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神界

 世界No.5の神々が集まる神界にて

 アキサキ


 はぁ〜今日は最悪だ。正確には2日前からだ。

 仕事をサボってまで、3年間コツコツ作ってきた天使系ウリエル。

 仕事をサボったことがバレて2日も説教されるは、ウリエルは無くなるわで、もう最悪。

 それよりもまずはシステムサバーにアクセスをして、ウリエルの所有者を見なくてわ。

 もしも、ウリエルに釣り合わない人類なら⋯⋯消す。

 普通は神は惑星の生命体に直接干渉はしてはいけない。

 それでもやる。

 そもそも自我を持っている秘宝はウリエルとラプラスのみ。

 その2つが消えたのだ。

 自我を持つ秘宝は最高傑作なのだ。

 ラプラスはナケラシが作り、ウリエルは私が作った。

 私は同僚の中でも最弱だ。

 頭も良くないし、能力もそこまで強くない。

 ナケラシが1番強く、頭がいい。

 それでも上に立つ者としてはダメだけど。

 そもそも、生命体が生息する惑星が1つしかない我々の世界は他の世界と比べて最弱。

 すぐに占領されてしまうのが普通だ。

 なのに、何処にも占領されていないのは、ナケラシがいるからだ。

 それだけナケラシが強く、影響力が高い。

 あの趣味が無ければ最高の神なのに。

 お、そろそろ着きそうね。

 神界の管理室を目指して歩いていた。

 そこに入り、部下達に挨拶をして、システムサバーにアクセスするために端末を操作する。

 システム、人類的に言うならステータス。

 システムを獲得した人は、ここでその記録を映像として覗くことが出来るのだ。

 そこで、私が見たのは意味が分からない光景ばかりだった。


「な、なんだ此奴わ。バグ?え、ちょっ、バグ?えっと、バグ人間か?」

「アキサキ様。普通の人間です」

「わ、分かってるわよ」


 部下に哀れみの目を向けられたよ!悲しいよ。

 冷静に見てもやはりおかしい。

 まず、ステータスを獲得した次の日、しかも1回も戦闘経験を積まずボスを倒したのだ。

 普通はF級でも10レベルは必要な筈だ。

 なのに、なのに、だ。

 どうしたら勝てるんだよ。

 しかもこの動き、1度は経験したことがあるような、既に知っているような、予想していたような、よく分からいな動きだ。

 1度も戦ったことの無い相手に完璧の立ち回りをするのは凄いことだ。

 ナケラシが前に、「戦闘をいくつかのイメージで経験していると後々良い動きが出来るんだよ」と、言っていた気がする。

 つまり、此奴はイメージでの戦闘をいくつかして、相手の動きを予想していたのだろう。

 しかも、圧倒的に格上相手にも勝っている。

 訳が分からない。

 更に意味が分からないのは、最大がS級なのに、S級に限界突破させたのだ。

 意味がないだろうに。

 しかも、ウリエルとラプラスを完璧に使いこなしている。

 仮想空間による、戦闘映像を見ていると、ウリエルとラプラスを瞬時に変化させている。

 しかも、最高の出来栄えだ。

 つまり、ウリエルとラプラスは自我があるので、記憶させることが出来るのだ。

 こんなにも早く性能を引き出せるとわ。これはウリエルやラプラスが認める訳だ。


「あ、アキサキ様!」

「ん?」


 あ、一筋の涙が私の頬を伝っていた。

 寝る時も、お風呂に入る時も、一緒にいたウリエルが独立したことによる喜びと嫉妬が混ざった涙。

 涙。あ、そういえば同僚の前で素を出していたな。

 一人称が妾だったのに。あ〜最悪だ。


 《よ、⋯⋯ーー》


 ん?何かな聞こえたような気がする。


「今なんか聞こえなかったか?」

「い、いえ。我々は何も。なぁ?」

「は、はい。何も聞こえておりません」

「そうか」


 気のせいだったのか?

