白銀の翼VS魚類の使徒ーー前編
日向の体重を修正しました。65キロに変更。
決勝戦【白銀の翼】VS【魚類の使徒】
まずは休憩として30分の猶予が与えられた。
もう既に外は夕方になっていた。
魚類の使徒リーダーが召喚する召喚獣の巨大サメをどう相手をするかで話し合っていた。
「楓の魔法ではダメなの?」
「奏、無理言わないでよ。流石に体積が大き過ぎる」
「体積が大きいとダメなのか?」
「一気に吹き飛ばすと考えたら、小型爆弾の遠隔操作範囲にあのサメは入らない。顔を中心として小型爆弾を設置しようとしてもすぐに移動されるでしょう。私だと小型爆弾を速く動かすには思考能力と演算能力が乏しい」
「なるほどね。でも、楓は頭いい方だよな」
「思考能力と演算能力を記憶力に当てはめては行けないよ翔君」
「なるほどね」
なんやかんやと話し合った結果、何も思い付かなかったので、召喚される前に倒すに決まった。
そして、30分が経ち、俺達は最後の戦いに挑むのだった。
『これより白銀の翼】ギルドVS【魚類の使徒】ギルドによる決勝戦を開始します。さらに、ルール変更をします。制限時間は無制限。どちらかが全滅するまで戦ってもらいます。尚、フィールドに関しては、最後の戦いと言うことで闘技場の様なフィールドで戦ってもらいます。障害物がないフィールドでの魚類の使徒メンバーの戦い方が気になるところ。さらに、白銀の翼新入りの2人にも目が話せない!一体どんな戦いを披露してくれるのか。ーーそれでは試合!開始!』
そして、俺達は闘技場のように何も無く、障害物や観客すらいない真っ平らなところにいた。
前方を向くと、かなり遠くに魚類の使徒がいることが分かった。
最終決戦のスポーン位置はランダムではなく、纏まって戦えるらしい。
遠くでは水色の光を放っている。
既に召喚の準備を整えているらしい。
すぐさま行動に移る俺達。向かい打つ2人の槍使い、とジンベイザメをイメージさせる盾と先端が滑らかに曲がっている剣を持っている身長2メートルは超えるであろう騎士がいた。
「「何?あれ」」
「誰かが召喚した可能性がある」
奏さんの言葉に、まさか魚類以外も召喚出来たのか、と驚いた。
まあ、モササウルスは魚類と言っていいものか怪しいけど。
それよりも、あの騎士は楓に任せた方がいい気がする。
もしも、楓対策であの盾が魔法攻撃に強いのであれば、楓にとってはやり易い筈だ。
俺は右の槍使い、奏さんは左の槍使い、とアイコンタクトで決まった。
そして、俺は右の槍使いに接敵する。
武器はラプラスとウリエルを混ぜ合わせた薙刀だ。
下手に二刀流をして、隙を見せる訳には行かないからね。
そして、薙刀の先端を相手に突き出す。
余裕たっぷりの澄まし顔で此方を一瞥してから、槍を回転させて、俺目掛けて突き出す。
薙刀の中央辺りで受け止め、薙刀を右に倒して、槍を受け流し、弾く。
バランスが崩れた槍使いに薙刀を切り込もうとしたが、左手を話して、地面にホースから水を出すように水魔法を使って、後ろに後退する。
互いにダメージを与えることが出来なかった。
そして、また薙刀で斬り掛かる。
◇◇◇◇
でかい騎士は、剣を器用に動かすして、剣術らしき腕前を見せると思ったが、ただ力任せに剣を振り回しているだけだ。
特に苦戦することなく躱すことができる。
爆裂魔法を撃っているが、きちんと魔法防御が施され、元々物理攻撃に対する硬い鎧があるのであまり効いていなかった。
そもそも私の爆裂魔法は半分の威力が魔法攻撃でもう半分が物理攻撃なのだ。
元々物理攻撃に対する耐性があるのに、魔法攻撃に対する対策をされてはどうしようもないのだ。
MP消費の威力上げを使いたいが、使い方を忘れてしまって、使えなかった。
スキルを獲得したと自覚した瞬間に使い方が分かるのだが、かなり前から使っていなかったので忘れてしまったのだ。
どのようにMPを消費すればいいのか、どれくらい消費すればいいのか、分からない。
なので普通に戦っている。
拳に薄い爆弾を纏って、気を練り打撃力を上げる。
私は翔君みたいにすぐに我琉を生み出せる訳もなく、オリジナルスキルなんかには1度も獲得したことがない。
私は戦闘センスはそんなにないのだ。
なので、技っぽくしたとしても、それは技と見なされず、オリジナルスキルにはならないのだ。
なのでお婆さんに教わった格闘術で戦っている。
爆破と打撃をくらっても、鎧にはホコリすら付かなかった。
ただ、相手は動きが遅いので、簡単に爆裂魔法の準備ができる。
まだ、誰にも見せていない。いや、お婆さんには見せているな。
お婆さんが考えた爆裂魔法。会得するのに苦労した技。
くらえ、味わえ、口あるか知らんけど、その身を持って。
「火爆雷」
手の平を相手に付けて、爆弾を針の如く、鋭く細かくして、相手の内部に埋め込み、纏めてあげる。
毛玉みたいな物が相手の内部に生成される。
そして、内部から爆発させる。
殴りを噛ましている間にも上空に魔法陣を貼っていた。
それは、爆発を呼ぶ雷の如く騎士に向かって一直線に落ちる。
内部に設置した爆弾が避雷針の変わりになっているのだ。
内部から、爆発し燃やす、外側から雷の如く爆弾が突き刺さり、爆破。
これが、お婆さんが生み出した技【火爆雷】。
相手の内部に爆弾を爆破させないように埋め込むには相当苦労した。
私の爆弾は私の脳内指示か、触れたら爆破するので、爆破しないように相手の内部に入れるには相当な制御力が必要だ。
なので今になっては、地面を壊さないで爆弾を利用した跳躍ができるのだ。
制御が効かない広範囲魔法等は別だ。
一頻りの攻撃を受けた騎士は、黒い霧となり消滅した。
◇◇◇◇
空間を展開してから、重力を重くしているが、相手は一切の怯まなかった。
20倍の重力の中を平然と歩いているのだ。
少し疑問に思ったが、すぐに分かった。
気配が感じるのだ。
胸元にあるペンダント。多分、アーティファクト。
魔法を無効にするものでは無いな。
そこまで強力な気配を感じないのだ。
「つまるところ、自分に加わる重力を操作できる。かな」
「お見事です」
あっていたようーーー間に合わなかった。
「これまでか」
「そのようですね。召喚が終わったようです。最後なのであの召喚獣の名前を言いますね。【海水之王】です」
「ブリンガ。由来は」
「特にないです。リーダーが勝手に決めて、かっこいいと思っているだけです。私はダサいと思います。言わないけど」
「正直者ね」
「よく言われます」
これだと空間転移も間に合わない。
◇◇◇◇
「さあ、海水之王、やって」
全てを破壊する力が今、会場に放たれた。
◇◇◇◇
そして、全てを破壊する光線が白銀の翼に襲いかかる。
そして、ログアウトの音が鳴り響いた。
ただ、それだけだ。
ちなみにブリンガに付いては本当に適当です。
本当に意味はありません。




