撃エクササイズ講座、開講中って感じやもん」


由美:「てか……こんなん、週2で放送されたら、ワンチャン痩せるわ……(ぐったり)」


画面の中では、優子が「うちは“やさしか子”ばいっ!」と元気に宣言し、

光子が「光の戦士、参上っ!」とポーズを決めた瞬間、さんまさんが涙目で絶叫していた。


さんま:「うわはははっ!!あかんっ!もう、あかんっ!!なんやねんこいつら〜っ!!」


美香と由美は床に転げて爆笑。もう、笑うしかなかった。

そしてその後、二人で鏡を見て確認した結果——


由美:「……なんか、うっすら割れとるような気も……?」


美香:「でしょ?うち、もう腹筋シックスパックっちゃけん(※写真付き)」


その夜、東京の音大女子寮には、笑いと静かな筋肉痛が訪れていた——。



さんまのまんま出演後、SNSは大炎上……いや、大・爆・笑の嵐に包まれた。

「小学生とは思えないキレ味」「さんまさんが押され気味なの初めて見た」

「博多の双子、やばすぎる」「光と優しさの暴風雨」と絶賛の声が全国から相次ぎ、

動画はYouTubeの急上昇1位、Xのトレンド上位を連日独占。


そして――


翌週。

福岡県庁に、異例の記者会見が開かれた。


司会:「このたび、福岡県では、県民に大きな笑顔と元気をもたらしたことを讃え、

史上最年少となる“小倉光子さん・優子さん”に、県民栄誉賞を贈ることを決定しました!」


記者たち:「……え、まじで!?」「県民栄誉賞!? 小学4年生やろ!?」「令和すご……」


光子:「え〜〜〜っ!? うちら、もらってよかと〜!? 賞状に“光の戦士”って書いてくれと?」


優子:「わたしは“やさしか子”って……あ、漢字は“優しい子”でもよかよ〜。どっちでも〜」


美鈴:「あんたたちねぇ……ちゃんとお辞儀して、礼儀正しく受け取らんと!」


優馬:「ま、もはや日本一有名な小学生やけん……県民の誇りやな」


会場は、あちこちから吹き出す記者たちの笑いをこらえる声。

そして表彰の瞬間——


知事:「あなたたちは、県民に夢と希望、そして爆笑を与え、福岡県を明るく照らしました。ここに、その功績をたたえ……」


光子:「え〜〜い、照らすといえばっ!? 光の戦士っ!」


優子:「やさしさも照らすとよっ!やさしか子っ!」


記者:(もう笑い堪えきれんっ!!)


その後、福岡県公式X(旧Twitter)アカウントは、双子の表彰式で「バズ」更新。

コメント欄は「愛しか!」「この子たち国宝級やろ」「さんまのまんまより面白かった!」の声で溢れかえった。


この日、小倉光子と小倉優子は、名実ともに“福岡の顔”となった。


そしてこの日以降——


光子:「県民栄誉賞ばもらったけん、うちら、もう焼きうどん作らんでよかっちゃろ?」


優子:「いや、それはせなあかんと思うよ。にーに(アキラ)泣くけん……」




――そして、その光景は全国の茶の間を、歓声と笑いで包んだ。


「史上最年少での県民栄誉賞受賞!」

「福岡から生まれた、笑いと音楽の天才姉妹!」


そうして映し出されたのは、福岡県庁で表彰状と楯を受け取り、満面の笑みでWピースを決める小倉光子と優子の姿。報道各局のカメラが一斉にシャッターを切り、その明るく屈託ない笑顔が、まさに“日本中に咲いた太陽”のようだった。


中継で紹介されたエピソードのひとつは、あの「さんまのまんま」での爆笑劇。芸能界の大ベテラン・明石家さんまが、まさかの「タジタジ敗北宣言」を出すほどの破壊力を持つボケツッコミ、そして見事なギャグ。


さらに、氷室烈火とのロックアルバム収録秘話や、美香から送られてきた「シックスパックになった腹筋」写真、学生寮で目が虚ろになった由美の証言まで、どれもが“今もっともアツい小学生”を証明するに足るエピソードばかり。