 てかさ、そろそろS級迷宮攻略されてから一定の時間が経つだろうし、新たなS級迷宮が出てくるかな。

 また、皆でなんの秘宝にするかを決めないと。

 悪魔系、天使系、その他、今度は何にしようかな。

 そのまま管理室を出て、楽しみのショッピングに行こうと思う。

 きちんと変装してっと。

 私が私だとバレると宝石等がタダで貰えるが、そんなのは良くない。

 慎重に選び、自分にあったものを自分で買うのがショッピングの楽しみ方だ。

 深々と被った帽子に、そこそこ綺麗なドレス。

 水色と青色で装飾されたドレスは1度見れば貴族と思うだろう。

 ルンルン気分で外に向かおうとしたら、同僚のナケラシと会った。


「?アキサキじゃん。どったのその格好。あと、これからは素の『私』でいくのか、『妾』でいくのか、どっち?」

「ど、どうでもいいでしょう。今からショッピングです!」

「あぁ〜なるほどね。確かに変装しないと買い物なんて楽しめないからね。買い物って楽しいものなの?」

「少なくとも妾楽しです」

「あ、妾でいくのね」

「だ・か・ら、どうでもいいでしょうって言っているでしょ」

「へいへい。でも、今は待ってくれない?」

「なんで?」

「そろそろ、一定の成長を果たしている頃だと思うから。君の大切なウリエルや僕の最高傑作ラプラスのね」

「は?一定の成長?」

「S級秘宝はシステムにちょっとした干渉が行えるんだよ。ま、所有者が気づくか、秘宝が自ら干渉するんだけどね。そして、所有者は気づくのが難しいんだよ」

「一体なんの話?」

「だから、ラプラスやウリエルなんかはそろそろかなりの自我を持っている筈だ。元々自我を持っていたからね。そして、今回はあの2つが自ら主を選んだ。つまり、既にそこまでの自我があるということだよ」

「だからなんなのよ」

「え〜。まだ分からない。そろそろシステムに干渉して僕達に接触する筈だ。君も何か聞こえなかったかい?」

「た、確かに何か聞こえた気がするけど⋯⋯もしかしてそれがウリエル達だって言うの?」

「そのまさに、だよ」


 そもそもS級秘宝ってシステムに干渉出来るの?

 初耳なんだけど。

 そもそもシステムも大部分はナケラシが作っているのだ。

 意味ないのに5レベルごとにSP50はナケラシの仕業だ。

 それでも文句を言う神はいない。別に害になる訳ではないからね。


 《よ、要求》


 こ、これって。


「そろそろ完全に来そうだね」


 《要求。秘宝ウリエルから神アキサキに能力追加を要求》


「こ、これって」

「そう。ラプラスやウリエルは新たな力を欲している。主の為に」

「でも、直接な干渉は違法」

「直接じゃあないよ。いいではないか。僕にとってはラプラスがここまだ成長したことに喜んでいるところだよ」

「た、確かに。でも能力追加ってなに?」

「新たなスキルを追加して欲しいってことだね」

「え、そんなこと出来るの?」

「ああ、出来るよ。そもそも秘宝はあの惑星に定着させる為に少し力を封印しているではないか。天使系、悪魔系なんかはかなり大きい封印だけどね。そのたった一部を解除するだけだ」

「な、なるほどね。で、どうすればいいの?」

「普通に肯定すればいいよ」

「分かったわ。許可する」


 《神アキサキの権限により、秘宝ウリエルの能力追加を行います》

 《ダウンロード1パーセント》


「あとは時間が解決してくれるよ」

「わ、分かったわ」


 《緊急。緊急事態発生。スキル『魔王』の所有者が発現しました》


「な、魔王だって!まずい。まだそのスキル達は実装されるまでの段階を踏んでいない。しかも、所有者によっては沢山の生命が。早急に対策を練らなくてわ。アキサキ。悪いがショッピングは後だ。神聖円卓会議を開く。なるべく魔王の進行を妨害するぞ」

「わ、分かった(よく分からないけど)」


 でも、こんなナケラシは見たことがない。

 こんな焦ったナケラシは初めだ。

 魔王と言うスキルは一体なんだ?





 ◇◇◇◇


「へ〜ユニークスキル『魔王』ね。冒険者生活には丁度いいスキルだね。でも、こんな強力なスキルなら政界制服も夢じゃないね。まずは手下を集めよう。ああ、楽しみだ。ついでにアイツも絶望に落としてやろう。アイツのことを調べ、絶望に落としてやろう。ああ、楽しみだ。全く僕はついているなこんな強いスキルを手に入れられるのんて」

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