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A級ダンジョンー㉒

 未だにフロアボスが居るであろう広場は見つかっていなかった。


「一体どこにあるんだよフロアボスが居るエリアは。もう3時間も探しているよ。本当に何処だよ」


 愚痴をこぼしながらフロアボスを倒した後に休憩を取る事に決めた。

 フロアボスが居る広場は入った所の真反対に次の階層の階段があるのだが、その階段までも少しだけ道がある。

 そして、その道やフロアボスのエリアには普通にダンジョン内を徘徊している魔物は入って来ない安全地帯だ。

 なので、そこで休憩を取るのが1番いいとされているが、『油断大敵』が冒険者界の常識なのでオーガ達は出すけどね。

 油断している奴がここにいるって?気の所為だよ。

 それからさらに1時間が経過した時に、遂に、遂に、発見したフロアボスの居る広場。


「さて、ユータンして反対の道に行かないとな」


 20分の道程を迂回して戻り、反対の右側の通路に向かって歩みを進める。

 それから20分後にフロアボスの居る広場に着き、その広場の中央にはフロアボスであろう巨大な人が居た。

 火人では無い、人だった。


「これが、巨人」


 見た目は完璧に人間だったのだが、その高さが尋常じゃあない。

 身長25メートルはあるであろう大きさに白く薄い衣を来ていて、手には片手斧が握られていた。

 反対の左手には盾が会った。

 もはや騎士だな。

 フィールドは高さ90メートルは優に超えて、円形状の地面で直径150メートルはあるであろう広大なフィールドとなっていた。


「まじでデカイな」


 あの巨人も、このフィールドもとてもでかかった。

 しかし、ここまで広いと召喚系の能力を使って来そうだった。


「巨人が召喚するなら巨人かな?」


 そんな考えを持ちながら鑑定を使う。


────────────────

 火の巨人 A級

 フロアボス。

「こいつ、大きさの割に素早い」と、思わせるテンプレ的な強さを持った巨人。

 デカイ=遅い、では無いのだ。

────────────────


 え、この鑑定結果なんなの?

 素早いしか情報が手に入らなかった件に付いてどう思います?


「まあ、良いか」


 フロアボスの居るエリアに足を踏み入れる。

 それに合わせるように火の巨人が目を開けて俺に身体ごと向けてくる。

 そして、


「ヴヴヴヴああああああああ」


 咆哮と共に駆ける火の巨人は攻撃範囲内に俺が入ると、右手の片手斧を上から下へ振り下げる。

 その際に、肘を曲げずに振り下ろしている。

 つまり、それだけの距離が空いている事になる。

 斧が突き刺さった所には亀裂が入り、地面は振動して衝撃波が辺りに風を起こす。

 すぐに回避していた俺は今、火の巨人の腕の上にいた。

 そのまま駆け出して腕を一気に登っていく。

 それに気づいた火の巨人は左手の盾を自分の腕に叩くように振りかぶる。

 完全に俺を狙っていたが、地面に逃げて着地した。

 確かに相手は素早く、そのうえデカイのでリーチも長い。

 そのまま地面を駆けて火の巨人に迫っていると、そんな事をさせると思うのか、とゆう顔をして斧を振り下ろす。

 横に小跳躍して躱したが、そのまま地面をゴリゴリ削りながら斧をスライドさせて俺に攻撃しようとしてくる。

 跳躍して、2段ジャンプ、そして火の巨人の腕の上にまた乗って上に駆ける。

 ぶっちゃけ火の巨人なのに火の要素が全くないので、警戒している。

 そのまま同じように盾が迫って来たので、【神風】で躱してそのまま上に進んでいく。

 火の巨人の顔の真ん前に来たらそのまま目に向かってラプラス刀を突き刺す。

 しかし、その突き刺す瞬間に火の巨人は目をつぶった。

 そしてラプラス刀は弾かれて、その勢いのまま地面に落下する。

 身体の体制を空中で整えて着地したら、すぐさま斧が振り下ろさせる。

 横に小跳躍をして躱したが、今度は地面に亀裂が入るのでは無くただの土煙だった。

 これによって少し五感が鈍り、視覚がかなり妨害されるだろう。

 亀裂では無く、土煙なので、何らかの能力によって起こしたのだろうと予測する。

 まあ、俺の場合目に完全防御あるので目に土は入らないし、ミニマップもあるので地形把握も問題ない。

 五感が鈍るのは土煙によって土を吸ってしまって噎せたり目に入って視界を奪われる事による混乱の影響だろう。

 息を吸ったらさすがにやばい事は分かっていたので、ウリエルをマスクの形にしている。

 このウリエルのマスクは凄まじい能力が付くのだ。

 マスクのみなのがね。

 その能力は今のガスマスクを凌駕する性能を秘めていた。

 その能力は自分に有害となる物質をマスクで『殲滅』して、自分に良い物質のみ取り入れる事が出来るのだ。

 形状によってスキルが付く事に驚いたのは事実だ。

 変化によってちょっとした性能が変わるのは分かるが、スキルが付くのはさすがに予想外だった。

 純白のマスクを付けて戦闘する姿は傍から見たらシュールだろうな。

 しかも、このマスクは呼吸妨害がないのでマスクをしていない時と同じように空気が吸えるのだ。

 ラプラスがマスクになると、特に何もない。

 なんか、ラプラスが不平不満があるようなオーラを出しているが、気のせいだろう。

 そして、上から斧が振り下ろさせるのを見たのでそのままさっきと同じように横に回避する。

 回避した俺に驚いた反応を示した火の巨人。

 そこまで自信が会ったようだ。


「残念だったな、こちとら便利な相棒が居るんでね」


 相棒とは勿論、ラプラスとウリエルだ。

 心做しか嬉しそうだな。気のせいかな。

 それでも、少し視界が悪いので土煙を吹き飛ばそうとするが、それよりも火の巨人の方が速かった。

 横から迫って来る斧を跳躍して躱して、斧に乗り、屈んで斧にしがみつく。

 その時にラプラスのサポートもある。

 そのまま斜め上まで持ち上げられる。

 斧の鉄心部分を滑りながら火の巨人に向かって進む。

 未だに土煙を見ている所から、未だに俺が土煙の中に居るのだろうと思っているようだ。

 なんともまあ、気配感知が苦手な方であるな。

 そのまま空中に身を投げて、落下する。

 落下している時に、ラプラス刀を逆手に持って火の巨人の目の近くに来た瞬間にラプラス刀を突き刺す。

 今度は目を瞑る事も間に合わずに火の巨人の垢色に光る目に深く突き刺さる。

 そして、落下に合わせてラプラス刀を引き抜いて地面に着地する。

 その地面は未だに土煙があるところだった。

 突き刺された左手目を抑えている火の巨人。

 腕に盾を装着する形なので左手は空いているのだ。

 その左手で抑えている。


「目を潰された魔物って、大抵同じ目をするのな」


 憎しみと怒りに満ちた目で睨んでくる。

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