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F級ダンジョン3期ー②

 不味い不味い不味い。

 数が多い、兎なら一撃で倒せるから良かったが、相手は狼サイズが違いすぎる。

 狼が地を走りながら、迫ってくる。

 跳躍して、体を横にしながら回転して、首を斬り落とす。

 まだ数が多い。

 キリがない。

「クッソ、二段ジャンプや壁とか天井とか走れたらまだ違うやり方があったのに」

 ーーあれ?俺の靴はアーティファクトで名前は万能靴、さらにそんな感じのスキルがあったはず。

 ん、あったわ、壁に足を付ける、そのまま走る。

 変な感じだ。これが壁を走るということなのだろう。

 止まってみる。落ちた。

 すぐに二段ジャンプを使い、天井に足を付けて歩く。

 ゆっくりでも動いていれば落ちないらしい。

「おー下に狼の群れが」

 俺の頭の上にー正確には地面にー狼が大量にいて吠えている。

 目がギロギロ俺を睨んでいる。

 その目は獲物に逃げられた苛立ちの表情で満ちた赤い目をしていた。

 怖い、だけどこれができれば勝てない訳では無い壁に移動して、狼が1匹迫ってきた。

 ーー1匹か、余裕ができたな。

 反復横跳びで横に移動して首を斬り落とす。止まってしまったので、落ちる。

 二段ジャンプを使い、天井に避難。

「おいおいまじかよ、ありなのそれ?」

 狼が数体横に並びその上に狼が乗りピラミッド型を徐々に形成してきた。

「集え魔力よ、闇の弾丸になりて、敵を撃て、【闇の弾丸(シャドウ・ショット)】」

 命中し、ピラミッドは崩れ去る。

 だけどこのままじゃ結局俺の勝ちはない。

 そんな時奥から声が聞こえた。

「旦那、今回はこのF級ダンジョンをクリアしたら、パーティランクF級にいくんですよね?」

「あぁそうだだからくれぐれも頼むよ」

「勿論だ。F級ダンジョンなんかに負けないさ、この道をかなりやってきたからな」

 そんな声が聞こえた。

 あえてランクをあげてないでランクを上げたい人から報酬を貰って一緒にダンジョンに潜る人達だろうな。

 自分のランクより下のダンジョンは挑んではいけないルールだからな。

 でもそんなのは犯罪行為だ。だけどダンジョンの中だと証拠も取れないし。

 冒険者カードもそんな履歴は表示されない。

 あくまで冒険者記録を記録するだけで、個人のことは記録されないのだ。

 そして雇い主を除いて5人のパーティか、一体どれほどの強さかね?

「お、おい前に多量の魔物がいるが大丈夫かね?」

「大丈夫すっよ。こんな雑魚は一撃で倒せます。所々で弱らせて放置しますんで、それを倒してくれ」

「わ、わかった」

 一撃で倒せない人がここにいますよ。言わないけど。

 にしても、柄の悪そうな人達だな。

 リーダーの人は大盾と長剣を持っていた。役目は騎士(ナイト)かな?

「よし、お前ら気を引き締めろ、ザザは下がってサポートを時には回復をたのむ」

「了解っす」

 ザザ?すごい名前だな。

 見るからに、雇い主は剣士で、メインの戦闘パーティは騎士、魔法使い、槍使い、サポーター兼ヒーラー、斧使いだ。

 バランスの取れたパーティだな。

「まずは俺が敵を集める。数が多いから慎重にな。ブラックウルフはなるべく弱らせろ。旦那はひたすら弱った奴を倒してください」

「わ、わかった。任せろ」

「よし、俺が耐えるからジギルは俺の後ろから槍での攻撃。ザギルはひたすら暴れろ、俺達には迷惑をかけない程度で」

「「了解」」

「魔法は基本的にウルフかファイヤーウルフにやれ」

「了解」

 なんだ?ブラックウルフ?ファイヤーウルフ?

 鑑定できる余裕あるし、鑑定を使う。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 ブラックウルフ F級

 黒い毛並みが特徴の狼型の魔物。

 物理防御力に優れている。

 好戦的で、敵に逃げられると怒りで戦闘能力が上がる。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 ホワイトウルフ F級

 白い毛並みが特徴の狼型の魔物。

 魔法防御力に優れている

 綺麗好きで、汚れると怒りで戦闘能力が上がる。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 ファイヤーウルフ F級

 魔法が使える珍しい狼型の魔物。

 初級火魔法が使えるが、口から出せる火球に限られる。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 なるほどわかった。とりあえず戦闘の観察に専念するか。

「【挑発(ヘイトリアクション)】」

 リーダーにヘイトが向く、そして一斉に狼達が襲いかかる。

「ソイヤッ」

 後ろから槍での突きが炸裂一匹一匹丁寧に倒されていく。

 時には弱らせて後ろに送る時もある。

 一匹か、俺も余裕が取り戻せたみたいだな。

「オラオラオラオラオラァァァァ、雑魚どもがぁぁ」

 斧を綺麗に腕を伸ばしながら持ちクルクル回転している。

 まさに台風一度に沢山の狼が死んでいる。

 衝撃波で飛んだ奴もいたが雇い主がそれにトドメを刺していた。

「集え魔力よ、敵を焼く球となれ、【火球(ファイヤーボール)】」

 俺が→あれが 初級魔法の火属性か、使い勝手が良さそうだな。

 ファイヤーウルフも火球を飛ばしそれに応戦するが、レベルの差があり簡単に火球が消え、ファイヤーボールだけがウルフに当たった。

 その狼は焼かれながら黒い霧になって消滅した。

「俺も少しは経験値が欲しいな【挑発(ヘイトリアクション)】」

 迫りくる狼達。全てを盾で受け止め。

「【反撃の一撃(カウンターブレイク)】」

 剣が光それを横に一閃周囲にいた20匹程の狼が一斉に消滅した。

 すごい威力だ。確か、受けた攻撃の2分の1を相手に返す技だったはず。

 そんなに攻撃されてたのか。

「さっすがリーダー」

「無駄口を叩くな。ザザはザキルのサポートと回復を」

「了解。かのものを癒せ、【遠距離回復(レーザーヒール)】」

 緑色の線が出てきてザギルに直撃。

 ザギルの体は緑色のモヤに包まれ傷が癒えていく。

 詠唱が短かったので、詠唱省略のスキルがあるのだろう。

 初級だったからかなり短いな詠唱時間。

「かのものの力を上げよ、【攻撃力上昇(ドーピングパワー)】」

 ザギルの体に赤色のモヤがかかる。

 初級でもあの距離ならすぐに効果が発揮されるのか。

 みるみるうちに狼達の数が減っていく。

 俺があんなにも苦労したというのに、あんなにもあっさりと。

 これが連携の取れたパーティってことか。

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