各局のアナウンサーも口を揃えて言う。


「こんな小学生、見たことないです!」

「まさに“笑いと感動のハイブリッド”。これが令和のリアル天才姉妹!」


そして、コメントを求められた福岡県知事はこう語った。


「小倉光子さん、小倉優子さんの存在は、福岡県民にとって希望そのものです。彼女たちの明るさ、ユーモア、そして芯の通った強さは、多くの人の心を照らしています。福岡の誇りとして、これからも見守っていきたいと思います」


こうして、ただの“面白い小学生”から、音楽界・芸能界・教育界までも巻き込む社会現象へと進化しつつある、トリプルピーチジュニア。


次はどんな伝説を見せてくれるのか――日本中がその一挙手一投足を見守っている




――でも、そんな“伝説の小学生”も、福岡・博多の自宅に戻れば、驚くほど「ふつう」。


朝は、制服のシャツを自分でアイロンがけしながら、「今日のネタ、ちょっと攻めてみるばい」とつぶやき、ランドセルを背負って、ごく自然に通学路を歩く。近所のおばちゃんたちに手を振り、「おはようございまーすっ!」と笑顔で挨拶。道端で四葉のクローバーを見つければ、それを「笑いの四つ葉伝説」とか名付けて、ネタ帳に書き込む。


授業中は、ちゃんと手を挙げて発言もするし、テストでは地道に解答を書き込む。音楽の時間になると、ほんのちょっとだけ“プロ”の風格が出るけれど、友達とは変わらずふざけ合い、下校時には「あんた今日のツッコミ、切れ味よかったね!」なんて話しながら帰る。


帰宅後は宿題を片付けてから、おやつとお茶を挟みつつギャグ帳を広げ、双子で「今日のネタ会議」。そして夜には、東京の美香お姉ちゃん&由美ちゃんとのズームミーティング。


光子:「お姉ちゃーん、今日のMVPギャグ聞く?」

優子:「先生がな、“またお前たちか”って言うけん、“またもまた、おまたです!”って返したら、職員室中、ざわついたばい」

美香:「……先生たちに土下座しとけ!」


そんな日常を送って、夜10時にはちゃんと布団に入って寝る。


さんまさんに「どこでそんなネタ思いつくんや?」と聞かれたときの、あの返答が象徴的だった。


光子:「ネタはね、そこらへんにポイポイ落ちとるとよ」

優子:「公園のベンチとか、廊下のすみっことか、先生のボヤキの中とか!」


まるで、笑いのセンサーを持った感性のアンテナが、日常のあらゆる隙間に伸びているかのようなふたり。


テレビの中では“天才姉妹”。でも、町の中では“ふつうの小学生”。

だからこそ、彼女たちの笑いは、誰にでも届く。

そして、彼女たちの存在自体が、まるで“ギャグと希望の融合体”なのだ。


福岡の青空の下、明日もまた、何気ない一コマが、笑いに変わる。



さんまさん:「うわ〜、ほんまかいな!? オレより見とるやんか〜新聞もニュースも!ラジオで全国ニュースチェックってなんやねん」


光子:「全国ニュースチェックは大事っちゃん!世の中の叫びを聞き逃したら、ボケに使えんけん!」


優子:「うち、夜のニュース見ながら、ツッコミの練習もしよるけんね。“それ、ほんとに速報かい!”とか言いながら」


さんまさん:「お、おっちゃんより芸歴長いかもしれんわ……」


光子:「ネタ帳は、うちの脳みそに常設っちゃん!」


優子:「ネタ倉庫は、うちのハートん中ばい♡」


さんまさん:「こらすごいなぁ……もう漫才協会からスカウト来るんちゃうか?」


光子・優子:「すでに福岡県から栄誉賞いただいとりますっちゃ☆」


――スタジオ大爆笑。

そしてナレーションが入る。


〈ナレーション:落ち着いた口調で〉

“さんまさんも唸った、ニュースと新聞からギャグを生み出す小学生姉妹。勉強も完璧、日々の暮らしは極めて普通。だけどその笑いのセンスは、もはや国宝級――。”


由美(東京の学生寮で爆笑しながら):

「わたし…負けた気がする……」


美香(シックスパック写真と共に):

「笑いすぎて、腹筋痛すぎて、もう起き上がれん!あんれまんまーーっ!」


アキラ(Zoom越しに):

「新聞って、笑いの宝庫やったんか……知らんかったわ……」


全国は今日も、双子のギャグに揺れる――。


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