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A級ダンジョンー⑨

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーー

 火人の王冠 S級

 耐久値200/200

 スキル

 火人分身

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 火人分身

 使用者を火人の分身として召喚する。

 能力は、ステータスは使用者の10分の1。

 スキル、オリジナルスキル、ユニークスキル以外は行使可能。

 一体に付き、耐久値を1減らす。

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 あまり使う機会が無さそうだな、と思いながらアイテムボックスにしまう。

 何か無いかと、火人王の居たエリアを捜索すると、次の階層に行くであろう階段を発見した。

 ただ、暗いから具体的な色は見えないが、少し色が違う気がする。

 その階段を降りていく。


 ◇4層◇


 その階段は長かった。

 1回層分の階段の長さでは無いことはすぐに分かった。

 多分、これは2階層程直通になっているのだろう。

 あれは隠しイベント的な何かだろうか?

 火人王を討伐したら1回層をパス出来る的な。

 それ以外には思い付かなかった。

 4層から熱さがました。

 防具の断熱性能のお陰で、やばい程の熱量ではないが、少し熱いかな程度だ。

 それから進むこと数分。

 俺の、宿敵、天敵、なような者が現れた。現れてしまった。

 土を、魚が水面に上がって、水面に潜る飛び跳ねのように泳いでいる。

 そう、ミミズだ。

 見ただけで鳥肌が立ち、何時も鑑定はしていない。

 それでも、今回は遠目からの目視だったので気づかれてはいない。

 とりあえず、鑑定。


 ーーーーーーーーーーーーーーーー

 土炎蚯蚓 A級

 土で栄養を取りながら移動する。

 触れたら、炎症を起こす厄介で迷惑な魔物。

 基本温厚だが、美味し物が近くにあると追いかける修正がある。

 嗅覚はないが、本能でこれは美味しいと判断出来る。

 他者を追いかける時に、周りの魔物を呼ぶフェロモンを放出して、近くの魔物を呼び寄せる。

 ただ、対象は同じ『虫』系統のみである。

 肉はかなり油が載っていて、美味しい。

 体内に摂取すると肺炎を起こす毒があるので、焼いて食べないといけない。

 美味しいが、臭いがきつい。

 服に臭いが着くと、1週間は落ちない。

 周りの魔物を呼び寄せる効果がある臭い。

 ーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんか、細かい!

 凄い長文で詳しい内容の鑑定結果に、素で驚く自分。

 ただ、あれを食べたいかと聞かれたら、答えはノーだ。

 おれを口にしたい奴はこの世にはいないだろう。

 だって、ミミズだぜ。ミミズ。

 畑等では重宝されるかもしれんが、俺の場合は虫嫌いランキング3位のミミズなのだ。

 無料である。

 先に進みたいので、あのミミズが過ぎ去るのを待つことにした。

 今は1本道で、ちょっとした壁からのくぼみで身を潜めている。

 ミミズがいる所は開けていて、幾つかの道が見て取れる。

 早く、広間からいなくなってくれないと俺が先に進めない。

 基本温厚だと言っても、相手はミミズ。

 近く事も出来ないのに、どうすればいいのだろうか。

 勿論答えてくれる人はいない。

 鬼王達から受診があったとしても、特に役に立たないだろうと予測する。

 飛翔風で攻撃して、刺激して怒らせて襲って来たら俺は逃げるしかないのだ。

 如何に強い相手だろうと、逃げる選択肢は基本俺にはない。

 ないが、虫、君達は別だ。

 本当に無理だもん。

 昔の事を思い出していた。

 小学生の頃、楓が蜘蛛を手掴みで家の内に居た蜘蛛を逃がしていたことに。

 あれは、本気で目が飛び出るかと思う程の衝撃を受けたね。

 おっと、昔の事を思い出していたらミミズが1番左の道に行った。

 何故、分かるかと言うと、基本ミニマップは俺を中心に半径30メートルを移すが、拡大すれば半径60メートルは見えるのだ。

 そこで、道が見えて、後は気配を感じ、辿って通った道を予測するだけだ。

 さて、ミミズが1番左の道に行ったなら、俺は1番右の道を進むことにした。

 広間に足を踏み入れると、本能が逃げろと警告している。

 何故かと思って、集中して気配を探ると、上、天井には引っ付いていないが、飛んでいる物体を発見した。


「はは、はぁ」


 1番右の道に全力疾走した。

 飛んで居たのは蜂だ。

 尻の針を剥き出しにして、俺を追いかけてくる。

 俺よりかは遅いので、追いかけるのを辞めてくれるまで逃げる。

 蜂はかなり大きい。

 高さ3メートルはあるだろうか。

 そんな蜂が8体迫って来ているのだ。

 しかも、針の先端には紫の液体が付着しており、それが一切垂れていないのだ。

 針の先端に付いている毒なのだろうと予想する。


「ーーッ!」


 危険を察知して、右に飛び退く。

 先程俺がいた所には、紫色の毒が付いていた。

 蜂の毒は発射機能があるようだ。

 今度から毒にも気をつけながら逃げる。

 直線に逃げ、時に右に飛び退き、時に左に飛び退く。

 右に飛び退いた瞬間に違う蜂が毒を飛ばす時があった。

 そんな、連携が取れる知性に驚いている暇もなく、毒が発射させる。

 それから数分が経つが、まだ追いかけてくる。なんともまあ、執念深い。何もしてないのに。

 しかも、このダンジョンはトラップもあるらしく、横から矢が飛んできたり、地面が抜けたりもして、危なかった。

 ちなみに、横からの矢はラプラスとウリエルを盾のようにしてガード、落し穴は両手を纏めて括って、ラプラスとウリエルを組み合わせた翼でぶら下がるように飛んで回避した。

 その際に蜂との距離がかなり詰まって焦ったのも事実。

 そして、1時間の逃走劇が完結した。

 蜂が諦めたのだ。

 壁に背を落ち着け、深呼吸をしながら体力を回復させるために休む。

 全力で逃走したのだ。疲れるに決まっている。

 体力が程なくして回復したので、ダンジョン探索を続行しようと思う。


 ◇◇◇◇


 ただいま楓と奏はフロアボスと戦闘中。


「まさか、まだ続いているとわ」

「そうだね。フロアボスだもんね」

「やりますか!」

「それしかないしね。空間エリア展開」


  フロアボスのフロアエリア全体に奏の空間が広がっていく。

 フロアボスは蜘蛛を大きくした魔物だ。

 2人は鑑定を所持していないので、相手の名前や種族等は分からないでいた。


「蜘蛛糸出すのね」

「そうだね。結構厄介かも」

「これだと小型爆弾の設置は難しいな」

「そうだね。じゃあ、何時も通りにやりますか」

「そうだね。さあ、いくよ奏!」

「ええ、行きましょう楓!」


 空爆と大型蜘蛛との戦闘は、空爆の圧勝だった。


「空間切断」


 足の弱い部分、関節部分を空間切断で切り飛ばす。

 さらに、空間が展開している時、空間切断は真の力を発揮する。

 同時に8本の関節を切り飛ばす。

 足が動かせなくなったところを楓の広範囲爆裂魔法エクスプロージョンの連発によって爆散させた。

 残ったのは魔石だけになった。

チートコンビはフロアボスを瞬殺出来るようです。


「また読みたい!」と思いましたら評価・ブックマークの程、よろしくお願いします。励みになります


補足

同時に切る分、MPの消費が激しく、空間切断の攻撃力は奏の合計攻撃力です。

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