一 大森パトロール社
前の二回の警護で大森パトロール社での位置づけを次第に獲得し始めた、その矢先に、河合茂を「なんらかのプロ集団」が、ターゲットにした。
河合茂は、今度こそ金曜の夜を少しでも有意義に過ごそうと、平日昼間仕事をしている会社の、最寄駅の商業ビルに入っている、行きつけのバーへやってきた。先週は会社が終わってすぐに、「副業」の打ち合わせがあったので来られなかったが、今日を逃すとまた来週も来られなさそうなのである。
髪を後ろできりっとまとめた、りりしくも可愛い女性バーテンダーがふたりもいるバーである。
茂がカウンターに座ると、いつもは、ルックスはそれほど悪くないのに女性にもてなさそうな茂への憐憫の情を営業スマイルに隠した男性バーテンダーがちらちらとこちらを見るのだが、今日は、りりしく可愛い顔見知りの二人の女性バーテンダーたちが、こちらをときどき見ながら真剣な顔でなにか話し合っている。
もしかして、ふたりのうちのどちらかが、自分に惚れたので告白の相談か?と期待した茂のところへ、背の低いほうの女性バーテンダーが意を決したようにしてやってきた。
「・・・こ、こんばんは、河合さん。今日は、何になさいますか?」
「えっと、いつもと同じ・・・モスコミュールで。」
「かしこまりました。」
一度奥へ戻った彼女が、再び、少し遠慮がちにこちらへ戻ってきた。
「あ、あの、河合さん・・・・」
「なんですか?」
「ちょっと、立ち入ったことを、お尋ねしてもいいですか・・?」
「はあ。」
「河合さん、この間、すごーい美人を連れてらっしゃいましたよね。」
「?」
「ほら、珍しく、土曜の夜にお見えになった、先週。」
「あ」
「みんなで心配してたんです。河合さん、結婚詐欺にだまされてるんじゃないかって。」
「は?」
茂は二〇秒ほど女性バーテンダーの心配そうな顔をぼんやり見ていたが、やがて、2トーンほど音程が下がった声で、きっぱりと答えた。
「・・・・あれは、仕事の先輩ですし、それに、男です。」
平日昼間をしている会社と同じ最寄駅だが駅と反対側のビルの二階に入っている、大森パトロール社の事務所に、その後茂は一〇分後には到着していた。もちろん、大変不愉快なのであれから一杯飲んだだけでさっさとバーを後にしたからである。
カードキーで従業員用出入り口から入ると、応接室からテレビの音がしている。波多野営業部長かと思ったが、部屋を覗くと、先輩警護員の高原晶生がテレビを見ながら麦茶を飲んでいた。
「やあ、河合。そういえば明日から出張だったね。京都だっけ?」
「はい・・・」
「どうした?なんか顔がこわいよ。」
高原はすらりと背が高く、爽やかな短髪と快活で人好きのする笑顔に知的なメガネがよく似合う、高校の科学の人気教師のような容貌だ。しかし得意技は、鼻からストローでコーヒーを飲む一発芸である。そして、とてもそうは見えないが、茂と同じ、大森パトロール社の警護員であり、しかもさらにそうは見えないが大森パトロール社きっての有能な先輩警護員である。
茂がバーでの不愉快な出来事について高原に話すと、高原はしばらくの間顔をゆがめて笑いをこらえていたが、すぐに限界となり、ソファにひっくりかえるようにして笑い転げた。
「あっははは。河合、お前注意したほうがいいよ。俺も、怜と一緒にうっかり外出すると、ひどい目にあう。とりあえず、全然女にもてないし。」
「はあ・・・」
「男だと言うと、まず最初は信じてもらえないし、信じてもらえた場合も、やはり恋人だと思われ、その誤解も解くのは至難の業だしだんだん面倒になるんだ。」
「彼女ができる道がどんどん閉ざされていくわけですね。」
「そうなんだよね。まあ、それ以上に、怜自身が女性に全然もてないから、まあ皆で公平に不幸だけど。」
