帰路
初めて感想を頂きました。とても嬉しかったです。
「で、うちに入る気になったかな?」
「いいえ、お断りします」
俺はソファーから立ち上がり扉へと向かい、扉に手をあて、押して応接間の部屋を後にした。
出る際に「今回はお誘いありがとうございました」と、言い残し。
◇◇◇◇
「奏、良かったのか?彼は入る気まったくないよ」
「大丈夫、彼はこれからも強くなる、そうなったら確実にうちに入る、いや確実にうちにいれる。
そのためには他のギルドに彼を目につけてはいけない。それと素早く行動できるように、マークをつけてもいいと思う」
そこまでの確信があるのか、一体どんな方法なのか?そんな疑問を察したかのようなタイミングで、
「お父さんが言ったように、いずれ彼は強くなり、有名になる。そうしたらマスコミが群がるでしょ」
奏が言ってきた。確かにそうだが、だからなんだ?
「お父さんは馬鹿なの?マスコミに群がられたらきっと彼はオロオロするでしょう。かといって、すぐに逃げることもできないでしょう。その方が印象が悪くなる」
「た、確かに。その通りだが、それと彼がうちに入るのになんの関係が?」
「それは・・・・・・・・・・」
「そ、それはかなりせこい方法だね。でも確かに確実だ。よし、彼にマークをつけさせよう」
◇◇◇◇
あたりはすっかり夜だ。
暗視があるので俺には関係ないが、それでも母さんに迷惑をかけそうだな。
母さんに電話して、ご飯は外で食べる旨を伝える。
「もしもし、母さん、帰り遅くなりそうだから今日は外で食べて行くね。だからご飯はいらないよ」
「了解、じゃ明日を寿司に変えるね」
これで電話は切った。
今日、寿司だったのかよ。
畜生、好物の一つじゃねえか、まぁいいや。
教会に向かいダンジョンで手に入れた魔石を換金することにした。
ーー10分後ーー
教会に着いたので、換金窓口に並んで順番を待つことにした。
待っている間、スマホでなんか情報でも見てみる。
面白い情報があった。
(ダンジョンボスを倒した時に使った武器が宝箱で出やすい。だいたい45%位)
だとさ、道理で短剣が都合よくでた訳だ。
にしても本当にダンジョンてのは不思議だな、どうしてダンジョンが、この世に出現するようになったのか、レイドとはどうして発生するのか。
未だに謎が多い、レイドに関しては後4ヶ月は猶予があるし、その前には爺ちゃん所にいって修行でもしようかな。
それよりも今度のレイドはどの都道府県に出現するのやら。
今日の晩飯は何処で食べようかな?終わる時間によるな。
せめて明日は寿司だから肉がいいな。
焼肉でも行こうかな。
にしても夜なのにかなり並んでいるな、夜だからダンジョン探索を終えて換金しているのか。
そういえば未だにS級冒険者はでてないのか、仕方ないよな、S級ダンジョン自体、1個しかないし。
出現した場所にはもう誰も住んでいないんだよな。
まあ、イースター島自体人口は少なかったからな。
モアイの観光地が無くなったことには世間はキレていたが、今は皆納得している。
仕方ないよね、誰もクリアできてない最高難易度のダンジョンがあるんだから、いずれはそこをクリアしてやる。
そのためには迷宮崩壊をクリアしないといけない。
冒険者的にはこんなことは言ってはいけないだろうけどね。
・・・・・本当に長いな。考えて事もそろそろなくなりそうだ。
「ん?あれは電子掲示板だな」
あれ?なんであの距離見えてんだ?
万能眼は視力も上がるのか。
なになに、秋田県にA級ダンジョンが出現、それを3日でクリアしたらしい。
クリアした人は老人のパーティで、リーダーの方が筒井 陸斗と言うらしい。
「・・・・・、へぇ」
間抜けな声が漏れてしまった。
それもそのはず何故ならその名前には見覚えレベルでは無い間違いなく、爺ちゃんだ。
爺ちゃん、冒険者になっとるやん。
老人のパーティだと?もしかして、爺ちゃんの同僚達かな?確かにあの人達と爺ちゃんが組めばA級ダンジョンならクリアできそうだけど、3日は凄いな、あれじゃスカウトが群がりそうだな。
爺ちゃん達なら逃げれそうだけど。
なんかインタビュー受けとる。
「ダンジョンを攻略した理由ですか?たまたま運動程度で同僚と、ダンジョン潜ってたらいつの間にかB級になってな、そして帰り道にダンジョンがあるのだよ邪魔やん、だから攻略したんじゃ。これでA級冒険者になったらしいが、別に冒険者になったのは本当に運動程度だから、本当にプロの冒険者になるつもりはないな」
他の人達も同じ意見だった。
確かに、爺ちゃん達はダンジョンに潜るメリットが運動程度しかないしな。
あとは武器が扱えるとか、かな。
これは本当に爺ちゃんに修行をつけて貰わないとな。
そんなことを思いつつかれこれ5分程待ってから換金を終えた。
計21万4257円だった。ーーーなんかキリが悪いな。
そして、この時間にも空いている焼肉屋に入り、一人焼肉を堪能した。
優雅に帰路に着いていると、久しぶりの顔ぶれにあった。
勿論会いたくない奴らではない。
「あれ?先輩じゃないですかーーーーーーー久しぶりですーー7ヶ月ぶりですか?」
「かもな、俺が不登校になってからあってないから、にしてもちゃんと高校行ってるよな?」
「行ってますよ、先輩は冒険者やってるんですか?」
「あぁ、俺には冒険者がむいているし、夢も目指せるからな」
「夢?そんなことより、久しぶりにあったので、一緒にご飯どうですか?」
「すまん、もう食べた」
後輩こと、日向がしゅん、とした。
全く可愛いらしい奴だ。にしても初めて私服見たな。
「先輩、なにジロジロ見てるんですか?もしかして、私の体を・・・・・」
「変な誤解をやめろ、ただ日向の私服を初めて見たからな」
日向がジト目で言ってきたので、誤解をとくために言った。
ついでに付け足しでもするかな。
「それに、俺は日向のことを恋愛対象だとか、そういう目では一瞬も見たことないから、安心しろ」
「え、そ、う、ですか」
何故か俯いている。
なんか酷いことを言ってしまっただろうか?
オロオロしていると、
「ここであったのもなにかの縁です。メアド交換しましょう。じゃないと傷つきますよ?主に心が」
誤解を解けたみたいだし、後輩を傷つけるのは先輩的にNOなので素直に交換。
その後、すぐに解散した。
是非とも評価、ブックマーク、感想など気軽にお願いします。




