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F級ダンジョン3期ー⑥

 ライトニングウルフ討伐後少し歩いたところに階段があった。

 だけどミニマップには階段のマークがないのだ。

「つまりこれは罠」

 早速、鑑定を使用。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 ミミックver.階段 F級

 階段に化けるミミックの魔物。

 階段で敵を待ち伏せ、踏み入れた者を食らうのが特徴。

 残念だが、鉄を砕く程の威力はなく、血を苦手とする魔物。

 倒すと本物の階段までの道を印してくれる親切な魔物。

 積極的に倒していこう。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 なんて説明だ。毎度のことだが。

 そんな可哀想な存在を積極的に倒せ、と。

 まぁ階段までの道を印してくれるなら遠慮なく倒すけどね。

 階段のくぼみに向けて短剣を突き刺す。

「なんで攻撃が当たらないの?」

 いくら攻撃しても感触が感じられない。

 くぼみの部分だからか?足を置く場所に短剣を突き刺す。岩を刺す感触。

 こいつ、どう倒せばいいのかな?

 飛び込んでみるか?ダメだな俺の鎧は軽装備で革製だ。

 なので多分普通にダメージが通るだろう。

 防御力1の俺じゃどの道死ぬかもしれない。

 魔法でも使うか。

「魔力よ集え、聖なる礫となりて、敵を打て、【聖なる礫(ホーリショット)】」

 手応えあり、だった。

 数発打った。

 ミミックを倒してすぐに目の前の地面に矢印が現れた。

 そな矢印にそって歩いていくと、ミニマップに階段のマークが現れた。

 ーーーー3層ーーーー

「ふむ」

 三層からは少しダンジョン内部が変化した。

 ダンジョンの壁には模様が刻み壊れて→刻み込まれて いた。

 その模様は全て狼だった。

 ライトニングウルフやブラックウルフやホワイトウルフが基本だった。

 ウルフは基本、形は同じだが少し特徴が違うのだ。

 ブラックウルフは頭の上に王冠のように毛がたっている。

 ホワイトウルフは全体的に毛並みが多く多少太って見えるのだ。

 ライトニングウルフは首辺りに毛が密集している。

 少しは飽きない、と思ったがすぐに飽きた。

 模様があるけど結局はそれがループしているだけだった。

 数分たった辺りに狼の群れーー五体ーーにあった。

 見たことがない奴はいない。ホワイトウルフが三体ブラックウルフが二体だ。

 まずは比較的簡単に倒せるホワイトウルフから倒すことにした。

「ソイッヤ」

 なんか気合いが入りそうな声を出し、斬り掛かる。

「なっ!」

「ガググガガァ」

 ブラックウルフが肉壁に入りやがった。

 しかも胴体でかすり傷しかつけることができなかった。

 嘲笑うブラックウルフ。

 イラ

 腹立つな、ドヤ顔かよ。

 またホワイトウルフに斬り掛かる。

 ブラックウルフが肉壁に入る。勿論想定済みだ。

 地を思いっきり踏みしめ勢いを落とし足を振り上げる。

 ブラックウルフの腹に蹴りを与えて上に吹き飛ばす。

 約2m程飛んだ。

 その隙があれば特に問題はなかった。

 ブラックウルフの懐に入り込み、無造作にひたすら斬りつける。

 ステータスの素早さは体全体の素早さ、つまりは攻撃速度にもそれは適用される。

 1秒にも満たない秒数で27連撃を与える。

 口から血を吐き出すブラックウルフ。

 そんなのは関係ない。最後の左の短剣で首を刎ねる。

 これで28連撃目だ。

 消滅するブラックウルフ。

 残りはホワイトウルフ三体、ブラックウルフ一体だ。

 ホワイトウルフが牙と爪で攻撃しようと襲いかかってくるが。

 口を開いているやつは舌を斬り、爪襲いかかってくるやつは横に躱し前足の関節目掛けて短剣を振り下ろす。

 舌を斬られたホワイトウルフは痛み茂垣苦しんでいる。

 関節を斬り飛ばした奴は体のバランスが不安定になっている。

 舌を斬った奴からトドメを刺す。

 ブラックウルフが迫りくる。

 先程の連撃を警戒してか空中には身を投げない。

 ひたすら地面を走っていた。跳躍も一切しない。

 ブラックウルフは物理防御に優れているので厄介だが仕方ない。

 バックステップで距離を取りつつ壁に足をつけて天井まですぐさま移動。

 驚いている狼達を後目に天井を蹴り、地面に向かって垂直に跳躍する。

 重力の加速と跳躍の加速を利用してブラックウルフの首を刎ねる。

 残りは魔法防御に優れても物理には優れてないホワイトウルフだけだ。

 更に片方は前足の右関節から下を無くしたホワイトウルフだ。

 全く問題はない。

 地を蹴り、全身して斬り掛かる寸前にホワイトウルフ達は逃亡を開始した。

 短剣は虚空を斬った。

 すぐに気を取り直し追いかけようと前を向くがそこには既にホワイトウルフの姿は見えなかった。

 俺は索敵のスキルを持っていないので探しようがない。

 気を取り直しダンジョン探索を進めることにした。

「なんでまだレベル上がらないの?」

 誰に問うてるかも分からない質問を独り言で喋りトボトボ、と歩くのだった。

 ◆◆◆◆

 今翔がいるF級ダンジョンはレアケースのダンジョンだった。

 このダンジョンが出現してから2ヶ月とそう長くはない。

 だけど狼達の連携は完璧だった。そうまるで知性があるかのように。

 このダンジョンボスは自身の自我や知性を有してた。

 自身が何者か、なぜ生まれたか、徐々に分かるようになった。

 だが、そんなダンジョンボスはなにかに縛られたように自由に動けない。

 それが初期のダンジョンボスと新規のダンジョンボスの違い。

 初期ダンジョンボスは完全なる自我が芽生えいるが新規のダンジョンボスはただここにいる、という感覚にしか過ぎない。

 自我に芽生えても知性を持ってしてもダンジョンボスは自由に動けない。

 誰かが扉を開くまで、そしてダンジョンが崩壊するまで。

 ダンジョンボスは眠るその日が来るまで眠る。

 ◆◆◆◆

 狼達の群れと戦った場所から数メートル離れたところに宝箱があった。

 とても怪しい。

 さっきミミックにあったばっかだから余計に怪しさが増している。

 ミニマップには階段のマークは映るけど宝箱は映らない。

 そのせいでこれがミミックか本物の宝箱なのかは分からない。

 宝箱を鑑定しても『宝箱』しかでない。

 ミミックは宝箱の中にいるので鑑定しても分からないのだ。

 警戒しながら宝箱を開ける。

 中には赤い色の石があった。上の先端が尖った石が。

改めて思う自分はネーミングセンスの欠片もない。

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