第四十五話 ある女の話し 4
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昨日の続きね。
捕まった理由だったわよね?
じゃあ話すけど、嫉妬、しないでね?
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あの町から逃げた私は別の街にいたの。
その街は前の町よりは大きい所だったわ。
その街でかわいらしい少年がいたの。
とっても優しい男の子だったわ。
私ね、ちょっと引っ掛けて手をケガしていたんだけど、それを見たその子が、私の手を取って、ハンカチを巻いてくれたの。
だから、その子にお礼にいい物を見せてあげるって言ったの。
純粋な子だったわ。
何も知らないのよ。素直について来てくれたわ。
裏路地に連れて行って、軽い薬を嗅がせたの、体がうまく動かせなくなる程度のね。
裏路地に一歩入れば空き家なんていくらでもあるのよ。
そこに連れ込んで薬が効いて動かないその子をいつもどおり、堕ちるまで愛してあげたわ。
純粋で綺麗な子、だからこそ簡単に堕ちる。
一晩中愛してあげたの。
当然途中でもう薬は切れていたわ。
だけど、あの子は私に夢中だったの。
一晩明けて、あの子は疲れて眠っていたんだけど、起こして帰りなさいって私言ったの。
でも、あの子、帰るどころか起きて早々、もっと欲しいって私の足に縋ってきたの。
うふふ。かわいかったわ。
だから私あの子に言ったのよ。
もっと愛してあげたいけど、私お洋服を買うお金もご飯を食べるお金もないのって。
あの子ね、貴族の子息だったの。
私と出会った日、たまたまおうちを抜け出して街を散策していたらしいの。
運がいいわよね、私と出会えるなんて。
あの子、すぐに戻ってくるって走って出て行ったわ。
だけどその日は戻ってこなかった。
3日後、あの子は戻ってきたわ。たくさんのお金をもって。
お金を差し出して、満面の笑顔で私に触れようとしたから冷たくしたの。
すぐって言ったのにすぐ戻らなかったんだからお仕置きがいるでしょう?
あの子すぐに土下座して、一晩戻らなかった事で叱られて抜け出せなかったんだって言い訳していたわ。
だけどそんなの、私には関係ない事よね?
だからお仕置きをしたの。
あの子の手足を縛って柱にくくり付けて、動けないようにしたの。
私はそんなあの子の前で服をゆっくりたくし上げて、そうして自分をかわいがったのよ。
見せ付けるように大きく足を開いてね。くすくす。
でもすごかったのよ、あの子。
触ってもいないのに、何度も果てていたのよ。
あの子のズボンはもうベトベトになっていたわ。
泣いて懇願するから、最後は縄を解いて好きにさせてあげたの。
それから数回、お金がないと言うたびにあの子大金を持ってきたわ。
そろそろ潮時かしらって思っていたのよ?
ちょっと遅かったみたいでね。
項垂れたあの子と一緒に数人の男がきたわ。
そう、そこで私は捕まったのよ。
すぐに奴隷にされたわ。
でも、そう悪くない生活だったのよ。
あの子がね、私を大切にしないと死ぬって言ってね。
だから、焼印もされなかったし、扱いは悪くなかったのよ。
そう、いい子よね。ほんとに。
あの子がそうやって親に我侭を言ってる間に、私はあの子の父親にも愛されるようになったの。
仕方ないわよね、私は愛されるために生まれたんだから。
父親も堕ちて、息子も堕ちて、そうなると母親がねぇ。
随分と私を目の敵にしてきたの、時折手を上げられた事もあったわ。
私とっても困ったのよ。
だから、庭先にある小屋の中で、下男に困っているのって相談したの。
男は皆、私に堕ちる。私に狂う。
みーんな、私の蜜に溺れるの。
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さぁ、今日はもうおしまい。
あら、手を上げたその母親に怒ってくれてるの?
ありがとう、いい子ね。
さ、お帰りなさい?もう遅い時間よ。
ええ、お休みなさい。
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