禁じられた恋の果てに
ヴィヴィア・ティーヌ・セルダント
幼い頃から、従兄のロベルトを慕っている。
病弱で、周囲から溺愛されて育つ。淡い金髪。
ロベルト・リオス・アンテルノ
ヴィヴィアより三つ年上の母方の従兄。
旧家と言われるアンテルノ家の嫡男。
金髪、榛色の瞳。
アンテルノ家の家督を継ぐ前はジュベル卿。
アンテルノ家…旧家の一つ。
前大公家であるクス家の流れを引く。
領地はエトワース。大きな干潟を有する。
クス大公家
近親婚を好む家系で、結果的に消滅した。
その後、マティス卿が大公位を継いだ。
ランドルフ・アンテルノ
ロベルトの父。
近親婚の家庭に育ち、母は産褥で死亡。
父はその後自死。
幼い妹と身を寄せ合うようにして成長する。
二男二女を持つ。
リレイア・セルダント
ランドルフの妹で、ヴィヴィアの母。
セルダント家に嫁ぎ、二男一女をもうける。
セイシル・セルダント
ヴィヴィアの三つ上の兄。
父譲りの薄い栗色の髪。瞳は琥珀に近い茶褐色。
ロベルトと同い年で、仲が良い。
クラウディア
ロベルトの長姉。ロベルトの三つ上。
金髪と青い瞳。
旧家の一つ、アルマディーノ家に嫁ぐ。
嫡男シモンは後に第三公女シャリイアを妻に迎える。
リテーヌ
ロベルトの次姉。ロベルトの一つ上。
金髪と榛色の瞳。
旧家の一つ、ロビン家に嫁ぐ。
ヴァザーリ
ロベルトの六つ下の弟。金髪と青い瞳。
シオン家に婿入りする。
妻はアンデルシア。
リヨン・セルダント
ヴィヴィアの三つ下の弟。
アイラ・ノルディアム
公国の北部に鉱山を有する裕福な貴族の娘。
ロベルトの結婚相手の最有力候補だった。
括れた腰と豊満な胸を持つ妖艶な美少女。
性格はきついが、多くの崇拝者を持つ。
ジョゼオ・アルカウト。
家を通じてヴィヴィアに求婚するが、断られる。
出自はいいが、酒グセが悪い。
夜会の庭園でヴィヴィアを襲おうとする。
ニア
ヴィヴィアの腹心の侍女。
シシーナ・バンベッセ
ロベルトが愛人契約を持ち掛けた貴族女性。
実家が借金まみれで、存続も危うい状態。
平民の妻となるより高位の貴族の愛人がいいと
ロベルトの提案を受け入れる。
ジュベル卿の領地ブレノスで男児を出産。
テレジア
ロベルトが愛人契約を持ち掛けた二人目の女性。
公国の学者の娘で、娼館に身を売るまでに
追い込まれていたが、ロベルトに救われる。
アンテルノ家の領地エトワースで子を出産。
生活に十分な金を受け取り、別の地に旅立つ。
ヴェント・ショルツ
ロベルトの長男。ブレノスで育つ。
平民の母を持つ弟を馬鹿にし、苛め抜く。
後にジュベル卿を名乗る。
ユリフォス・ジュード
ロベルトの次男。エトワースで育つ。
ヴェントより三つ年下。数術が得意。
八つの時、可愛がってくれた祖父を喪う。
成人後はクアトルノの騎士団に入団。
エリーゼ
ヴィヴィアとロベルトの子ども。
ヴェントが十三歳の時に生まれる。
近親結婚が続いていたせいか、病弱。
風邪をこじらせ、六歳で死亡。
イル卿
裕福な貴族。
娘がジュベル卿 ヴェントと結婚する。
バリュエ卿
公国内で広い人脈を持つ貴族。
ガランティアの王立修学院の留学経験あり。
ボードゲームでユリフォスと親しくなる。
【王立修学院】
列国の教育機関の中でも最高峰と言われている。
法、農、医、数学の四つの学部がある。
貴族の子弟が進学するのは数術学部。
リリアセレナ・フェーデ
アンシェーゼの第二皇女。
金髪に青みがかった緑の瞳。
母親に虐待されて育つ。
七つの時、十九歳のユリフォスに嫁いでくる。
サミュエ・エクゼス
大公の従兄弟で、国務卿。
ユリフォスの縁談に横やりを入れようとする。
シャリイア・アルマディーノ
第三公女。
すぐ上の姉は、一歳になる前に病死。
クラウディアの嫡男シモンの妻。
アンテルノ家と大公家の橋渡しをする。
第一子は女児で、名前はミリア。
フォール医師
アンテルノ家お抱えの医師。
リリアセレナの虐待に気付き、当主に報告。
アルルノルド
ガランティアの第三王子。
シーズ王妃シェルルアンヌの叔父にあたる。
ユリフォスと同い年。
数術好きで、ユリフォスの親友となる。
後にタルス国の第二王女(十七歳)と結婚。
ジェルド
ユリフォスが学院に連れてきた秘書官。
有能な上、気配りにも長けている。
フェイエ・カミュー
ユリフォスの修学院の同級生。
後に学位を取得。
ミケレ
修学院の同級生。貴族出身ではない。
後に学位を取得。
マウル
修学院の同級生。
ガイス
修学院の同級生。
ガランティアでも名のある貴族の嫡男。
ユリフォスと同様に、農学部に学内留学する。
カルロ・エクゼス
エクゼス卿の嫡男。
ユリフォスより一年遅れて修学院に入学。
ユリフォスと親しく付き合う。
セリリア王女
アルルノルドのすぐ下の同母妹。
レリアス卿
マティス大公の代理で、セリリア王女の
婚約披露宴に出席。
マティス出身の学生らと交流を持つ。
テディエ卿…アンシェーゼの貴族。
セリリア王女の婚約披露宴に出席。
ユリフォスと交流を持つ。
グラディア…リリアセレナの親友
ロビン夫人リテーヌの義妹の娘。
アント・ラヴィエ―ル
セス、ソディアス
ショーン・クア
いずれもマティス出身の修学院留学生。
ユリフォスの下級生で、マティス会を作り、
交流を深めていく。
シェリア
ガランティアの王太子の二番目の姫。
リリアセレナと同い年。
カーラ
リリアセレナの実母。平民。
十八でリリアセレナを産む。
トマスとハリエット
ユリフォスの傅育官とその妻。子どもがおらず、ユリフォスの事を我が子のように可愛がる。