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丁重なお断り

「うちのギルドがなんなのかはわかるよね?」

「ん、冒険者ギルドで、かなりの上位のギルドで少数精鋭、と聞いた」

「そうそう、うちはねスカウト式なんだよ。そしてねスカウトされた人はみんな入ったんだ。だからプライドみたいなものもあるんだよ。どうして入らないか、聞いてもいいかな?」

「ギルドに入るメリットを感じない」

「そうか、ならばまずはメリットを話そう。まず一つ後ろ盾だ。君は強い。私の目にはそう映る。そのままいけばきっと有名になり色んなところからスカウトがくるだろう。更にはマスコミも、そんな時に白銀の翼のメンバーだと言えば、スカウトやマスコミは止まるだろう。それほどまでにうちのギルドは大きいんだ」

 だからどうした、と素直な感想がでてきたが、言うのもおかしいよな。

 俺が強いだと?あなたやその娘の奏の方が強いだろ、まあいずれは追い抜かすが、それでもギルドに入る意味はないな。

「どうだろうかうちのギルドに入らないか?」

「お断りします」

「もしかして、他のギルドに入っているのか?」

「いいえ、そもそも白銀の翼が初めてですよ」

「・・・・・・・・・・、どうしてギルドに入らないのかもう一度聞いていいかな?」

「メリットを感じない」

「それ以外にないのかね、ではもう一つのメリットを話そう、パーティだね。うちのギルドはみなが強い。見る感じ君は短剣だろ?私が君にあった人を選別し、パーティを組むといい。パーティを組めばより強いダンジョンに挑める」

「興味ない。俺はこれからもソロで行きたい」

「なるほど、でもソロだといずれは限界がくるんだ。奏がいい例だろう。B級までいったことは凄いことなんだ。実はね、ここだけの話、そろそろ白銀の剣を解散させようと思っているんだ。パーティメンバーを一人一人に人員をつけ新人教育やパーティの数も増やせるからね。そこで奏のパーティに君を入れようと思う。どうだろうか?入ってみないか?奏は強いよ」

「お断りします」

 ◇◇◇◇

 そこまで断る理由はなんだ?そこまでしてギルドに入りたくない理由は・・・・・・・・・・レイドか。

「別に無理にレイドに参加させる気はないよ。うちのギルドは少数だからね。レイドは絶対参加ではないんだ」

「レイドには興味ある。だからそこまでのデメリットは感じてない」

 違うのか?じゃぁなんだよ。

 ◇◇◇◇

 俺がここまで嫌がるから、デメリットが大きいと考えてレイドの話をもってきたんだろうな。

 別にレイドに興味がない訳では無い。

 むしろレイドはやりたい。・・・・・強くなるチャンスだからな。

「もう一つのメリットを話そうか、税金だよ。冒険者は命の危険があるからかなり税金は免除される。だけどかなり稼げるようになったら税金がかかる。それをギルドでおこなう。どうだろうか?このメリットはかなりの大型ギルドじゃないとできない。更にはダンジョン攻略におけるサポートは惜しまない。武器やポーションなんかもギルドが負担しよう。その代わりギルドにもダンジョンで手に入れた物を入れないといけないが、普通にギルドに入り、ダンジョン攻略していれば、全く苦にはならない。むしろメリットだよ。全面的なサポートを受けられるんだから。更には功績に応じて報酬やギルド内の地位も約束される。かなりの高待遇だよ。これはランキングにのらないギルドには無理だね」

「お断りします。それにそれなら、白銀の翼じゃなくてもいいですよね」

 ◇◇◇◇

 ド正論かましてきやがった。

「まぁ、まあそうだね」

 ◇◇◇◇

 一瞬ビクッとしてなかったか?気のせいか。

 それよりもギルドから武器を負担してもらうよりも圧倒的にダンジョンで俺自身で拾った方がいいに決まっている。

 俺のユニークスキルはそういうやつだ。

 ユニークスキルか、俺のユニークスキルは傍から、いや、俺から見てもかなりのゴミだからな。

 アーティファクトに適用されてなかったら、ギルドに入っていたかも、そもそもスカウトされないか。

 強いって、言われても剣術がダメダメだからな。

 爺ちゃんに会いに行ってみるか。

「ギルドはダンジョンを一定の期間専用できることは知っているかい?」

「それなら、でも俺自身ソロで活動したいのであまりメリットにはなりませんよ。ソロなら関係ないですし、ギルドに入れば逆にデメリットにもなります」

「た、確かにそうだね」

 ◇◇◇◇

 な、なんだよこの少年、全くギルドに興味を示さない。

 彼は強い、それはわかる。だけどどうしたらギルドに入って貰えるのか?

 そんなことを考えていたら奏がいきなり。

「筒井さんは、ソロで活動したい、と言っている。でもギルドに入っても同じことはできる。確かにダンジョンの専用された物には入れないかもしれない。だけどソロならそれは関係ない。ギルド入っても入らなくても、ソロならダンジョンにはいくらでも入っていい。A級以上になるとまずソロはいない。だからA級をソロでクリアした。という前例がないから皆は忘れている」

 ナイス、フォロー。

 ◇◇◇◇

 確かにそうだった。ギルドに入ってもソロなら関係ないな、でもダンジョン物資を納めると俺の分がな。

「筒井さんは、ギルドにダンジョン物資を納めることに抵抗がある?自分が使いたい物は納める必要はない。そもそも納めたものをギルド経由で売るだけだから。そしてその額に応じてその人の給料が入る。基本的には全てギルドが負担する。食事もギルドナンバーカードがあればうちのギルドの管轄なら無料になる。それだけでもかなりのメリットになる。更に、言いたくないユニークスキルやレア装備や性能がアホみたいに凄いなら言う必要はない。ただ攻略したダンジョンだけはギルドに報告してもらいたい」

 確かに、これだけ聞くと入りたくなるな。

 だけど肝心のデメリットを正確には言われてない。

 さてと、どんな感じで言ってくるか。

 ◇◇◇◇

まさか、私より奏での方がスカウトにむいている?いや、いやいやそんなかとはない。

 私は父親だ。せめてその威厳だけでも保たなくてわ。

 だけど奏がこんなにも積極的にスカウトをするとは、この男を気に入っているのか?それともそれほどまでに仲間に入れたいのか。

 どっちでもいいか。

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