表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/288

第五十六話 さあ、始めよう

 夜、さすがに町中でサーシャの見た目を変えてしまうのはどこで何があるかわからないし、またサーシャが傷ついてしまう可能性もあるので、野宿をする事にした。


 本来は野宿など危険な行為でしかないが、サイリールが闇で防御しているので何も心配はない。

 ついでに周りの視線も遮れるのでちょうどよかったのだ。


 ファニーは昼寝後ずっと御者席ではしゃいでいたので夕食を食べている最中からすでにうつらうつらしていた。

 食べ終えた後、歯磨きの最中にはもう半分以上眠っていたのでエルに抱きかかえられて馬車の中へ運ばれている。


 サーシャは逆にほとんど日中寝ていたせいでまったく眠くなかった。

 とはいえ、基本は闇の住人なので2日くらい寝なくても問題はなかった。

 それでも成長期の子供なのでやはり寝かせるのがいいのだが。


「よし、それじゃあ、サーシャの右目と右手を変えようか」


 サイリールの言葉にサーシャがぱっと顔を輝かせた。


「うん!みんなとおなじ!」

「ねぇ、そういえばサイリール。僕らとか肉体が年をとらないけど、サーシャはどうなるんだい?」


 アソートの疑問にそういえば説明していなかったと答えを返した。


「ああ、説明してなかったね。エルは置いといて、アソートの場合は元の肉体が少なすぎたんだ。今の見た目と同じくらいだったら普通に成長していったと思う。元が少なすぎて僕やエルと同じになってしまったけどね」

「なるほど。じゃあサーシャの場合は一部を同じ大きさにするから大丈夫なんだね」

「そう、同じだけ使うから、サーシャの他の肉体部分と変わりなく成長していくよ」

「そっかそっか。安心したよ。邪魔してごめんね、サイリール」


 そんな風に謝るアソートに笑顔で問題ないと答えた。

 サーシャには聞こえないようにしたのでサーシャはアソートやエルが作られた姿だとは気づいていない。


「それじゃ、サーシャはそこに座って、あまり動かないでね」


 その言葉に若干不安になったのか、サーシャはアソートを見て声をかけた。


「おにーちゃん、いっしょにいて!」


 サーシャはずっと傍にいてくれたアソートにかなり懐いており、お兄ちゃん子になっていた。

 呼ばれたアソートはチラリとサイリールを見た。

 彼がコクリと頷いたのでサーシャがいる所まで行って座り込んだ。


「はいはい、おいで、膝の上にお座り」

「うん!」


 元気に返事したサーシャはアソートの膝の上に座るとご機嫌になった。

 正確には胡坐なので、膝の上ではないのだが。


「うん、じゃあサーシャは目を瞑ってじっとしているんだよ」

「わかった!」


 ぎゅっとサーシャが目を瞑ったのを確認した彼が手の平からコポリと闇を吐き出した。

 闇はするするとサーシャに近づくと右手全体を覆っていく。


 しばらくして右手全体がぐにゃりと歪む。

 闇と蔓が混ざっていく。

 黒と緑色がぐるぐる、ぐるぐると。


お読み頂きありがとうございます。


もし宜しければ励みになりますので、評価・ブクマを宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

異世界転生!俺はここで生きて行く

新作始めました。こちらはのんびり進めて行きます。もし良かったら↑のリンクから見てみて下さい。

小説家になろう 勝手にランキング
cont_access.php?citi_cont_id=355223059&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