F級ダンジョン2期ー②
退屈だ。
敵は弱いし、レベルも上がらない、ダンジョンて、なんでこんなに広いのよ。
疲れたので壁にもたれながらマップも見ながらそう思った。
「あれ?ここ道あるな、見てないから壁で隠されている隠し通路かな?」
一旦道を戻り先程の道を確認する。
「やっぱ壁だな」
それなら何らかのトラップがあるかもしれない。
先程と同じ時間差があるかもしれないので待ってみたところ、そんな気配は全くかんじれなかった。
ただ微動だにしない兎がいるのだ。
そのうさぎは魔力が高く、全身強化されているような感じだった。
目は緑、毛皮は紫色と、なんとも珍しい色合わせだったのだ。
全くもって怪しいとても怪しい、此方を見てくるが襲ってはこない。
鑑定でもしてみるか。
「鑑定」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
開放兎 F級
この兎を倒した時、隠し通路は開かれる・・・・・かもね
ーーーーーーーーーーーーーーーー
説明がよく分からん、がこいつを倒したら隠し通路に行けるかもねということだろう。
なら迷うことはない。
さぁ戦闘開始だ!
先制攻撃と、いわんばかりに兎にせまったが、回避され、兎は空中で体の向きを変え着地と同時に前進しながらの突進をしたのだ、それを容易く回避反撃にでたが、毛皮が分厚く簡単には刃が通らなかった、が少しはダメージがあったようで、兎が苦悶の表情になる、兎はまたも空中で体の向きを変え着地と同時に前進しながらの突進さらに体を回転しながらの角での攻撃、名ずけるならドリルアタックというところだろう。
躱すことはできたが、反撃には流石に移れなかった。
弾かれる可能性があったからね。
兎は器用に空中で回転をやめ、体を此方に向け、着地する。
両者の目があう。
俺は次の一撃で終わらす、と決めた。
兎が普通に突進してくる。
短剣を両方とも逆手にして振り上げ兎の頭目掛け振り下ろす。
兎の頭に短剣が刺さりーー消滅した。
わりと強かった。
ガガガガーーーが、ガガァ
と、壁が動き、道が現れた。
その道を進むこと数分階段が見つかった。
ショートカット用の通路だったようだ、証拠に他の通路に繋がる道もあり、その中央には階段があるのだ。
戻ったことには後悔はしてない。
夜闇の短剣を手に入れられたからな。
そのまま階段を降りて次の階層へと行くのだった。
ーーーー2層ーーーー
特に何もないまま数分が経過した。
そして初の敵にあった、もちろん角の生えた兎だ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ホーンラビット F級
自慢の足を利用して素早い動きを得意とする魔物。
その中の基本個体。
得意な戦法もない進化前の個体
ーーーーーーーーーーーーーーー
説明が酷い気がする。
もちろん気がするだけだ。
突進してきたので、軽くステップを踏み回避して反撃、首目掛けて短剣を振り下ろす。
兎は消滅した、角を落としっていった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ホーンラビットの角 F級
ホーンラビットが落とす素材。
そこまでの価値や性能はない
ーーーーーーーーーーーーーーー
レアドロップみたいだが、使い道もないし、価値はそんなにないと、言っているので、捨てることにした。
《一定の経験値に達した。lvが15に上がりました》
「やっとか、ステータスオープン」
ーーーーーーーーーーーーーーー
筒井 翔 Lv15 男性
獲得スキル
取得時ランクアップ
万能眼
短剣術Lv1
初級魔法ver.3
SP50
HP105/105
MP79/79
攻撃力32
素早さ671
防御力1
ーーーーーーーーーーーーーーー
オケオケ。
確認も終わったことだし、攻略を進めていく。
前に進み540m位進んだ辺りで別れ道があったのだ。
それも5本も、どれに進むか、もちろん左からだよな。
そんなわけで左に突っきたらまた別れ道だけど今回は違う左はすぐ行き止まりだ。
ミニマップの範囲に入る位には近い。
《なおミニマップの記録推定範囲は半径60mです》
なので迷わず右に進む。
数分歩いているのだがなかなか敵が現れない。
暇だ、精神が病みそうだ。
そしたらこんな会話が聞こえてきた、そう人がいるのだ。
どんな敵よりも俺にとっては厄介だ。
「畜生、なんで行き止まりだったんだよ」
「落ちつけよ、リーダーまだまだ先は長いかもしれないが着々と進んではいるんだぜ」
「そうだよ、健太君大丈夫だから、ね」
「そうだぞ健ちゃんがそんなんじゃ私達も心配になるんだら」
「落ち着いてるよ。皆俺のことなんだと思ってるの?」
「「「乱暴な人?」」」
「酷い!毎日早起き早寝を心掛け、リーダーとしての務めのため日々ギルメンのパーティリーダーの人達から指揮の手ほどきをもらい。パーティのためにこんなにも尽くしているのに、それでもお前らは俺の友達か?」
「健ちゃん、私は彼女だよね?」
「当たり前じゃん」
「見せつけてくれるな、ん?前に人の気配がするぞ」
「そうか、少しは警戒しとけ、気取られるなよ」
そんな感じの会話が聞こえてきた。
聞いたところ男女二対二のパーティで同じギルドに所属しているのかな?
リーダーと思われる人と大人しそうな清楚系のおどおどした人はそのリーダーの彼女かな?
あんまり関わりたくはないな。
逃げるか?
でもな、先の道を確認しないことには。
思考を巡らせている内にもう目の前にはいた。
誰一人アーティファクトを持っていないみたいだ。
「こんにちは、俺はこのパーティ【古き友情】のリーダーだ」
「こんにちは、俺はソロでダンジョン探索をしている、冒険者だ、ギルドにも所属していない」
等々短い自己紹介をした。
深い話を勝手に話してきて、わかったことは、幼馴染でパーティを組み、冒険者として活動、とあるギルドにスカウトされそこに所属しているらい。
冒険者ランクをあげるために6回目のダンジョンに来ているらしい。
最初の5個は1人順番にアーティファクトを手にしたが、どれも道具型で、基本は家に入れているらしい。
どこまで信用していいのやら、その後は俺の説明を求められたので、話すことにした。
俺にしては珍い、感謝して欲しいね。




