A級ダンジョンー③
これって、俺が取得したらスキルでランクが上がる可能性がある。
そして、ランクが上がればより美味しいくなるかもしれない。
試してないが、取得すればラプラスやウリエルで経験値に変わってしまう事もないだろう。
なので、1回触れる、そして確認するとS級になっていた。
に、匂いが増した!
これはより美味くなったということで良いだろう。
そして、うなぎを切り分けて、人狼と鬼王に渡し、俺はウリエルを皿に、ラプラスをフォークにして使う。
グルルルル
おっと腹がなった。
実は初めてのA級ダンジョンで興奮して寝るのが遅く、寝坊したことと電車等の時間に間に合わない可能性があり、朝食を食べていないのだ。
そこそこ進んだらアイテムボックスから朝食を食べようと思っていた。
丁度いいタイミングだ。
それでは、人生初めての魔物を食べる。
パク。モグモグ。
「「「うっまい!」」」
美味い!美味すぎる。
程よい歯ごたえ、噛む事に肉汁が口いっぱいに広がり口の中を支配していく。
ああ、食事の感想が下手だから分かりにくいかもしれない。
ただ美味いのだ。(語彙力崩壊)
ああ、調味料をアイテムボックスに入れておくべきだった。
それから、骨しか残らないレベルまでうなぎーーサラマンギーを食べた。
「美味かった」
「うむ」
「ああ、そうだな。サラマンギーは美味い!これは覚えておこう」
「しかし、翔が触れてからより、匂いが良くなった気がしたが気のせいか?」
「それは俺のユニークスキルの影響だな」
「ユニークスキル。固有スキルの事か」
「魔物の間だと固有スキルって言うのか?」
「そうだ。それよりも翔の固有スキルは戦闘向けだと思っていたが、違うのか?」
「違うよ。俺のユニークスキルは【取得時ランクアップ】だ」
それから2人に俺のユニークスキルに付いて説明した。
少し食休めを取った後、ダンジョン攻略を再開した。
それからすぐに新たな魔物と出会った。
かと言って、その魔物はサラマンダーだがな。
「んじゃ、俺の番だな」
そう言って前に出た。
相手は一体。何とかいけるだろう。
「翔、気おつけろあいつは亜種だ」
鬼王がそんなことを言ってくる。
亜種、つまりは種族の中で突然変異した個体だ。
より協力な個体な可能性がある。
気を引き締め、地を蹴って接近する。
瞬時に現れた俺を見て、驚愕しているのか、俺の腕輪が刀に変化している事に驚いているのか分からんな。
そのまま、ラプラスとウリエルを同時に振り下ろす。
だが、サラマンダーは体に纏っていた炎を硬質化し、斬撃を防いできた。
反応が早い。
しかも、回避は不可能だから防御に徹した動きだった。
そのまま口を開け、ほぼ溜め時間がない火の玉を吐き出した。
ラプラスとウリエルの二刀流で火の玉を斬る。
俺は人狼よりも気の制御が上手い訳ではないので普通に斬った。
ラプラスやウリエルをガントレットモードにしても良かったが、多分手を振るう時間が無かっただろう。
相手の火の玉の発射速度と火の玉の速度が、先程のサラマンダーよりも速いのだ。
これが通常種と亜種の違いなのだろう。
そのまま地を再び蹴り、2本の刀を左横に移して、サラマンダーが射程圏内に入ったのと同時に2本の刀を横薙ぎに払う。
ガキキキキン。ピリピリ
炎の鎧に防がれたが、ヒビを入れる事には成功した。
あまり硬い訳では内容だ。
「鬼王、人狼少しはなれていろ」
召喚解除にはちょっとしたタイムラグがあるし、解除の時に隙ができるので、敢えて後退させた。
まずは鎧を壊してから範囲殲滅でトドメをさす。
地面を蹴って、跳躍して天井に足を着け、蹴り、地面に向かっての跳躍の勢いと、落下の勢いで攻撃力の補いをして、サラマンダーに斬り掛かる。
そして、2段ジャンプを使って、壁に足を落ち着け、蹴る。
サラマンダーとすれ違い座間に刀で斬る。これを繰り返す。
ヒビを入れてもすぐに再生されるので、一気に壊すのでは無く、再生が追いつかない程に破壊を繰り返すに決めた。
いきなり範囲殲滅を使ってもいいが、念には念をだ。
パキンパキン
刀を幾度も跳ね返されるが、ちょっとづつヒビが増えいく。
そして、かなりヒビが炎の鎧に広がった頃に、全力でサラマンダーの鎧を破壊した。
「範囲殲滅」
刹那、白色の殲滅を呼ぶドーム状の光が周囲に広がっていく。
鬼王と人狼は範囲外に出ているのでダメージは負っていない。
サラマンダーはフラフラで立つ事がやっと、といった様子だった。
範囲殲滅を耐えた事に驚いたが、冷静に考えれば納得する。
そもそもウリエルのスキルで相手の数が多い程攻撃力が上がる。
なので、1対1には向いていないスキルだ。
しかし、かなり強力なので愛用している。
サラマンダーは最後の抵抗とばかりに火の玉を吐き出すが、弱々しくひょろひょろとゆっくり飛んでくる火の玉なんて怖くない。
サッ
ラプラスの刀を縦に一閃させ、火の玉を消した。
その後、サラマンダーは黒い霧となって消滅した。
やっぱり魔物が魔物を倒すと消えなくて、俺達みたいな人間が魔物を倒すと経験値になるらしいな。
まあ、魔物が魔物を喰らう事によって強くなるなら経験値を得ると同じ意味だと思うがどうだろうか。
その後も順調進んでいた。
ミニマップがあるので迷子にならないし、襲ってくる魔物もサラマンダーのみだった。
ああ、サラマンギーをもう一度食べてみたい物だ。
しかし、レアなのか、なかなか現れずにいた。
しかも、食べるには霧になって消えてもらうのはさすがに意味がないので、倒すのは鬼王か人狼のどちらかに任せよう。
途中宝箱を見つけた。
開くと、中はもぬけの殻状態だった。
既に、何処かの冒険者が取ったのだろう。
まま、そんな都合のいい話はないな。
それからダンジョン内部をどんどん奥へと進んでいく。
サラマンダーの亜種とも出会わずに先に進んだ。
◇◇◇◇
「うう、奏眠いよぉ」
「文句言わないでよ。今はそれどころではないのだから」
「確かに。まさか魔物が溜まっているエリアがこのダンジョンにあったとわ」
「楓そろそろいい?」
「おっけー。んじゃあいくよ。【絶滅壊滅破滅崩壊】ッ!」
爆発音と、視界が真っ白になる光が放出された。
その、爆発音と光が収まると魔物は一体も存在しなかった。
「相変わらず楓のプロメテウスは規格外だな」
ちなみに今いるダンジョンはA級に上がるためのA級ダンジョンだ。島根県にあって、なかなか遠かった。
ちなみに、楓と奏は1日中ダンジョンに潜っています。




