第七十一話 リトーフォウの生態
三十三話、三十四話、六十四話の金銭に関する部分を修正しました。大筋にたいして影響はありません。
正直この世界の金銭感覚については多少ガバガバな設定なのでお許しください。
今後も金銭に関しては修正を入れる可能性がありますのでご了承下さい。
その日は結局サイリール達は眠らずに、フォウの目覚めを待った。
そう長く待たずにフォウは目を覚ました。
目を覚ましたフォウは自分が眠っている場所がとてもふかふかしている事に首を傾げた。
少し前は確かに硬くて冷たい床の上で自分は眠っていたはずなのに。
まだサイリールもアソートも知らない事ではあるが、フォウの種族は大変賢く、学べばある程度人間の言葉を理解できる。
だから、かつて見た目の可愛さと人語をある程度理解する賢さで随分と人間に乱獲されてしまい、個体数をかなり減らした。
そのうちにリトーフォウ達は人間がいなくて、闇獣がいない場所へと生活の場を移していった。
その結果、標高の高い山の上に生息するようになったのだ。
もちろん食べ物自体少ない場所なのでリトーフォウ達はその後も数を減らしはしたが、今では生息地に複雑なトンネルを形勢し、リトーフォウ達の主食となっているキノコの栽培をして、集団で生活する事である程度の数を維持していた。
元々この種族は集団生活をせず、個々で生活をしており、繁殖の時期になると相手を求めて移動をしていたのだ。
だから、たまに若い個体が本能で山から下りてしまい、人間に捕まったり、闇獣に襲われたりしてしまっていた。
また、メスは出産前と出産後1ヶ月は非常に凶暴になる。
これは本能からくるもので、抑える事は出来ない。
リトーフォウ達は非常に賢くはあるが、普通の獣なのだ。
その為、メスは出産が近づくと集団から離れ、一匹で出産と子育てをする。
だから、今回のフォウの家族の様に闇獣に襲われてしまったり、運悪く人間に見つかって捕獲されてしまったりする事がある。
ただ、メスは出産後1ヶ月は非常に凶暴な為、その時に人間に捕まると
メスの凶暴さにメスが殺されるか、檻の中で暴れ狂い死んでしまう。
そうなると子供は親からの食事を取れなくなるので衰弱死してしまうのだ。
稀に子供の餌付けに成功はするものの、母親以外のミルクだとなぜかどんどん弱っていって死んでしまうのだ。
フォウの場合は、完全に母親の与える乳と同じ成分のミルクを与えられているので弱る事はないだろうが。
乱獲されたのは遥か昔ではあるが、今でも見た目の可愛さと稀にしか捕獲されない為高額で取引がされている。
しかしそのほとんどがある果実を摂取出来ない為に、あまり長くは生きられないのだ。
よく生きて2~3年である。
なのでリトーフォウは短命の動物だと思われている。
実際は数十年生きる長命の動物なのだ。
そんな種族の子供であるフォウは親から何も学ばないうちに一匹になってしまったのだ。
目を覚ましたフォウはあたりをキョロキョロと見回した。
まだ人間に恐怖を覚えていないフォウはサイリール達を見て首を傾げてぴぃ?と鳴いた。
「うわぁ、かわいすぎるなぁ」
フォウの仕草があまりにかわいらしくアソートが声を漏らした。
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