A級ダンジョンボス
つまらない結末のお話です。すみません
今、ボスの入口前で休息を取っている。
何とか20階層まで来る事に成功したのだ。
そして、火の巨人が火人化して倒したと思ったら、また再生して耐久が低いので簡単に倒せた。
火人のスキルが無かったら勝てない可能性があった。
これはもう運が良かったとしか言いようがない。
「さて、行きますか」
ボスに挑むための大きな扉に手を当て、押す。
ガラガラ
後は勝手に開いて行く。
そして、円形のフィールドに奥には地龍戦に出てきた火人が居た。
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原初の火人〘転〙 A級
これ以上お前に教える情報はねぇぇよ。ばぁぁぁか
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いや、子供かよ。
いやいや、それよりもあいつは鑑定結果をいじる事が出来るのか?
『来たか、人よ。ふむ、どう対策したか知らんが呪いが効かないな。まあ、よい。我の糧となれ』
「断る」
ウリエルを靴に、ラプラスをガントレットに、あいつには格闘戦が1番有効な気がする。
『はは、お前にお前程度にこの我は負けんよ。我に勝てるのはあの方のみだ。まあ、しかし転生した事によって生前の力の100分の1程度になってしまったからな。それでもお前には勝てんよ』
なんの確信を持っているのだ。
地を蹴って瞬間的な速度で近づき右ストレートを入れるが、首を少し倒しただけで躱す。
そのまま原初の火人は右拳を俺の腹に入れてくる。
「ぶふあ」
『ほう、よく反応したな』
は、速すぎる。
残像しか見えなかったが、何とかウリエルが守ってくれた。
「なんて速度だよ。鬼王以上に強いんじゃあねえの?」
でも、数度拳を交えてようやく感知出来るようになった拳をどうにか避け、受け流す。
『我にはなさなければいけない事がある。その為の糧となれ』
そう言って、黒色のフードを被って、眼帯を付けていて反対の目は紫色の火が点っている原初の火人は力強く拳を振る。
手をクロスさせ、何とかガードするが、後方にもの凄い勢で飛ばされる。
地面を何回かゴロゴロした後に止まる。
「はぁはぁ」
『弱い、弱い、弱すぎる。この程度か、所詮は人。成長限界が低い種族だ。お前の中にある何かを喰らえば生前の力の半分は取り返せるだろうな』
「俺の中の、⋯⋯何かだと?」
『気付いていないのか、⋯⋯やはりお前はダメだな』
そして、回し蹴りを音速の速度で繰り出す火人に対応出来ずに飛ばされる。
ラプラスが自動的に守ってくれたので致命傷は避けられた。
しかし、このままだと意識が飛ばされる。
何とか踏んだって壁を使いながら回し蹴りを噛ますが、簡単に避けられ、反撃の拳が来るが、身体を無理やりに捻り躱していく。
それでも下から上へと足を振り上げて俺の背中に原初の火人の蹴りが当たり、高く飛んだ。
身体を回しながら天井に足を付けて、足に力を入れて一気に解放していく。
そのまま地面に落下しながら回転し、遠心力をかなり掛けて原初の火人にラプラスを刀に変えて攻撃したが、人差し指でガードされる。
ラプラスをガントレットに戻して2段ジャンプでバックステップで距離を取り、一気に距離を詰めて原初の火人と肉薄して拳を入れるが、これも簡易的な動きで躱される。
俺の攻撃は当たらないのに、相手の攻撃は当たる。
躱してもその隙で攻撃を入れてくる相手に、攻撃したら隙が生まれる俺。
「俺は、お前に勝てないのか」
『当たり前だ。自力と生きてきた年月と⋯⋯希望と絶望を知った数が違うのだ』
かれこれ20分。ぶっちゃけよく粘ったと思う。
俺の自力の速度も上がって来たと思ったが、途中からそれ以上の速度が出せなくなった。
あいつが言っていた成長限界と言うやつなのだろうな。
「それでも、負けない」
地を蹴り、ラプラスを2本の刀にしていく。
「神風琉。神風雷鳴──」
『遅いわ』
「──ぐはぁ」
地面を数度バウンドしながら後ろにあった地面に衝突する。
「ちくしょう。ごめん母さん、父さん。じ⋯⋯」
そこで意識が途絶えた。
『はぁ、少しは見どころがあると思ったが、やはり気の所為であったか。まあ、いい。予定通り肥やしとなれ』
そう言って右手を伸ばした原初の火人は、コンマ数秒にも満たない速度で右腕を切られた。
反応できない速度。
『これは』
そこには先程と違う人間がいた。全く違う。
髪の色、瞳の色それらは全て同じだったが、雰囲気や気配が段違いだ。
しかし、見覚えがあった。ありすぎた。
少し、鑑定を使ってみる。
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@*&#@@#*#‰
久しぶりだな。原初の火人よ。
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『あ、貴方様は』
そこには赤黒い光を放つ剣を握りながら立っているさっきの人間。
さっきも言った通り姿形は変わっていない。
しかし、分かる。
『こ、これは──様。まさか、この人間の中にいたとわ。き、気付けずにすみません』