「男だと知ってる女性にも、もてないんですか?」
「俺の数少ない経験から言えることは、女は恋人から綺麗だといわれたい生き物らしいってことだ。なのに、自分より段違いに”美人”の彼氏がほしいと思うか?普通。」
「なるほど。」
「あいつが、もしも女に生まれていたら、さぞや幸福な人生を送ったろうになー。」
「あんなに綺麗な顔に生まれたのに、自分も不幸で他人にも迷惑をかけるなんて、やっぱりなにかのたたりでしょうか。」
そのとき、高原の視線が茂を越えて応接室の入口に向いた。茂が振り返ると、グラスふたつを持った葛城が立っていた。
「茂さん、なに晶生につられて色々他人のせいにしてるんですか。」
固まった茂のかわりに、高原が答える。
「今、葛城怜被害者の会を結成したとこだからね。」
葛城は高原を軽くスルーし、茂をたしなめるような目で見降ろした。
「もてるもてないと、ちゃんとした彼女ができるかどうかは、全然別の問題ですよ。」
高原と茂は反論できなかったため、話題を変えた。
「怜、河合は出張警護は初めてだから、色々教えてやってくれよな。」
「わかってるよ。」
葛城怜も大森パトロール社の先輩警護員だが、彼が高原に肉薄するような有能な警護員であること以上に、彼を特徴づけているのはその容貌だ。初めて警護でペアを組んだとき、茂は葛城の、文字通り美女と見紛うような、この世のものとも思えない美貌に慣れるまで数日を要した。髪を肩の下あたりまで無造作に伸ばしているのはおそらく顔を隠すためであろうが、顔を緩やかに覆う柔らかそうな髪も、結果的にその線の細い絶世の美貌をさらに引き立ててしまっている。なぜ彼のような人間が警護員をやっているのか、茂にはいまだにわからない。
ただし茂自身が、なぜお前は警護員をしているのかと聞かれても、やはり答えはよく分からない。新米警護員の給料だけでは食べていけないので平日昼間は普通のサラリーマンをやっているが、そんな二重生活をしてでも、なぜやりたいのか、と聞かれたとしても。
葛城はテーブルのピッチャーから、持ってきたふたつのグラスに麦茶を注ぎ、ひとつを茂に渡す。
「腕も脚も、もうすっかり大丈夫みたいだな、怜。」
「お前こそ」
「はははは、俺は切り方がうまいからね。」
前回の警護で高原はクライアントを守るため自らの左腕を自傷し、また前々回の警護では葛城は襲撃現場の事故で左腕と左脚を骨折した。いずれもペアを組んでいたのは茂だが、これらのことは、二人の先輩警護員の、異常ともいえる仕事熱心さを茂に強烈に印象づけた。しかしそれ以上に、この二回の出来事の持つ意味が、別にあった。
「先週の最終打ち合わせと顔合わせで、確認事項はひととおり網羅してはいますが、そのほか、なにか今のところ、不明なこととかはありますか?茂さん」
今日は本当は事務所に立ち寄る予定がなかった茂であるが、念のために葛城が聞いてくれる。
「出張は京都までの往復移動の警護だけということで・・・・現地を下見していないことは、問題ないんですよね。」
「そうですね。明後日の復路も京都駅のホームで待ち合わせですから・・・。京都でずいぶん時間が空いてしまいますが、臨時の警護依頼がある可能性もありますので、念のため心づもりはしておきましょう。」
高原がもの言いたげな顔で見つめているのをしばらく葛城は無視していたが、根負けしたように苦笑して高原の顔を見返した。
「わかったよ、説明するから、そんなに見るな。」
「さすが怜。話が早いね。」
「本当はだめなんだからな。」
