白銀の翼VSキラーギルド
キラーギルドとの戦いフィールドは森だった。
緑豊かで、木々が立ち並び、木の葉の隙間からは日光の光が通っていた。
「じゃあ、まずは敵を見つけるまでは集団行動と言うことで」
「分かった」
「翔君頑張ろう!」
まずは草などが生えていない道があるのでそこを進む事にした。
この会場自体広いので敵を見つけるのには骨が折れそうだ。
俺は上を見上げる。
かなり背丈の高い木が多いので天井はかなり高いと見ていいだろう。
ミニマップを見てみるが、森だと緑しか映らなくて、あまり参考にはならない。
相手の武器や人などは事前に知らされていないので、どんな人達が来るのかは分かっていないのだ。
ドーンドーン
遠くから大きな破壊音が響き渡る。
すぐさま音源の所に向かい、木の上に体を潜め様子を伺う。
発見出来なのは、デッカイ斧に大剣、デッカイハンマーみたいな物。
武器はどれもアーティファクトではないが、防具はアーティファクトだ。
しかも、どいつもA級だと分かるオーラを秘めた防具だった。
「私はハンマー」
「私は大剣」
「じゃあ、残りの斧は俺が」
楓がハンマーで奏さんが大剣を相手することが決まった。
まずは分散させるために俺から出ようと思う。
足場にしていた木の枝を蹴り、斧使いに肉薄する。
驚いた顔をしていたけど遅い。
ラプラスをガントレットにして、顔面に思っきり右ストレートを決める。
後ろに飛んで行ったので、地を蹴り跳躍して、接近する。
楓は爆弾を使って誘導してからタイマンをした。
残った大剣にはゆっくりと奏が近ずく。
これで場面は揃った。
斧使いはすぐさま体制を建て直し、俺に意識を集中している。
相手の顔は渋いおじさんで髭がかなり濃く、目付きも鋭くてかなり怖い顔をしていた。
斧を上に掲げ、一気に振り下ろす。
地面に亀裂が入り、その亀裂は俺に向かって開いていく。
右に飛び退き避難してから、地を蹴り斧使いに近ずく。
ラプラスとウリエルを短剣に変えて、連撃を決める。
重そうな斧なのに器用に動かしながら連撃を防いでいく。
斧を横薙ぎで放ち、俺は跳躍して躱してから、バク転して相手に向き直り、2段ジャンプで肉薄する。
斧を振り上げて、衝撃波の風を飛ばしてくる。
かなり勢いが強く、後ろに追いやられたが、また同じように地面蹴って近ずく。
今度は斧を下から上へと振り上げる。
振り上げに合わせて地面から先端が尖った岩が生えてくる。
なにかのスキルかもそれない。
かなり興味深いが、制限時間があるのでそこまだ長引かせる気はないのだ。
飛び出てきた岩に乗り、岩を伝って斧使いに迫る。
時には岩と岩を変えて移動する。
「武技、【乱撃】」
武技、確かそんなスキルがあった気がする。
だけど、今は悠長に考える暇などないのだ。
武技、乱撃は色んな角度からの攻撃を可能とするスキルだ。
一つ一つを見極めて躱していく。
かなりの大きさを誇る斧なのだが、それを軽々振り回しながら的確に俺を狙うことのできることに賞賛した。
そろそろ終わりにするか。
「神風琉。【神風の一閃】」
足に力を分断に掛けて、一直線に肉薄する。
1秒にも満たない速度での接近で狼狽する斧使いの首を落とす。
ログアウトの音が聞こえた。
◇◇◇◇
適当な爆弾を作って打ち出しているがハンマーの振り回しで流されてしまう。
爆弾だと同じ結末になるので、蛇行爆弾の応用の爆弾鞭を作る。
遠隔から自力の操作になったのでより、高度な技術が使えるようになった。
私の手に触れているので、大きさや長さを自由自在に変化させることができるのだ。
鞭を後ろに下げてから、力いっぱいに前に飛ばす。
軌道を沿って、鞭がハンマー使いのハンマーに当たる。
蛇行爆弾の応用なので触れた瞬間に爆発するのだ。
鞭はあまり使い慣れていないので、時々外すことがあった。
相手はハンマーで何とかガードしているが何処まで持つかは分からない。
鞭での攻撃と牽制をしている間に小型爆弾を放つ。
流石に防ぐことが出来なかったのか、衝撃と共に後ろに転ぶ。
爆弾を剣のような形に作り、それの数をどんどん増やしていく。
「飛剣爆弾」
それを一度に目標の相手に一斉攻撃する。
けたたましい爆音と大地を揺るがし周りに円のように広がる衝撃波が広がる。
最初の方はどんな手を使ったかは分からないが、耐えていたハンマー使いも10秒持たずにログアウトした。
◇◇◇◇
大剣が斜めから振り下ろされ、頭の中央辺りで静止する。
正確には私の攻撃型アーティファクトの長剣で防いでいる。
大剣だから振り回して、大地をボコボコに削りながら戦うと思っていたが、それは偏見だと分かった。
相手は刀を使っているかのように構えて、冷静に判断しながら攻撃してくる。
そこまで速くはないけど反撃が出来ないでいた。
転移して、死角からの攻撃をしてもいいと思うかもしれないが、できたら既にしているのだ。
出来ない理由は主に2つで、まず1つ目に発動にはタイムラグがあって、そこの隙を見逃す奴ではないだろう。2つ目は空間魔法は構築にかなりの集中力が必要だ。
一瞬にポンポン使える訳ではないのだ。
なので空間転移は使えないのだ。
己の力で勝負しているが、大剣を器用に動かして私の攻撃を無力化しているのだ。
大剣が突きをしている。
的が完全に私の首の位置だが、長剣で大剣を受け流すと、そのまま刃を進めて大剣使いの首を斬る。
これが決定打にはならなかったが、一瞬の隙が出来たのでいいのだ。
「空間切断」
距離を無視した斬撃で相手の首を切り落とす。
そして、ログアウトを告げる音と、終わりを宣言する実況者の声が聞こえた。
◇◇◇◇
試合が終わることを告げられると、視界が暗くなり、光が見えるようになった時には仮想空間に入る為の機械にいた。
仮想空間に入るには専用の機械に体を入れないといけない。
マッサージ機みたいに体を埋めて、腕や足、頭等に機械をセットしている。
それら諸々を外して、待機室に向かった。
扉を開けると既に楓、奏さん、要さんが揃っていた。
「皆、第1回戦勝利おめでとう。そして、お疲れ様」
要の挨拶が交わされる。
今からは待機室にあるテレビで第2回戦と第3回戦、第4回戦を見学する。
相手の戦い方を知っているのと知らないとでは戦況が変わってくるのだ。
なのでこれもかなり重要と言える。




