F級ダンジョンー④
指摘コメントをもらいました。
自分は初めて小説を書いていて至らぬところがある筈なので指摘コメントはとてもありがたいです。
「またかよー」
悲鳴を上げる。
また大量の狼達にであった。
更には普通の通路なのでさらにきつい。
「なんでこんなにも群れに合うんだよ」
逃げる、ただ逃げる、それしかできない。
戦えば今度こそ俺は死ぬ。
「見つけた」
マップの端に階段のマークが出現した。
ミニマップを駆使して階段マークのところに行くとそのにはきちんと2層に繋がる階段があった。
狼達に追われているけど仕方ない。階段を降りた。
ーーーー2層ーーーー
「魔物は次の階層には降りられないのかな?」
そう、2層に降りたら狼達も階段を降りて追いかけて来るかと思ったが、そうではないらしい。
ほっとして胸を撫で下ろす。
前を向いてまた歩きを進める。目の前に狼が現れる。
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ライトニングウルフ F級
初級雷魔法が使える。
体を放電しかできない。
スピードが速いので危険。
ただし自慢の爪は丸くてあまり殺傷能力はない。
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自慢の爪が使い物にならないのかよ。
それでも『自慢』なのな。
ライトニングウルフが体を放電しながら高速の突進してくる。
短剣で斬ったら感電しそうなので躱し放電が止まった瞬間に短剣で斬り込む。
斬り方は普通に上から下の振り下ろしだ。
「ーーッ!」
ライトニングウルフはすぐに横に反復横跳びみたいに躱す。
「まじかよ、どんな反射神経してんだか」
「ガルガァーーー」
叫び、放電を使って突進してくる。このままだと倒すのに時間がかかる。
「勿体ない。ないけど、仕方ない」
ホワイトウルフの毛皮を突進してきたライトニングウルフの顔に投げつける。
ライトニングウルフが顔をフリフリして振りはろうとするが、その隙に短剣で斬りつける。
大量の出血して体がピクピクと痙攣し始めて数秒後黒い霧になって消滅した。
ドッサ
毛皮が落ちてきた。二枚だ。
一つは黒焦げのホワイトウルフの毛皮だった。
「で、もう1つは」
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ライトニングウルフの毛皮 F級
ライトニングウルフを倒した際に一定の確率で落とす。
電気を逃がす性質がある。
耐久はかなり低い。
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ホワイトウルフの毛皮は捨ててライトニングウルフの毛皮を持って行くことに決めた。
その後順調に進んでいた。
あった出来事はライトニングウルフ二体同時に相手にしたり、ウルフの小規模な群れに会ったり、宝箱があったけどミミックだったり、まぁ色々だ。
特にミミック、奴は許さん。
俺の期待を込めた宝箱の中身を返して欲しい。
「疲れたらな、ここいらで休憩でもするか」
壁に背中を付けて少し仮眠をとることにする。
...........
........
…
「おーにーいーちゃーん」
「なんだ?」
「ちゃんと修行しなよ。将来大変だよ」
「基礎を人並みぐらいにできたら別いいだろ。今どき学歴社会だぞ」
「いずれ必要になったらどうするの?ほらほら山登り往復20回やるよ」
「面倒臭い、やだ、やりたくない」
「こ〜ら、文句を言わない。ほらほら行くよ」
妹に腕を引っ張られる。
行きたくないと駄々をこねていたら、妹からの回し蹴りが飛んできた。
左手の甲でブロック&受け流す。
「全く、お兄ちゃんは才能あるのにそれを伸ばさないのは宝の持ち腐れだよ。私にお兄ちゃんの才能ちょうだいよ」
「才能ね、そんなのはただ覚えが速いだけだ。その分お前は努力しているだろう。さらに自分にあった流派を作るのはお前の方が上手いだろ」
「お前ってもうおじいちゃんが怒るよ」
「そうなったら逃げるさ」
「おじいちゃんよりも遅いくせに」
グサッ
その言葉は心に棘をさしました。
…
........
...........
「ん、ん〜」
なかなか懐かしい夢を見たな。
さて、ダンジョン探索を再開する。
目指すは三層。
前へ進む。そして違和感を感じる。
「こんな道だっけ?」
後ろに振り返る。
やはり微々たるものだけど違う。
まさか?ダンジョンの構造が変っている?いや、違う。
俺は壁に近づき、壁に向かって思いっきり頭を打ち付けた。
痛い。
視界が歪む、そして元の通路に戻った。
そして左には両目を閉じて頭の中央の額から第三の目を開けた狼がいた。
早速、鑑定。
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幻夢狼 F級
寝ている者の前に現れ幻夢を見せる。
3時間以内に幻夢をクリアするか、幻夢を自力で抜け出せなかった場合幻夢に一生いることになる。
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いや怖、まじで怖、抜け出せて良かった。
一生ダンジョンになんか居たくない。
違和感の正体は案外簡単だった。
ミニマップの通路が元の通路と幻夢の通路だと少し違うのだ。
正確には全然違う。
ミニマップがあったから気づけたかもしれない。
幻夢のミニマップ通路は緑色だった。
幻夢の世界にいたからか知れないけど元の状態になってからようやくその事に気づいた。
幻夢狼は微動だにせず、ずっとこっちを見ていた。
金色の第三の目は見ていると溶け込まれそうなそんな怪しさを放っていた。
一瞬で間合いを詰め斬ろうと短剣を下から上、と振り上げた。
だが、幻夢狼は後ろバク転をして回避したのだ。
「なっぁ」
そんな声が漏れた。
「まさか、俺の動きが見えた!?」
動揺と焦りと驚きの合わさった声でそう叫んだ。
勿論、幻夢狼は何も反応を示さない。ただ金色の第三の目でこちらを見ているだけだった。
様子を観察して色々攻撃を仕掛けてみたが、どれも躱された。
俺の短剣は一度も当たらなかった。その間も幻夢お狼は攻撃を仕掛けてこなかった。
数十分後に幻夢狼が歪み、そして消えた。
消滅ではなく消えただ。
その場には元々いなかったように存在すらなかったように消えた。
「一体なんだったんだ」
もしかして寝たら現れ幻夢に誘い、そして起きてから数十分後に消える設定だったのかな?
考えても仕方ない。
幻夢狼のことを頭から消してダンジョン探索を再開するのだった。