高原は後輩警護員の茂が今回どんな警護をするのか知りたいのである。本来、クライアント(警護依頼人、警護対象者)のプライバシー保護のため、警護内容は担当する警護員以外は同じ大森パトロール社の人間でも不必要に共有することはしない。しかし新米警護員の茂の育成熱を前面に押し出す高原に迫られると、前回の警護でもその茂に色々逆に助けられた葛城としてもあまり邪険にできない。また、高原くらいの上級の警護員となると、前回同様にいつメイン警護員として自分のピンチヒッターに入ってもらうかもわからないともいえるし、そもそも高原はおおむね大方波多野部長に聞いて知っていそうである。
「クライアントは、今回は、警護依頼人と警護対象者が別の人間だ。警護対象は宇目田女学園理事長の笈川比沙子氏。警護依頼人はその息子さんの笈川光男さん夫婦。比沙子氏は一人暮らしだが、一か月ほど前から、電話での脅迫が比沙子氏の携帯電話宛てに三回あった。最初の二回は本人が出たが、二週間前の三回目は息子さんの光男さんが比沙子氏の携帯に出たとき確認。三回とも女性の声で、内容は同じ。”○月○日までに、あなたを、再起不能なまでに傷つける。”」
「○月○日・・・一週間後だね。」
「三回目の脅迫の後、うちに警護依頼があり、月曜日から移動時警護を開始した。自宅と学園との間。通勤は車だから、メイン警護員が同乗するかたちだ。サブ警護員の茂さんには基本的には毎日オートバイでの並走をお願いしている。今日は明日の出張の準備もあり、学園は休んでおられるので警護はなかったが、明日と明後日は、京都本校での式典のため一泊で京都へ行かれる。クライアントのご指定により、明日の自宅から新幹線の京都駅までと、明後日の逆行程の、同行警護になる。」
「京都本校と京都駅との間は、学園関係者が大勢随行するそうで、警護は無用とのご指定です。」
「ふうん・・・じゃあ、土日の出張が無事に終われば、あとは来週の月曜から・・・金曜までで、おしまいということだね。」
「はい。もちろん、いつものように葛城さんが水も漏らさぬルートマップを作ってくださっていますし、しかも今回のクライアントは予定外のコースは絶対にとらないので、非常にスムーズです。」
「脅迫者に心当たりはあるのか?クライアントは。」
「依頼人の光男さんご夫婦はもちろんまったく心当たりなし。警護対象の比沙子さんに尋ねたそうだが、本人もなんのことか全然わからないそうだ。」
「その○月○日という日付に意味は?」
「それもないそうだ。設立記念日が近いがそれは明日だしね。」
「なるほどね・・・」
茂は今回のケースは単なるいたずらなのではないか、と思う面もあったが、二人の先輩警護員の口からはそういう言葉は一切出ない。これは警護員の暗黙のルールなのか、あるいは、本当にこれは犯人に犯意があるという、先輩警護員の勘なのか。
高原が、おもむろに話題を変えた。
「そういえば河合、今日は例のバーでろくなことがなかったが、三村英一には会わなかったのか?」
「あ、そうですね、そういえば。」
「ならよかったじゃないか。それだけでも、幸運といえるんだろ?」
「そうですね!」
茂は確かにその通りだと納得し、麦茶を飲んでしまうと二人の先輩警護員に挨拶し、事務所を出た。
茂が帰った後、応接室のテレビを消し、高原が少し葛城を斜に見ながら言った。
「怜、お前最近よく、用もないのに事務所に来てるよな。」
「なんだよ、いきなり。」
「それは、最近よく河合が、用もないのに立ち寄ることが増えたせいだよね?」
「・・・・」
「あいつに、色々期待し始めてるんじゃないか?怜。」
「・・・そうかもしれないね。」
「もちろん、あいつには十分な素質があると思う。ただし、忘れるな。過去の・・・・厳然たる事実をね。」
「わかってるよ。でも茂さんは、大丈夫だと、思う。きっと。」