『いいさ、ちょっとした知り合いも一緒に居るからそう感じるのだろう。しかし、もうすぐ意識の切り替えが終わる。ちょっとしたお願いをしてもいいかな?』
『貴方様の頼みであれば』
『それは助かる。実はこの人の固有スキルを上手く利用すれば君は生前の力を取り戻せる可能性がある。しかし、当分の間はこの人の中に入って貰わないと行けないが』
そして、聞いた理論を完全に理解した。
つまり、一時的に秘宝の中に入って、この人間に取得させて自身の魂を強化、進化をしていく。
しかし、それに慣れるには少しの時間が掛かり、そして、この人間の中に居ないと魂が崩壊する可能性があると。
『我は貴方様と共に永遠を歩むと、隣で支えると決めております。その為の転生。貴方様と同じ世界にこれて我は幸せです。他の奴らには嫉妬されそうですが』
『はは、そうか。しかし、この肉体で君の右腕を斬るために出した速度に耐えれなかったようだね。かなりボロボロだ。それと、少しこの人に特訓してやってくれ。せめて、私達に適合出来るレベルには。時間はそんなにやれん。頼むぞ』
『仰せのままに』
こんな事になるとは予想していなかった。
まさか、肥やしと、餌としか思っていなかった人間の中にあの方がおり、あの方を完全に蘇生したのだから。
これは、ちょっとしたお礼はしないとな。
「んん、俺は生きているのか」
『感謝しろ。あの方に会えた。貴様のお陰でな。そしてあの方の願いを聞き届ける。お前の限界の壁を越えさせる』
「な、何がどうなって」
『教える暇はない。いずれ分かる』
そして、俺は、原初の火人から何故か特訓を受ける羽目になった。
生きているだけで有難いが、何故特訓なのだろうか?
それでも強く慣れるならいい事だ。
それから原初の火人が超手加減しながら模擬戦を交わしながら限界突破をなそうとした。
しかし、俺のレベルが低いの原因でなかなか出来なかった。
原初の火人から聞いた話しは色々と勉強、と言うか真理に近づいた気がする。
まず、5000レベルに達して進化するのは本当らしい。
人間の成長限界が5000レベルで、その後新たな成長を成すために新たな肉体に生まれ変わるようだ。
「なんで俺は限界がここなんだ?敏捷はともかく他の奴は⋯⋯」
『貴様はステータスを獲得したのだが、同時に取得したのだ。それが貴様の固有スキルに反応してしまい成長の器を埋めてしまった。その結果がそれだ。レベルが上がる事にその器に詰まった中身が身体に慣れていくようだ。レベルが上がりにくいのはそれが原因だろう。それと防御力が上がりにくいのはレベルが上がるまでにどれだけ重要でより、使用していたかによる。だから敏捷が上がり易いのだろう』
原初の火人の話しは難しくてなかなか分からない。
そもそもステータスを獲得していないのにユニークスキルって使えるのかよ。
元々持っていた力を可視化したのがステータスとか言わないよな?
まあ、答えてはくれないけど。
「しっかしまあ、この世は不思議に満ちているな」
それからも特訓は続いた。
特訓が終わった後、原初の火人は人なりアーティファクトに吸い込まれていった。
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原初の火臓 SSS級
所有時 筒井翔
破壊不可能
アーティファクト
寄生型
スキル
アクティブ
原初の火人召喚
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少ないが火人のスキルと合わさって火人のスキルが進化し、原火人になった。
そして1つだけ、原初の火人との模擬戦を思いだす。
圧倒的な強さを持っていた火人は生前よりも弱いと言う。
さすがに冗談と思いたかった。
火人の拳を受け流そうとするが、それの流された勢いを逆流させ、俺にダメージを与える。
そのまま連撃と連撃がぶつかり合うが、ぶつかった時に手首を曲げて拳を俺の腕からスライドさせながら顔面に入れてくる。
技量が半端なく凄かった。
原初の火人からは学べた事が多かった。
お陰で格闘技術や格闘を基本とする敵との刀や剣での戦闘練習にも出来た。
「なんで、俺を喰わなかった」
疑問だった。
どして俺を助け、俺に特訓をつけ、そして、色々な情報を教えたのだろうか。
教えてくれなかった。
あの方の事も教えてくれなかった。
魔法陣に乗り、地上に帰還する。
「くっそ腑に落ちねぇ」
少しでもほんの僅かでも原初の火人の半分以上の力と戦いたかった。
俺は知らずの間に一筋の涙を流していた。
圧倒的な敗北。圧倒的な強者。意地で戦い結果、施しを受ける。
「俺は、もっと強くなる。絶対にだ。生前の原初の火人を超える強さを手に入れる」
天に手を掲げ握る。そして、新たな目標とを手に入れた。
家に帰っていた父さんと母さんにこっぴどく叱られたのは別の話し。
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補足
原初の火人〘転〙の強さ。
現状の楓と奏が本気で原初の火人と戦ったら原初の火人が圧勝する。
予告
次回日向とデ⋯⋯お出かけです。




