人狼からの手助けはプロなみだった
パンチ&キックを走りながらやる特訓を今はしている。
本当は今日は休憩なんだが2段ジャンプがどのようにしているのかを理解してスキルを使わずに使えるようにするため頑張っている。
そろそろパンチ&キックをやめて本格的に2段ジャンプを理解しようと思う。
一回ジャンプしてスキルを発動させて2段ジャンプをする。
ふむ、2段ジャンプに意識を集中しないと分からないレベルに違和感がない。
感覚的には空気の塊を作って、それを足場にしている感じだな。
全く理解できない自分が悔しい。
空気の塊なんか作れないので、それの代用となるものができたらいいのだがそんなのはどうしようもないな。
「婆ちゃん、なんかいい案ないかな」
「すぐに人を頼るな。そうだな、明日からの気の練習をするからその気を代用として使えるのではないか」
「そんなこともできるのか」
「まあな、楓はスキルの爆弾を足場やスピード上げに使っているがな」
畜生、これだから完璧当たりスキルは。
羨ましくなんてないから。ホントだよ。
そもそも取得時ランクアップがなかったら万能眼は手に入らなかったかもしれないし、2段ジャンプを利用した技の使い方すら思いつかなかったかもしれないし。
なので悔しい気持ちは特にないのだ。
アーティファクトに効果があるスキルなんて聞いたこともないからね。
そんなこより、明日の気の特訓まで少しでも2段ジャンプの感覚を覚えつつ技の練習もしようかな。
時は流れ翌日
早速、気の取得に取り掛かるみたいだ。
何故か楓がいるのだがそれに関しては婆ちゃんが説明してくれた。
「楓が翔に気を流し、翔がその気を操り気を習得していく。私は指示を出していくからのう」
「じ、じゃあ翔君、今から気を流していくね」
「おう、よろしくな」
楓の手が俺の背中に置かれる。
そこからなにかモヤモヤしたものが血管を伝って来るような感覚でどんどん身体中に流れていく。
これが『気』なのか。
手に集まるイメージをしてみるが集まらない。
アニメとかではイメージだけでできるが現実はそんなに甘くないらしい。
意識の渦に沈んでいく。
集中して気の流れを体に馴染ませていく。
背中から全体に流れるモヤが指の先や脳まで到達してきた。
どうしたら操れるのかは分からない。
モヤに集中する。
見えないがそこには確かに何かが流れている感覚が存在する、という違和感があるのだ。
モヤがだんだんと自覚できるようになった。
あとはそれを脳から指示をだして、脳の気から手の指先の気に伝達して操る。
そして、その気を手からだして球体にしていく。
《個体名:人狼からの受診を適合させます。翔に気の取得に手助けが入ります》
なんか天の声が聞こえてきた。
また、これか。
なんだよ。
だが、すぐに何がどうなったのか理解できた。
そもそも理解しようとしなくてもすぐに分かるレベルで変化が起きたのだ。
確かに、人狼は気玉みたいな物を飛ばしてきたので気を使えるのはなんとなくだがわかっていた。
そしてその人狼から俺の手助けされたらしい。
何を考えているのかは全く分からないが、今はとてもありがたい。
感謝しようじゃあないか人狼よ。
気の流れを完璧に自覚することができた。
それだけではない、気の使い方、気の癖などが頭の中に『情報』として刻み込まれていく。
そして情報を元に体が覚えていたかのように気の流れ操作していく。
そして、自分自身の気を呼び起こし使い楓からの気を楓に返していく。
もしも気の流れに色があるなら俺は青で楓が緑だ。
青の気で俺の体を埋めつくしてく。
人の気を使っても意味がないので自分自身の気に慣れる必要があるのだ。
◇◇◇◇
なんてことよ。
翔君、あなたは天才ってレベルじゃないよ。
私は気の流れを掴むのに1ヶ月はかかったのに、数分で気を自覚して、さらに流れを掴み自分自身の気に体を染めて行くなんて。
そして、私の気を私に返して来ている。
翔君の気が混ざらないようにしながら。
お婆さんの方を見る。お婆さんも驚きに満ちた表情をしている。
◇◇◇◇
翔めなんと凄いことをしているのだ。
既に自身の気を完璧に操りながら気の積載量をあげていき自分の体に馴染ませておる。
気をなんとなくだが自覚したあたりからものすごい勢いでの覚えのよさ。
元々気が操れる物が乗り移り操っているのかのようだ。
いや、実際にそうなのだろう。
先程の翔の気配が今は違う気配を纏っているのだ。
ただ、その気配が人外なのが少し、いやかなり気になるが翔の害になっていないからよしとしよう。
むしろ圧倒的なサポートになっている。
翔は昔から使えたのように本能的に気を操作しているのだから。
◇◇◇◇
人狼からの手助けが来てから激的に気の操作が変わった。
今は積載量を上げながら気を練にねっている。
2段ジャンプの空気の塊の代用に使うために。
それだけではない。
自分の気を自分の体に馴染ませているのだ。
体が熱くなっていくがそれは気をいきなり激しく使っているからだ。
それもまた気で収めていく。
目には目を歯には歯を気には気だ。
目を開けて楓と婆ちゃんの方に目線を向ける。
両者共にめっちゃ驚いているが、俺も驚いている。
まさか人狼から加入があるとは思わなかった。
それだけではないのだ。
数分前までの俺とは違う俺になった気分なのだが、気が普通になっただけなのでいずれ慣れるだろう。
「少し試しますか」
気を足に集中させてジャンプしてみると、今までよりも圧倒的に高い跳躍を繰り出すことに成功したのだ。
今は万能靴を履いていないので2段ジャンプのスキルはない。
それでも、今の俺なら2段ジャンプを使えるはずだ。
足の裏に気の塊を生成して、それを足場に使い跳躍してみる。
そして着地。
これならこれからの技に使えるはずだ。
それを実用戦に使うなら実戦あるのみだ。
なので明日からはE級ダンジョンのモンスターパラダイスに行こうと思う。
婆ちゃんを見たら頷いてくれた。
明日が楽しみだ。
◆◆◆◆
現在は白銀の剣のパーティは愛知県のあるところに旅行に来ていた。
それがたまたま近くにE級ダンジョンのモンスターパラダイスがあるところだった。
そしてもうすぐ起こる過去の履歴にも起きない例外中の例外の迷宮崩壊の対処をすることになるのだった。
もしも次回も楽しみ、と思ったら評価・ブックマーク・感想等是非ともよろしくお願いします。
((。´・ω・)。´_ _))ペコリン




