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神速達の集合場VSキリングノア

 

『第3回戦の勝者は【魚類の使徒】!これにより決勝進出です。続きましては第4回戦と行きたいところですが、会場に穴が空きましたので修復の為、数時間お待ちください』


 これから【神速達の集合場】と【キリングノア】の第4回戦の筈が、先程の【魚類の使徒】からの代表パーティリーダーが召喚した巨大なサメによって、穴が空いたらしく、その修復の為数時間掛かるらしい。

 数時間待つのは大変なので、何処か出掛けようとしたら楓から声が掛かった。


「翔君。これから暇だし何処か行こ?」

「おっけー。この辺だと何処がいいかな?」

「散歩しながら考えよ」


 そんなこんなで楓と共に会場を後にした。


 数時間後


 散歩している最中に日向と会って、日向も参加したがその辺から楓の機嫌が悪くなった。

 そして今は待機室に戻りテレビを見ている。

 修復が終わった、と要さんからの連絡を貰ったのだ。

 日向は観戦の為、家に帰るらしい。

 本当は会場が良かったらしいが、チケットが買えなかったようだ。


『大変長らくお持たせしました。これより第4回戦【神速達の集合場】VS【キリングノア】の始まりだぁぁぁ』


 画面が切り替わり、そこに移ったのは腰の横の両方に短剣を担いでいる3人組だった。

 ギルド名に『神速』があるのでかなり素早さが高いのだろう。

 珍しく、3人とも女性で高身長だ。

 三角形になるような形で向かい合って話しているが、2人が1人を見ているのでリーダーが誰かは用意に分かった。

 リーダーは他2人と違うところはショートではなくポニーテールだった。

 それから、方針が決まったのか走りだした。

 カメラが追えないスピードだった。

 確か、この撮影カメラは素早さ2000までなら撮れた筈なので、あの3人は皆2000以上の素早さを持っていることになる。

 また、画面が切り替わり、今度はキリングノアのパーティが映し出される。

 武器は特に担いでなく、マントも羽織っていないので武器はないと思っていいだろう。

 アイテムボックスに入っている可能性もあるが、基本的にそんなことをする人はいない。

 武器を取り出す時に、アイテムボックスを開く、アイテムボックスに手を入れて武器を取り出す、とこんな感じで無駄に時間が掛かるのだ。

 なので、基本的に腰や背中に担ぐ人が多いのだ。

 キリングノアのパーティは皆、拳で戦う格闘家なのだろうか?

 1番筋骨隆々の大男が、その男よりも少し小柄な2人に喋り掛けて、2人が頷いている所から見てもリーダーは大男だろう。

 神速達の集合場のパーティは皆短剣でキリングノアは皆拳。

 近接戦闘特化の両パーティーの戦いはとても気になった。

 すぐに、神速達の集合場パーティがキリングノアと接敵する。

 両者、警戒しながら睨み合う。

 そして、両者のリーダーが声を上げる仕草をした後、両パーティーの戦闘が開始した。

 1人の短剣使いは格闘家の1人と当たる。

 スピードで翻弄しているが、格闘家の人は目を瞑り、神経を研ぎ澄まして正確に相手の攻撃を防いでいる。

 凄い!

 自分よりも速い、それもかなりの差がある筈なのに、完璧に防いでいるのだ。


「す、凄い」


 楓が無意識に声を漏らす程に凄かった。

 今はテレビ画面が3等分になっており、リーダーVSリーダーとその他の2人。

 1体1の構図が3個ある。

 左の画面は先程の人達で、真ん中はリーダー同士の戦いで、右は残りの人だ。

 右の戦いは短剣使いがスピードで翻弄しながら時々に攻撃を仕掛け、防がれるの繰り返し。

 リーダー同士の戦いは、短剣と拳がぶつかり合い火花を散らしている。

 一進一退を繰り返して、互いに決め手が無いように見える。

 右は互いに動かずに見つめ合っている。

 そして、左の画面の短剣使いが切り掛るが、腕で防がれる。

 そのまま、カウンターの左拳を繰り出すが、短剣使いが身体を捻って躱す。

 さらに、身体を捻り短剣を相手の首に向かって斬り掛かるが、身体を下げて回避する。

 此方は近距離の回避とカウンターを繰り返しての戦いだった。

 どれも本当に凄いな。

 リーダー同士の戦いは少し変化が観られた。

 短剣使いが短剣に炎を纏わせ、格闘家も拳に炎を纏わせる。

 短剣使いが後ろにバックステップで下がってから炎の斬撃を飛ばす。

 それを炎の拳で斬撃を殴り消し飛ばす。

 そのまま地を蹴り、肉薄するが、短剣使いがニヤリ、と口を歪めると格闘家のログアウトの音が鳴り響た。

 一体どうしてなのかは楓が答えた。


「あれって、炎の斬撃を相手に当てた時に遠隔操作をして、格闘家の呼吸に合わせて体内に炎を入れて、体内から膨張させたんだと思う。私もそうゆう技あるし、分かったよ」


 体内から、しかも楓は爆弾だから、体内から爆発させるのか。

 なんとも恐ろしい技をサラッと言い放った楓にビックリしていると、奏さんが寒気を感じたのか布団をもう一枚増やした。

 それから左の方は、短剣使いが何らかのスキルを使って、辺りに音を出す為の分身を生み出していた。

 てか、分身使えるのね。俺も使いたいな。分身、それは男のロマン(個人的な意見)だ。

 そして右の方は未だに回避と反撃の繰り返しだ。

 2人とも1回も退いていないので、ひたすらに近距離の攻防をしていた。

 短剣達の方はリーダーと終わった人とが合流して、画面が2つになった。

 左は合流した2人で、右は近距離の攻防を繰り返していた。

 特に変化はない。

 合流した2人が応援に駆け寄ることもない。

 攻撃を屈んだり、身体を捻ったり、して回避と反撃を繰り返していると、ビービー、と時間切れの鐘の音が鳴る。

 試合時間が終わった。


『じ、時間切れによって、残り人数の多い【神速達の集合場】ギルドが勝利しました!!これにより決勝進出です!決勝は第1回戦【白銀の翼(シルバーウィング)】VS【昆虫の使徒(クラスヒブ)】第2回戦【魚類の使徒(クラスハブ)】VS【神速達の集合場(スピードラインド)】に決定しましたぁぁぁ!今から10分後に第1回戦を開始します!』


 そして、10分間の間、俺達は最後の作戦会議をしたのだった。

 それから10分後、俺は重い足取りで会場へと向かった。



 頼む、頼む、頼むから虫を使わない人を相手したい。

 触手ミミズとか召喚者の人が俺の相手にならないことを祈りながら会場へと入る。

 途中、楓が大丈夫、と声を掛けて来たが「大丈夫」と答えた。

 きっとその顔は引きつっていただろう。

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