昔の君と今の親友
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島村とは、同じ大学だが学部の関係上で毎日会う事はない。高校からの友人の1人だ。
どんな時でも理路整然と話し論理的で、語彙力と雑談力が他者よりも優れた人だった。
目に入ると、休み時間は一人で小説を読んでいた。もちろん友達と話している姿や、一緒にいる様子なんて目にした事がなかった。明らかに人の多い場所とは無縁の人だった。ひょっとすると人と関わりたくないと言う意志を周りに見せつけていたのかもしれない。他の友人も相応の態度で関わり返していた。
卒業間近の十二月、偶然にも互いに一人になる時間が出来て自然と話す機会が生まれた。小説の中でもライトノベルを持っていた。会話する内に作品の作成秘話や人気絶頂の漫画の初版を持っているのだと話してくれた。人の好きなものについての語りを聞くのは初めてで、想像よりもずっと惹きつけられた。
一見堅苦しい人でも以外な一面があると気づいた。やはり人は見かけによらないのだ。
ちなみに笹木ちゃん推しの笹っ子です!