婆ちゃんからの修行スタート
「いい感じに振れるようになったのう。素振りしながらどのような形で自身の技にするかをイメージしながらやるといい」
そう言われたのでイメージしながらひたすら素振りをする。
勿論だがその間も少しのブレも許されないので集中しないといけない。
素振りとイメージに集中していく。
このようなことを2日かけて何とか終わらせることができた。
今度は爺ちゃんがスキルの魔法を使って土壁をあちこちに設置していく。
その壁を伝って用意された風船を斬る特訓になったのだが、その特訓はタイムアタックで爺ちゃんが気に入るタイムが出るまでひたすらやるらしい。
時々土壁が泥壁になっている所もあったりしたので足が埋まり上手くスピードを出せなかった。
初めてやった時には1分54秒、とかなり遅くなってしまった。
それから寝ている間はどのように攻略するかを想像しながら眠りに着いた。
翌日
まだ慣れてなく最高タイムでも1分3秒の所に楓の爆裂魔法の妨害を追加された。
まじで鬼畜だと思うよ。
楓の蛇のように曲がる爆裂魔法を躱しながら土壁と泥壁を移動していく。
妨害が追加されたことにより、2分45秒と最低タイムをたたき出して爺ちゃんに叱られた。
これは午前だけやることになった。
午後からは如何なる角度や体制でも通常と同じ威力が出るようにするための特訓をするのだった。
基本短剣だった俺なので角度や体制の特訓はすぐに終わった。
尚、2日かかったのこと。
そして次の日にようやく最高タイム24秒をたたき出したのだった。
そして爺ちゃんから合格を貰うことに成功したのだった。
ためしに少し刀を貸してもらい振ったりなどの自分の具合を確かめてみた。
来た頃の修行初めの頃よりも刀がしっくり来るのをビンビンに感じた。
そして次はより過酷になると予想できる婆ちゃんからの修行だ。
最初は薙刀をやるらしい。
何故、薙刀と思って聞いたら中距離用の武器にも慣れた方がいいだろう、とのこと。
確かにその通りなので薙刀からやることに決めた。
婆ちゃんから特訓用の薙刀を貸してもらい手に持つとかなり重いことに気づいた。
鉄心の部分は長く、刀身はそこそこ短い、のが特徴の薙刀。
かなり重心が変わって来るので慣れるまでかかると容易に予想できた。
これを素早く振り回すのは本当に難しいだろうな。
「1番早く覚えるには対人戦がいいだろう」
婆ちゃんが鬼畜なことを何事もないように軽口で言ってきた。
相手は楓、確かに婆ちゃんに修行を付けて貰っているのは聞いていた。
まさか薙刀まで仕込まれていたとは予想外だったがな。
てか、超初心者と普通に扱える人とじゃかなりの差があると思うがそこは関係ないらしい。
とりま気合いだ!
そんな気迫を感じる。
そして、楓との模擬戦訓練がスタートするのだった。
楓が薙刀の刀身を下に向けて構えをとる。
そして、すぐに此方に向かって猛進してきたのだが、俺の方が圧倒的に速いため躱すのはかんーー
じゃなかった。
何時もよりも重い武器を扱っているのもあって思うように動くことが出来なかった。
楓の薙刀が俺の薙刀の下に潜り込み、そのまま上に弾き飛ばされた。
勝負は一瞬。勝者は楓だった。
さすがにこれはやばい、と分かったのか基礎からやることになったのだ。
まずは重心を覚えるために薙刀を構えながらひたすら中腰&重りで踏ん張る特訓になった。
数時間で重心を覚えることができたのでそこからは苦にはならなかった。
その次は薙刀の振り方のレクチャーをされたのだが、刀や長剣、短剣の癖が出ているせいでなかなかさまにならなかった。
そもそもこんなにも重い物を片手でクルクル回せる婆ちゃんや楓が異常な気がする。
そんな心を読み取ってかあるいはたまたまか婆ちゃんが拳骨を頭に入れてきた。
少し休憩を挟んだ後また再開することになった。
動きながら薙刀の扱っていく。
突き、回転からの突き、薙、色々な斬り方を試しながら薙刀に慣れていく。
時には薙刀の先端部分に重りを付けて重くしたりもした。
それから数日ひたすら薙刀を振るっていた。
他の奴も忘れないように並行で行いながら。
そしてまた楓との模擬戦特訓をスタートすることになった。
楓が前回同様構えをとり、そのまま猛進してきたが前の俺とは違い薙刀をそこそこ操れるので難なくガード。
そして、勢いのままフィールド外に追いやられるのだった。
かなり鋭い突きをお見舞いされました。
反省してます。
相手の方が攻撃力が高く、突きの制度も完璧なので容易く俺の体は吹き飛ばされたらしい。
悔しい。
休憩を挟んだ後再開。
今度も同じような攻撃をしてきたが、薙刀の鉄心の中央を扱い受け流す。
楓は冷静にその状況を分析して薙刀を引っ込めて回転させ刀身の真逆の下の部分で俺の腹を突く。
「ぐはぁ」
体をくの字に曲げて後ろに吹き飛ばされる。
そして俺の意識は闇の中へ消えていく。
今日の修行はここまでになったのだった。
次は勝つからな。
...........
……
…
ここ【魔物の集団】にて
かなり自身の限界を上げれたことに実感を感じている。
それでもだいたいB級レベル。
まだだ。まだ足りない。
もっと強く。もっと高く。
我は早く外に出たい。
だが、もっと力を蓄えなくてはいけない。
誰にも邪魔されず、誰にも止められない圧倒的な強さを手に入れるまで。
さぁあ、人間よ我のためにダンジョン内の魔物を殺しまくれ。
そして魔力が我に還元されさらなる強さを我は得ることになるのだ。
自分で自分達の首を締めているのも分からぬ愚かもの達の絶望に満ちた表情を見るのが楽しみだ。
もっとだもっと、もっと、もっと、もっと、もっと。
ドクン、ドクン。
心臓である魔石の鼓動が耳にまで聞こえて来る。
きっと、成長限界を訴えているのだろう。
そんなのは関係ない。些細な問題だ。
これさえ乗り切れば誰も手を付けれない最強の存在になれるのだから。