茂は大森パトロール社の事務所が入っているビルを出ると、すぐ近くの駅へと向かう。二筋歩き、横断歩道の階段を上がろうとしたとき、後ろから若い女性の声で呼び止められた。
一時間ほど前に茂が不愉快な扱いを受けていた、駅前の商業ビルに入っているバーのカウンターに、長身の美男子がひとりで座った。女性バーテンダーがふたりともやってきて、争うように注文をとる。
「三村さま!しばらくぶりですね!今日は何になさいますか?」
「いつもの水割りでよろしいですか?」
三村英一は昔の映画俳優のような整った顔に、端正な笑みを浮かべて、頷いた。背の低いほうの女性バーテンダーが飲み物を準備し始め、もう一人の女性バーテンダーがさらに話しかける。
「先日は、また公演のチケットをいただいてしまって、すみません。とっても良かったです!」
「それは、ありがとうございます。楽しんでいただけて、何よりですよ。」
「今日はちょっと遅いお越しですよね。残業ですか?」
「そうなんですよ。」
「同僚の河合さんが、またなにかやらかしちゃったとか。」
「あはは・・・」
英一は茂が平日昼間に勤めている会社の、入社同期の同僚である。そして入社年次だけでなく、会社以外に仕事を持っているということも、その業界はまったく異なるものの二人は共通していた。
二人の女性バーテンダーを適当にあしらいながら、英一は左手の、大きなガラス窓に目をやった。天井から床までガラス張りになっていて、6階建ての商業ビルの最上階であるここからは地上の景色がよく見える。線路を挟んだ、駅の反対側に、小さな雑居ビルの二階に小さく控えめに「大森パトロール社」という看板が出ているのが、よく見るとわかる。
「あの」
今度は英一が女性バーテンダーに話しかけた。
「はい!」
「河合はよくこの席に座ってるんですか?」
「そうですよ。決まってここですねー。」
「なるほど。」
ここからは、大森パトロール社の事務所の明りがついているかどうかが、ちょうど見える。
「そういえば」
背の高いほうの女性バーテンダーが言った。
「今日も河合さま、おみえになってましたよ。三村さまにだけ残業させて、ひどいですよねー。」
「そうですか・・・」
英一の言葉が途切れた。
線路の向こうの、横断歩道の階段の前で、一旦階段を上ろうとした茂がおもむろに振り返り、ひとりの女性と立ち話をしたかと思うと、すぐに脇道へと入っていった。
英一は一瞬考えた後、さっと立ち上がり、カウンターへ現金を置くと足早に店を出て行った。
茂が振り向くと、ブラウスにカーディガン、フレアスカートという格好の、一人の若い女性が右肩にトートバッグを持ち、茂を見つめていた。
「河合茂さんですね。私、和泉と申します。」
「なにか・・・御用ですか?」
和泉という女性は、ふんわりとした微笑みを浮かべた。目線がほぼ水平に合う。身長一七〇センチの茂とあまり背丈が変わらないから、女性にしては背が高いほうだ。
そして彼女は、容貌的にも、なんとなく茂を女性にしたような感じだった。長めのショートカットの髪が少しの風でもなびくような絹糸のような茶髪であることも、取り立てて顔立ちが美しいということはないが愛らしい童顔で、そして目が透き通る淡い琥珀色であることも。
しかし茂との大きな違いは、全然日焼けしていない茂と違い、夜目にもわかる健康的な小麦色の肌をしていることだった。
「大森パトロール社の警護員でいらっしゃる河合さんに、ひとこと、今、申し上げたいことがあるんです。」
「・・・・・」
茂は答えない。
「明日から、京都へご出張で、ご準備もおありでしょうからお時間は取らせません。貴方がたのクライアントの笈川比沙子さまを、貴方が本当にお守りできるかどうか、そのことについて、ちょっとお話したいだけです。」
「・・・・」
