翔の過去
く、最近誤字報告がないので油断していた。皆様、誤字報告本当に感謝しています。気おつけます。
翔過去編
俺は周りよりも物心が着くのが早かった。
それ故に周りには馴染めず、何時もボッチだった。
そんな俺に話してくれたのが、幼馴染の海斗だった。
ずっと共に過ごしていき、小学生になる頃には澪と言う女の子も友達になっていた。
小学2年生の時に親が家の事情を話してくれた。
爺ちゃんとお婆さんは暗殺専門の殺し屋だという。
でも、俺が産まれてから足を洗ったらしい。
別にそれがどうした、と思った。
それから夢も無く、海斗と澪と一緒に遊ぶ毎日。
勉強も何時も上位で、問題も起こしていなかったので遊んでいても怒られなかった。
たまたま公園で遊んでいたら、中学生に絡まれたことがあった。
確か小3だった気がする。
爺ちゃんに妹と共にトレーニングしているので簡単にあしらった。
本当に幸せな毎日だった。順風満帆とはまさにこのこと。
妹は父さんのツテを使って、中学からは外国に行くことになった。
何故かと言うと、色んな世界を見たい!と、妹の夢を叶えるついでだった。
俺にはそんな大層な夢はない。
何時ものように平々凡々とのんびり暮らせたら良いな程度だ。
中学生上がってから澪に告白された。
俺も澪には好意を覚えていたのでその場で付き合うことになった。
海斗も祝福してくれたので嬉しかった。
もしかしたら親友の海斗と疎遠になってしまうかと怖かったからだ。
最近はヤンキー達が色んなところに縄張りを張っていて、屯していた。
色んな人に迷惑なので、全部潰した。
これで、これからも平和が続くと思った。
ヤンキー達は俺に恐怖を覚えていた。それが海斗に利用されているのは後に知ったことだ。
時々、爺ちゃんのところに帰省して、楓と言う幼馴染と遊んだこともあった。
楓の家庭環境は決して良いとは言い難い。
中学2年からは澪と2人でテーマパークなどに行って遊んだこともあった。
そこで澪がナンパされていた。
それから時が経つのは早かった。
高校を何処にするかで海斗と澪と一緒に話して、同じところに行くことに決まった。
そして一緒の高校に行って、同じ部活に入った。
結局は何も変わらない人生を謳歌していた。
それから1年が経って、日向と言う後輩と出会った。
何処か心の奥が冷えている印象を持っていたので、なるべく話しかけるようにしていた。
たまたま、日向が誘拐されそうなところを助けたことがあった。
その頃から、正確にはもう少し後だけど、日向からよく視線を向けられていた。
時に目があったことがあった。そしたら目を逸らされた。
結構傷付いた。
そして、そんな平々凡々な人生に転機が訪れたのだ。
さらに、俺に夢が出来た。
ダンジョンと呼ばれる物が世界に現れたのだ。
最初の頃は皆、動揺と混乱していたが、化学が進んでいる現在だとすぐにダンジョンの調査に入った。
それから、そんなダンジョンを攻略する為の冒険者制度や教会なんかも作られた。
ここで俺は最強の冒険者になる夢を持った。
笑われるかもしれない。馬鹿にされるかもしれない。
それでも、それでも冒険者がカッコイイと思ってしまったのだ。
しかし、突如として家に警察が来た。
父さんや母さんも驚いた。勿論俺も驚いた。
それから俺は刑務所に連れて行かれた。
「どうしてあんな事をしたの?」
「俺は、俺は何もしていない」
「はぁ〜。まだ履かないつもりかね。不良達を更生と言う大義名分のもとボコボコにして、財布からお金を盗んだそうだね。しかも、不良達を使っての万引き、サラリーマンを脅しての喝上げ、万引き、食い逃げ、ナイフ等での恐喝。挙げたらキリがない」
本当に分からない。
なんで?そもそも不良達を使って等と意味が分からない。
万引き?恐喝?不良達をサンドバッグにした?何故、そうなっている?
