修行本格開始
前回の協会から教会に直しました
翌日、早速修行を開始することになった。
まずは刀からやるらしい。
「翔はスピードは速いからそれを活かせるような修行をしたいな」
最初は素振り1000回、とかは無いみたいで安心した。
「ほれ、訓練用の刀じゃ」
そう言って刀を渡される。短剣よりも全然重い。
庭に案内され、爺ちゃんは矢を持って立っていた。
「まずは儂が矢を飛ばすからそれをその刀で弾くなり斬るなりしないさい」
コク、頷く。
爺ちゃんは弓も使えたのか。どんな弓だろう
爺ちゃんはなんの前触れもなく矢を飛ばした。
弓なのではなく、手で飛ばしてきたのだ。
さすがに反応出来ずにすねにヒットする。
矢の先端はゴム製だから怪我はしなかったが滅茶苦茶痛い。
少し涙目になるレベルには痛い。
すねを抑えながら地つらに転がる。
「なんじゃこの程度も出来んのか?まだまだだな。全く」
「いやいやいやいやいや、急にはないでしょ。しかも弓使わないのかよ」
「弓の方が威力は高いがスピードなら手で飛ばした方が速いからな」
普通はそんなことはないけど今更言ってもしょうがないからな。
「まずは矢を捌けるレベルになってもらう。後は自分なりにアレンジして自分にあった流派でも作れ」
なんとも投げやりな。素振り1000回してから刀に慣れてからの方が良かった気がするよ。
「ほれほれ、はよ構えんかい。次行くぞ」
立ち上がり集中して爺ちゃんの行動を観察する。
ドジ、お腹に矢がクリーンヒットする。
動作が一切見えない。
痛い痛い、もう少し優しくてもええやん。
次々と飛んでくる矢、数十回やってやっと見えるようになった。
左腕に来るように矢が飛んでくるので刀の先端を矢に向けて下に下げる。
矢が地つらに落ち、右腕に矢が当たる。
もう一発来てたみたいだ。痛い。
「誰も一発とは言ってないだろう。しっかり警戒せい」
また飛んでくる矢、躱し受け流す。
時折矢を斬れるようになっていた。
「今日はここまでだ。しっかり今日やったことを忘れるなよ」
辺りはすっかり夜だった。
確かにお腹も減った。昼食べずにひたすらやってたのか。
家に入りリビングに向かうと婆ちゃんと楓が料理を並べているところだった。
「翔君おつかれ。今日はしゃぶ肉だよ」
「ありがとう、婆ちゃん、楓」
爺ちゃんと共に手を洗ってリビングに並べられたしゃぶ肉を食べながら今日のことを振り返っていた。
目で見ては反応が遅れるから気配を感じ取らないと今後より速くなったら対処できないな。
◇◇◇◇
さすがは儂等の孫だな。
あんなすぐに目で追えるようになるとは、全く予定外だ。
面倒くさがらずにやっていたら今頃儂を越えていたかもしれないのに。
勿体ない。
早めに刀に慣れてれば長剣はすぐにマスターするだろう。
翔は元々素質がある。
婆さんと共に修行すればさらに戦闘スタイルの幅が広がるだろうな。
楽しみだ。どんな風に成長を見せてくれるのだ。
◇◇◇◇
翌日
また今日も同じ修行だ。
文句はない。実際、これが出来ないと今後もきつくなるだろうから。
「わたしゃちと海岸を散歩してくるよ」
婆ちゃんが海岸に散歩に行くらしい。
◇◇◇◇
三日前から翔がうちに修行しに戻ってきて少し嬉しいのう。
海岸を散歩しながらそんなことを思っていた。
格闘術以外にも薙刀でも教えようかのう。
にしても最近は変な瘴気が漏れているな。
確か、あの方目はE級ダンジョンがあったような覚えがある。
確か名前は【魔物の集団】だったかのう。
変なことが起こらなければ良いが。
「おら、でかい面しやがって」
なにかの揉め事か?声のした方へ顔を向ける。
しそたら気弱そうな子供に寄って集って三人の男が何やらしているのが見えた。
助けるかな。
「お主ら何している。虐めはいかんぞ」
「あぁあ?なんだババア、説教か」
「痛い目に会いたくなかったらうせろ」
「虐めは良くないぞ」
「それしか言えないのか?俺らはな冒険者でパーティランクCなんだぞ」
「弱い虫はよく吠えるとはよく言ったものだな」
「おいババアいい加減にしろよ。優しく言っている間に逃げればいいものを」
「少し痛い目にあって貰うよ」
そう言って、三人の中でも弱そうな奴が最初に殴りかかってきた。
片手の甲でそれを止める。
「な、なんだと?!俺の拳がこんなにも簡単に?!な、何しやがった」
自慢の拳を簡単に受け止められて驚愕しとるな。
簡単な理屈なのに全く、今どきの若い者は。
少し衝撃を逃がしながら受け止めただけなのに。
そんな初歩の初歩も分からんとは。情けない。
「クッソ、舐めやがって」
また飛んでくる無意味な拳、先程と同じようにとめる。
「確か、一般人に攻撃をしたら冒険者ライセンスは剥奪されるはずじゃが?」
「はぁ、知ったことか。ババアを痛い目に合わせて黙らせればいいからな」
「さっきからババア、ババア、ババアうるさいのう」
「うるせえのはお前だ」
奥の男が出てきて回し蹴りをしてきたが、遅すぎて簡単に避けることは出来る。
そろそろ正当防衛で反撃でもするかな。
一応、私も冒険者資格を持っているから冒険者カードにこの履歴は残るだろう。
この常識のないガキを掴めえて教会に連絡でもするかな。
まずは回し蹴りをしてきた奴からやるかな。
「なに?!」
回し蹴りの男が驚愕する。
その隙に一瞬で近づき殴る。
少し空中に浮いた男に近づき腹に向かって回し蹴りを与えた。
その男は木に当たり止まる。気絶したようだ。
「「な、なんだよこのババア」」
二人の驚愕の声が聞こえて来るがそんなのは関係ない。
一番近くにいた奴に一瞬で接敵してから腹パンをくらわせ気絶させる。
「う、うわー」
最後の奴はあろうことか逃げ出した。
まあ、遅いけどね。
背中に向かって蹴りをかましてから頭を抑えて地面に思いっ切り打ち付けた。
泡を吐いて気絶した。
迷宮崩壊のいい名前ありませんか?自分だと想いつきません




