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A級ダンジョンー⑬

 今、俺達の前にはサラマンダーがいる。


「今度は俺が倒しますね」

「頼むね」

「では、行きます!」


 そのまま前進して、ラプラスを刀に変えていく。

 先程、ウリエルを見せていないのでラプラスのみ使っていく。

 ウリエルが怒っているような拗ねているように感じてしまう。

 気のせいだよね?

 そのままサラマンダーと対峙する。


「ぐがぁあああ」


 火の玉を吐き出すが、天井に避難して躱す。

 今更こんな攻撃を受ける訳もなく、余裕で躱す事が出来る。

 そのままラプラスで切りつける。

 首を狙って斬るが、鱗で弾かれて、身体が後ろに倒れそうになる。

 そこを狙って尻尾を回転して振りながら攻撃してくるところを、2段ジャンプで躱す。

 空中で身体を捻りサラマンダーを視界に収めえる。

 2段ジャンプの影響で天井まで行ったので、天井をジャンプ台の変わりにして、サラマンダーに向かって落下跳躍をする。

 落下でサラマンダーが射程圏内に入るタイミングでラプラスを振り下ろす。

 ほんの少しだけの切り傷を残したが、そのせいで少し怒るサラマンダー。

 4本の足を動かしながら突進してくるところを、下から上へと振り上げて斬る。


 ガキィィィン


 鱗を弾いてサラマンダーが宙返りをして、俺は後ろに飛ばされる。

 空中で回転して着地をする。

 サラマンダーも身体をもたつかせて4本足を地面に落ち着かせる。

 口を大きく開けて火の玉を飛ばしてくるが、それも躱す。


「神風琉。飛翔風」


 中距離攻撃の技。

 しかし、大したダメージを与える事無く、サラマンダーにあったた直後に拡散して、消える。

 サラマンダーが身体の炎の激しさを上げる。

 そこそこ距離を取っている筈なのに熱さを感じる熱量だ。

 サラマンダーがそのまま突進してくる。

 地面にラプラスを突き刺す。


「神風琉。【四風の太刀】」


 地面から4つの犬歯のような風の刃が伸びていき、サラマンダーを固定する。

 サラマンダーが血走って凝血している目を俺に向けている。

 怒りの感情がひしひしと感じる。

 身体を激しく動かして四風の太刀で出来た風を霧散させる。

 そう簡単には倒せないようだ。

 少しでも動きを止める事が出来たら良かったが、そんな甘い考えは捨てた方がいいだろう。

 上の階層のサラマンダーよりも硬く、強い。

 それは当然かもしれないが。

 さらに、少し知恵が回るのか、一定の距離を保ちだがら火の玉を飛ばしてくる。

 3連続で火の玉が飛んでくるが、1つを上に跳んで躱し、さらに追い打ちに来た火の玉を身体をグルグルの高速回転で躱す。

 2段ジャンプを前方、サラマンダーに向けて使ってサラマンダーに肉薄する。

 サラマンダーが驚愕しているが、そんなのはどうでもいい。

 サラマンダーは火の玉を吐くのではなく、身体の火の温度を上げていく。

 流石にきつい。


「神風琉。【二風の太刀】」


 縦に刀を一直線に振り下ろすが、その太刀筋は2本に別れて、左右からサラマンダーを襲う。

 左右からの衝撃でサラマンダーが身体の火を強くするを辞めた。


「今」


 そのままたたみ掛ける為に連撃を入れ込む。

 サラマンダーが断末魔を挙げ、消滅した。

 魔石は落とさなかった。


「流石だね」

「ありがとうございます」


 そのままパーティメンバーを探す。

 7層はかなり広く、かなりの頻度で大部屋にぶつかる。

 それでもあまり魔物とは出会わなかった。

 時折火人や火人仮が出てくるが、雅美さんのドレインで簡単に倒せるのでそこまで苦ではない。

 サラマンギーが1回だけ出てきたが、普通に消えた。

 魔物の鬼王達が倒したら肉が残るが、人である俺が倒したら普通に黒い霧になるようだ。

 ちなみに倒し方は鬼王が倒したように口の中に刀をねじ込み、振り下げる。

 腹が裂けたサラマンギーは消滅する、という流れだ。

 それから進むと、数人の人の気配を感じる事が出来た。

 人数は5人程。雅美さんのパーティメンバーかもしれない。

 近ずくと、雅美さんとパーティの人達が反応した。


「みんな!」

「「「「「やっと見つけた!」」」」」


 それから雅美さんは叱られて、俺の紹介に移った。

 ここで、俺は重要な事がある。

 それは、俺がソロだと信じていない雅美さんが、俺のパーティメンバーを剥がすのを自分のパーティメンバーに話して、一緒に探すことだ。

 これだけは阻止しないといけない。

 無いものを幾ら探してもある訳がないのだ。


「んで、此方はどちら様で?」

「ああ、リーダー。この人は翔君。白銀の翼の人だよ」

「ああ、あの大会で飛んでいた人か」


 え、何俺って飛んでいた人で定着しているの。


「それで、翔君のパーティメンバーを探すのと、私のパーティメンバーを探すのを同時にやってたの」

「なんほどね。あれ?私の記憶が正しければ、あの大会の楓さんと奏さんは同じパーティだが、翔さんはソロだったような?」


 おお、話が分かる人がいるみたいだ。

 誠実そうな男のリーダーが顎に手を当てながら記憶を思い出している。

 ギルドは、所属している人やパーティは公式サイトに挙げないといけない。

 教会公式サイトだ。

 そこで、俺がソロだと知っているのだろう。


「え、でもA級ダンジョンだよ。危険なんだよ。流石にソロはないでしょ」

「そう言っているが、結論はどうだね」

「はい、俺はソロです」

「ええ、嘘でしょ。ずっとパーティからはぐれたと思ったよ」

「まあ、A級ダンジョンに挑む人は大抵パーティ組んでますからね。そもそもはぐれても奏さんのスキルがあれば問題ないと思いますよ」

「確かに。確か、奏さんのユニークスキルは空間魔法だった筈だ」


 このリーダー詳しいな。

 まさにその通りだ。

 それから他愛のない会話をした後、俺は雅美さん達のパーティを後にするのだった。

 雅美さんは一緒に行こうよ、と誘ってくれたが丁重にお断りした。

 そもそも最大パーティ数は6人だ。

 俺が入ると、それはルール違反になる。

 システム的に。

 一定時間違うパーティと行くと、ランダムテレポートか、入口に飛ばされる。

 ギルドメンバーなら大丈夫と、よく分からないルールが、存在するのだ。

 そのことを分かっているのか、それ以上雅美さんはグダグダ言わなかった。

 実はミニマップで階段を発見していたのだ。

 その道に通る為に1度、来た道を戻る事にした。

 雅美さんのパーティは5人がまだ、見ていない道を行くと言っていた。

 もう、会うことはそんなに無いだろう。

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