「ここは人目につきます。こちらへ、いらしていただけますか?」
和泉は後ろの路地裏を差した。茂は頷き、和泉の後ろからついて歩き、脇道へと入っていった。
雑居ビルに囲まれた狭隘な三角形の公園の、小さなブランコの前で、和泉は立ち止まった。変わらぬ柔らかい微笑みのまま、振り返った彼女はそのまままっすぐに茂を見つめ、言った。
「お伝えしたいことは、ひとつです。・・・・大森パトロールさんには、笈川比沙子さまのような人は、守れません。」
「どういうことですか?」
「笈川さまを傷つけようとしている人間は、合法的な方法で、それをしようとしているからです。」
「・・・・?」
「そのことが、まもなく明らかになります。そして、大森パトロールさんは、笈川さまを見捨てるでしょう。」
「なにを言っているんだ?」
「見捨てる、と申し上げたんです。」
「!」
「それが合法的な方法であっても、違法な方法と同じかそれ以上に、笈川さまに致命傷と言ってよい傷を負わせます。笈川さまを、お守りする必要があります。でもそれができるのは貴方がたではありません。私たちです。」
「どういう意味だ・・?」
「大森パトロール社さんは、すべての、違法な攻撃の対象となる人間をクライアントとし、そして、クライアントを違法な攻撃から守るために、違法なこと以外はなんでもやります。」
「・・・・」
「でも、笈川さまは、このいずれにもあてはまりません。ですから、お守りできるのは、そのために手段を選ぶことがない者・・・私たちです。」
「・・・・」
茂の脳裏に、前回の警護で高原を組み伏せクライアントを脅迫し罪を自供させた人間たちのことが蘇る。その前の警護で、英一を襲撃犯から一〇〇%守るために彼を欺罔し監禁した人間たちのことが、蘇る。
「私たちは、必要ならば、殺人もします。」
茂の両目が大きく見開かれるのと同時に、和泉はトートバッグのキーホルダーの留め金を右手で切り、ペンを回すように滑らかに回転したその手に、一瞬で銀色のバタフライナイフが光る刃をむき出しにした。
茂は反射的に身構えた。
和泉の透き通るような琥珀色の両目に、似合わぬ凶暴な光がよぎったのは、ほんの一~二秒間だけのことだった。
「必要ならば・・・。例えば、病的な連続殺人犯からお客様をお守りするために、犯人を殺すほかない場合が、あります。」
和泉はすっかり穏やかさを戻した目で、微笑み、ナイフを畳んでもとのキーホルダーの留め金にもどした。
茂は構えを解きながら、さっきよりもさらにもう一段硬い表情で和泉を見つめている。
「今日、お話したいことはこれだけです。お時間をくださいまして、ありがとうございました。次は、京都でお会いしましょう。」
和泉は一礼し、歩き始めた。茂の横を通り過ぎ、振り向いた茂にしばらく背中を見せた後、自分も振り返り、去り際に言った。
「京都では、たぶん、もう少しきちんとしたご挨拶ができると思います。」
和泉は踵を返して、表通りのほうへ歩き去った。
茂はずいぶん長い間、そのまま公園にぼんやりと立ち尽くしていた。ほんのすぐ近くで、会社の同僚の仲の悪い男・・・三村英一が、自分たちの話を立ち聞きしていようとは、もちろん気づく由もなかった。茂は警護員として基本的な注意力は有しているが、英一が気配を消すことが異常に上手いのは、高原の前回警護のときに証明済である。それは、英一が日本舞踊の名手であるからか、あるいは剣道の有段者であるからか、または別の理由によるものなのかは、よくわからない。
しかし英一自身にもっとわからないのは、なぜ自分があの後すごいスピードでここまで来て、茂たちの話を盗み聞きしようと思ったのか、だった。物陰に隠れて。基本的には嫌いな人種であるボディガードたちの、真似事までして。