意味が分からない。混乱が頭を埋め尽くす。
しかし、心の何処かは冷静だった。
思考を巡らし、結論を導きだし、否定する。
有り得ない。
牢屋に入れられ2ヶ月が経過した頃刑事さんに出して貰った。
そして、頭を下げられた。
「すまなかった」
半泣き状態の刑事さんに事情を聞くと、俺に課せられた罪は他の人の物だったようだ。
それが匿名での通報があったそうだ。
その犯人に会うかと聞かれたので、うん、と答えた。
確かめたい気持ちと怒りがごちゃ混ぜになっていた。
でも、2ヶ月も考える暇はあったのだ。大抵は予想できる。
しかし、否定したかった。違うと、違うと言って欲しかった。
顔を見たら案の定だったよ。
「ど、どうして海斗と澪がこん、⋯⋯な、ことしたんだ?」
「はぁん?なんだって、楽しいからだよ。翔は強かったからね。良い脅し材料になったよ。凄かったよ君の名前を出すと不良共は恐怖するんだから。丁度いいストレス発散装置に使えたね。いや〜途中までは上手くいってたのに何処で狂ったのかな。てかさ、予想付いてたんだ。流石は天才翔君だぁ」
海斗の本性を見た気がする。
澪に目線を向けると、ただ俯いて黙っているだけだった。
ただ、一言。
「ごめんね。翔」
「翔、分かるか、澪はね、ずっと僕に付き従ってたんだよ。君を利用したんだよ。どう?愛する人に裏切らた気持ちわ?僕には分かんないけど」
「かい、と」
「海斗、辞めてよ」
「なんだよ、澪。お前もずっと楽しんでいただろ」
「そ、そんなことはない」
「じゃなんで僕に付いて来てたの?」
「そ、それは貴方が⋯⋯ハッ!」
「え〜何かな?言ってよ?ほらほら〜」
「ーーッ!」
「海斗いい加減にしろ」
「お〜怖い怖い。せめてあの後輩ちゃんとヤリたかったな」
「お前は、どうしてそうなんだ」
「僕は何時もこうだよ。ずっと隠してただけ。君が不良達を潰した時から不良達を使ってたけどね」
もう何も信じられない。
それから2人が牢屋に連れて行かれた。
澪がすれ違った時にボソッと呟いた。
「ごめんね。本当にごめんね翔。大好き。それは本当。でも私は汚れた。もう私のことは忘れてね。翔ならきっと良い人見つかるから」
「それってーー」
聞き返そうとしたが、遅かった。
その後の俺は家に引きこもった。
それでも夢を諦めれられなかった俺は、ネットで冒険者に関する情報を調べた。
イメージトレーニングもした。
意味ないと思うかもしれないが、深くイメージの渦に潜り混むと、それが体に染みていき本番の戦闘に役立つのだ。
それから筋トレもしていた。
ダンジョンには魔物がいて、倒すと確率でアイテムを落とすらしい。
更に、宝箱もあったりとゲームみたいだ。
でも、その中で死ぬ人もいるようだ。
それでも、俺は冒険者になるんだ。最強の冒険者に。
◇◇◇◇
澪
私はどうしてこうなったんだろう。
翔のことがずっと好きだった。
すぐに翔に相談するべきだったかな。
1人で背負いすぎたかな。
翔と手を繋ぐ以上のことをしたかったな。
せめて、せめて翔にファーストキスはあげたかったな。
子供っぽいかな?
それでも私は大切にしていたことだ。
あぁ、翔のことを考える度に心が後悔と悲しみと未練と海斗に対する怒りに支配される。
それでももう、もう遅いのだ。
ごめんね翔。愛しているよ翔。
澪に関してはこれから出てくるかは分かりません。
これで3章は終わりです。
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