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A級ダンジョンー⑩

 何処までが範囲かも分からない。何処かも分からない。そこが空間かも怪しい場所に少女?と女性?がいた。


「今のところ同化率何パーセント?」

「25パーセントよ」

「なるほど、後どのくらい?」

「はぁ〜貴方ね〜貴方の方が見れば良いじゃない」

「だって、こっちは同化する為に頑張ってるんだからそっちが教えてよ」

「はぁ〜。今のところ分からないわね」

「なんで?」

「同化する為に頑張っているくせに分からないの?」

「分からん」キッパリ

「はぁ〜。はぁ〜」

「でかいな溜息。幸せが逃げるぞ」

「誰のせいだと思っているのよ。なんかね、同化率の上がり方にブレがあるのよ。1パーセントから25パーセントまで一気に上がったのに、今では一切上がらないのよ」

「まじですか?」

「まじよ。幾ら貴方が魔王でも嘘を付くつもりはないわよ」

「ほんとかな?」

「本当よ。私と殺り合うつもり?」

「ここじゃあ戦えないでしょが!馬鹿なの?」

「ひ、酷いじゃない。誰が馬鹿よ!」

「へいへい〜勇者は馬鹿ではありませ〜ん」

「ち、ちょっとなに、その適当さ!」

「そんなどうでもいいことよりさ」

「どうでもって、で何よ」

「同化率100パーセントになったとしても、すぐに同化出来るの?」

「相手が、本気で求めれば」

「成程、それが2つ目の条件か」

「本当に貴方は物知りね」

「考えたまでだよ。そもそも君も干渉出来るでしょう」

「そうだけど、貴方みたいには出来ないわよ」

「だろうね。君はばっか、だから」

「うぅ〜」

「え、あっちょっと泣かないでよ。ごめんって、ごめんね。ほらほら泣かないでよ」

「嘘泣きだよ」

「騙された!そう言えば、今の君は人間じゃあないよね」

「辞めて、気にしているから。まあ、今は少し楽になったけどね。それと、それ以上私が人間じゃあないって言ったら、本当に泣くからね」

「ごめんって」






 《同化率ーー25%ーー同化中》






 ◆◆◆◆


 ダンジョン探索を再開してから数時間が経った。

 もうそろそろ1日が終わるな。

 アイテムボックスから時計を出して、確認する。

 携帯等だと、ダンジョン内では時間すらまともに分からないのだ。

 お腹が空いて来たので、辺りに魔物がいない事を確認して、壁にもたれ掛かり、アイテムボックスから軽食を取り出す。

 おにぎりとお茶だ。

 おにぎりは冷めているし、お茶は冷たい。

 アイテムボックスは入れた物の時間を停止した状態での収納は今のところ発見されていない。

 ただ、レベルを上げれば時間の流れが遅くなったり、ちょっとした保存機能が付くみたいだ。

 少し、今回のダンジョン探索をおさらいする。

 まず、鬼王達の召喚を試して、個体によって召喚出来る時間があり、1度召喚仕切ったら次の召喚のクルールタイムが訪れる。

 召喚時間は召喚解除してもリッセトされない。

 リセットされるのはクールタイムと同じ時間が経った後だ。

 それと、魔物が魔物を喰らうと進化する可能性があると分かった。

 ファイヤーワームがいい例だ。

 それと、サラマンダー、サラマンギー、ファイヤーワーム、アークファイヤーワーム、火人、火人仮、火人王の戦いを頭の中でリピートする。

 今日の体力を癒す為に、アイテムボックスからテントと寝袋を出す。

 オーガ達を召喚して見張りを頼んでから、テントの中に入り寝袋に入る。

 そして、深い眠りに着く前に、また戦いの事を頭の中でリピートする。


 2時間後


 普通のオーガ達の召喚時間は3時間でクールタイムが6時間だ。

 そろそろ起きていい頃だろう。

 オーガに労いの言葉を掛けて、召喚解除する。

 テントと寝袋をアイテムボックスにしまう。

 行き先が来る合わないように矢印を地面に書いて置いたのだ。

 その矢印に沿って先に進む。

 1日で4層なので、ペースをかなり上げて進んで行きたいところだ。

 今日は10層までが目標だ。

 火人王みたいに、特殊イベントがあったら楽だろうけどね。

 それでも、そんな強い相手はやだな。

 MPも全回復しているので、少し余裕が持てるようになった。

 それから進んでいくと、天井まで100メートルはあるであろう広範囲空間があった。

 しかし、出入口が6人は同時に入れるレベルの大きさだった。

 なんか、嫌な予感がする。

 中の扉に入ると、右に通路が続いていて、するで行くと壁に当たり、右と左に道が出来ていた。

 ん、これは確定だ。

 ここは迷路エリアになっている。

 ふふ、確かに奥行きがかなりありそうで、空間も広い。

 ゴールまでの道は分からないが、それでも楽だろう。

 そう、俺にはミニマップが付いている。

 ミニマップを最大限機動する。

 ふむふむ、右の道を進んでいくと、分かれ道があり右に進むとすぐに壁に当たり行き止まり。

 反対の左でも、複雑に移動して行き止まり。

 なので、答えは左。

 左に進んでいく。

 ミニマップを見て、周囲の道を見ながら頭に記録して、繋いでいく。

 そして、分かれ道に当たったが、さっき見た道を思い出ししながらピースとなった道を繋いで、正解の道を選ぶ。

 ここは右だな。

 それから右、右、真ん中、左から2番目、左、と色々な分かれ道があるところや、左、真ん中、右の3択の分かれ道もあった。

 かれこれ4時間。

 時間は午前6時45分。

 ゴールに着いた。

 ゴールの下には、次の階層に繋がる階段が見つかった。


「つっかれた〜」


 まじで、疲れた。

 今更なんだが、実は天井まで壁が繋がっている訳ではないので、ラプラスとウリエルを合わせて翼にして、飛んでいけば早く終わったな。

 今更後悔しても仕方ないので、15分間の休息を取った後、階段を降りる。


「少し冷えるな」


 階段を降りる度に少し冷えていく。

 寒い訳でもなく、移動に支障が出る訳でもないので困ってはいない。

 しかし、先程まで少し熱かったレベルなのに、気温が下がっているのに警戒しているだけだ。


 ◇5層◇


 地面は真っ白の石畳で出来ている。

 綺麗に敷き詰められた白色のレンガが道になっていて、壁は氷で出来ていて、反射で俺の姿が写し出されていた。

 氷で光も反射していて、小さな光る石でもかなりの光を放っている。

 とても神秘的な光景に息をつまらしていると、ゴリゴリと足音が聞こえてきた。

 特に、分かれ道があって死角から来る訳でもない。

 なのに足音が聞こえるのだ。

 何かがおかしい。

 俺は何となくで、視界の端にあるミニマップを見て、確信した。

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