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報酬

 白銀の翼ギルド本部ロビー


「紹介しよう。今日から入団することになった翔君と楓さんだ」


 白銀の翼のメンバー達に俺達の紹介をしてくれている。


「なあ、マスター。俺はマスターを疑う気は無いが本当にその小僧が1人でS級を倒したのか」

「それは確かだよ裕翔君」


 柄の悪そうな顔の大男、名は裕翔ひろとというらしい。


「それではまず、翔君のパーティはーー」

「あ、いえ。俺は1人でこれからもやりたいです」


 場に静粛が訪れる。

 不味いことでも言っているのだろうか。

 裕翔が怒鳴り声を上げて俺に文句を言ってくる。


「おい、テメー。マスター認められたからって調子に乗るなよ」

「やめないか裕翔君。分かった聞き受けよう。では楓さんだが奏と組んで欲しい」

「ちょっと待ってくれギルマス。そしたら俺達のパーティリーダーは誰がやるんですか」

「それは君だよ。君は自分で思っているよりも判断力が高いからね」

「私は異論ない。楓さんがいいのなら」

「私はいいですよ」

「白銀の剣にはいつかまた6人目を向かい入れるよ。それと楓さんと奏のパーティは当分2人でやってね。君たちと肩を並べる人がいないから」

「おい、ガキ。俺は認めねからな。だから一度俺と戦え」


 裕翔が俺に喧嘩を売ってきたんだが、めんどくさいので無視していいですか。

 ギルマスに目線を送ると首を横に振られた。

 畜生、俺はそもそも入りたくて入った訳では無いし、認められなくてもいいのに。


「ちなみに彼はうちのギルドない2位だよ。あ、楓さんが入ってきたから下がるかな。君も入れると4位かな」

「マスター俺がこいつ負けるとでも」


 確かに裕翔は防具・武器共にアーティファクトだが奏さん程の強さを感じない。

 KDF

 なんやかんやで結局戦うことになったのだが、今の俺ならこんな奴今更敵でもないんだけどな。


「あまり俺を舐めるなよ」


 裕翔は槍を使うらしい。

 ユニークスキルには恵まれなかったが、その技能と適応能力が優れているらしい。

 裕翔が迫ってくる。

 確かに速いが、通常でも前よりも思考能力が上がっていて、キメラとの戦いを獲て、この程度の速度では裕翔はS級には勝てないことが容易に想像できる。

 俺としてもここでラプラスやウリエルを使えるのは有難いのである。

 すぐに相手の横に移動する。

 裕翔の驚いている顔が少し面白かったのは内緒だ。


「ラプラス・ウリエルモードチェンジ。双刀」


 別に言葉を放つ必要はないが、ここは雰囲気が必要だろう。

 刀身が少し短めの刀が両手に収まる。


「神風琉。残風剣」


 俺はスキルを発動した後には裕翔を起点とした反対側にいるのだった。

 後には胴体真っ二つの裕翔。

 ログアウトの音が鳴り響く。


「おい、テメー汚いまねしてねーだろうな」

「目で追えなかったからって言いがかりはやめてください」


 全く、これだから人付き合いなんてのはめんどくさくてウザイんだよ。

 その後も諸々が終わり家に帰宅できた頃には午後7時だった。

 家での諸々を済ましてから部屋に行き、パソコンを開いて楓と奏さんの戦いを再度確認する。

 最後の楓が首を切られたのにログアウトしなかったのは、そもそも斬られたのは楓が爆裂魔法で生み出した分身体だ。

 まさかあの爆弾は色も変えれることには驚いた。

 更にはあの広範囲魔法も瞬時に使えてMP消費ゼロなんて本当にチートだよ。

 この魔法作った奴はきっと相当頭が悪いのだろう。

 それ以外にどうしてこうなったか説明ができないしな。

 楓と回復さんがダブルパーティを組むことには驚いたが納得できる点の方が大きかった。

 そもそも楓と奏さんの強さに肩を並べる人の方が少ないだろう。

 奏さんは楓との戦いで油断大敵を学んだ筈だからこれからも強くなって行くだろう。

 楓は迷宮崩壊ダンジョンフロンティアで体力作りをするらしいので、体力が上がれば更には強くなるだろう。

 俺も負ける訳にはいかない。

 精進しなくてはな。

 当分はD級に行き、ランク上げが優先だけどね。

 翌日

 ギルドマスターこと要さんから電話が掛かってきた。

 内容は教会が俺直々に依頼をしたいとの事だった。

 ニュースで宮本ツインズが言っていた報酬だろうか。

 まずは朝食を食べる。

 そのまま、着替えを済ませ、外へ出てギルドの方へ向かう。

 ギルド

 ギルドに入ると受付の人がよって来て、ギルドマスター室に案内される。

 部屋に入ると中にはギルドマスター要さんと老けたおっさんがいることが分かった。


「やあ、初めまして。私は冒険者教会東京市部担当の田中だ」


 まさかのここの教会トップの人だった!

 おっさんとか言ってすみませんでした。


「初めまして。俺は翔と申します」

「はは、これはご丁寧に」

「翔君とりあえず椅子に座るといい。あとは田中さんと2人で話してくれ」


 そそくさと逃げる様に去る要さんの背中を冷たい目で見つめる俺と田中さん。


「ニュースは見ているかな?今回は君に迷宮崩壊、それもS級という例外を止めてくれたことに関しての報酬を持ってきたよ」

「それは、どうも」

「まずは迷宮崩壊のダンジョンクリアに関しての報酬5000万だ」

「(・▽・)・・・」

「もしかして、少ないかな」

「ブルブル。とんでもないまさかこんなにも貰えるとは思っていなくて」

「はは、S級を攻略したんだ本当なら少ないレベルだよ」

「それはないですよ。お陰でこれが手に入りましたから」


 そう言ってラプラスとウリエルを見せる。


「そうか。そう言ってくれると此方としても有難いよ。それで、もう1つの報酬だがダンジョン優先権を1つやろう」

「本当ですか」


 勿論、と肯定してくれた田中さん。

 ダンジョン優先権。

 それはギルドに期間限定で買うこと許された特権だ。

 それを俺という個人に与えることがどんなに凄いことで名誉なことか。

 興奮していることがバレたのかニコッと笑いながら田中さんが話しを進める。


「ダンジョン優先権のダンジョンは初期ダンジョンの1つであり初のS級ダンジョンだ」


 なっあ。

 そんな凄い物を俺に譲るというのか。

 確かにあそこは迷宮崩壊を起こしながらも魔物が一度も外には出ていない。

 それに誰も攻略しようとはしていない。

 そもそもイースター島までの交通便がないのだ。

 待てよ?俺だとランクが足りないような。

 田中を見る。

 それに気づいたのか田中さんは話しを続ける。


「勿論、ランクは関係ないよ。イースター島までのヘリを我々から出そうではないか。君が行きたい時に言うといい。何時でも待っている。更にはこのダンジョンをクリアした場合は異例として君を一揆にBランクまで上げるよ」


 更には異例のランク上げまで約束してくれた。

今回からかのような形にさせて頂きます。

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