【勝手に】死ぬとか認めない★
はい、こんばんわ
不定期投稿の時間です。
前回のあらすじ、カイザが柊を庇いダウン、窮地に立たされた柊!以上です。
さぁ、今回はどんなストーリーになるのか…ではどうぞ
ーーーーーーーーーアハハ、なら殺られる前にを殺しちゃおうよ…さぁーーーーーーーーーー
柊のイメージした自分の体がバラバラになる自身の死様が目の前に浮かび、それに対して酷い嫌悪感と怒りが沸き起こり…次の瞬間に何かの艶っぽい声とざわりとする冷たい女の手の感触が柊の背後から柊に伝わる。
次の瞬間に柊の頭の左右に生えている角の大きさが変わり、柊の瞳は鋭く毒々しいものに変わり…ゆらりと立ち上がりカンカンと窓の外からこちらを狙う、砲塔に向かって歩く。
ーーーーーニヤリーーーーー
………
…………
………
デルタのコックピットから柊の居る場所目掛けて照準を合わせていた時、2人で何か話しているので別れのあいさつでもしたのだろうと、気を利かせて待っていると、少女がこちらに向かって歩み寄ってきたのだった。
『ガガ…なんだ?急にこち向かって近づいて来やがった………!?』
月宮 蓮治は、ギョッとした…そして、一気に冷や汗をかき…自分のデルタの操作レバーを握っている腕が震えているのに気が付く
(なんだこのプレッシャー…スカイドライバーに乗っている俺越しに此処までプレッシャーを感じさせるだと!?)
蓮治は、見てしまった…強大な兵器相手に無邪気にも頬笑みながら歩んでくる少女…いや、「悪」の存在を、そのおぞましいまでに無垢で歪んだ笑顔を…。
「うわぁあああ!!!!」
一歩また一歩と迫って来る少女(恐怖)に対して機体、先頭の砲塔の引き金を引いた!
ヅグゥアアアンと奇妙な音を発する巨大な弾丸は、真っすぐに少女に向かって飛ぶ。
だが、しかし、その笑顔は、一切歪む事はなく、真っすぐに飛んでくる弾丸を見つめ…
〔『{(女の子相手にそれは無いんじゃないの?)}』〕
「ぐわ!?くそぉお!!!」
そう、蓮治の耳に声届いた瞬間にバゴォオオンと物凄く強い衝撃が機体に響き、蓮治は、前頭部を側面のモニターにぶつけ、操作レバーを間違って動かしてしまい機体が激しく旋回する。
(なんだ、くそ…なにがあった?)
ようやく操作レバーを使い安定を取り戻した…のだが、額と左目からは、モニターに頭をぶつけたせいで出血し、左目に関してはガラスの破片が刺さり失明している…。
そして、彼がモニターで状況を確認したところ…(嘘だろ!?)…機体の側面に大きなダメージがあり右側面はほぼ大破しているとデータに出た。
ダメージ計算をするとそれは、少女の居るビルに目掛けて発射した砲弾のダメージと一致する。
そして、前方には…無傷で未だにこちらを黒い笑顔で見ている少女の姿があり、蓮治は、ようやく事態を理解することになった。
ーーーーーーーーー砲撃を機体の側面に転移されたーーーーーーーーー
その事実を解き明かした瞬間に、自分が酷く危ない状況にいる事に気が付く…。
(だが、そんなことが出来るのなら初めから……!?まさか、こいつ……【悪化(進化)】しやがったのか!?)
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【悪化】…それは、「悪」だけが持つ特殊な性質でその本質が「悪」に近づくにつれ力が増し、より強大な「悪」へと言うなら進化の形である。
現段階で柊のクラスは、プライドクラスから【悪因悪果】し、エンビィクラスの「悪」に悪化した瞬間であった。
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先ほどのカウンターを喰らってから動かなくなった黒い機体を眺めながら高層ビル独特の強い風になびく紫の髪の持ち主は、自分の細い指に髪をからめ弄りながらニヤリと黒く笑い
〔『{(そっちから来ないんだったら、私から行かせてもらうわよ)}』〕
その可愛らしい声が響いた瞬間に、紫の髪の少女の前に大量のミサイル形状の物が転移しそれら全て。 少女が指をパチンと心地良い音で弾いた瞬間に全てのミサイル…(スカイドライバーデルタの弾薬庫から転移した物)…が稼働し真っ直ぐ、機体へと進み
ドガァンドゥンヅグァアアンダダダン
と激しい集中砲火でデルタの巨大な機体は、激しく衝撃で回転しながら火を吹く。
〔『{(あれ?まだ落ちないの?しつこ~いしつこ~い!むぅ…)}』〕
紫色の髪の少女は、むくれながら地団駄を踏み勝手に怒った。
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…………
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ガガガ…バチバチ…バチ
「くそ、人の弾薬から勝手に撃ってくる奴なんて…くそ、計器のほとんどがいかれちまった…ファイター形態にももう変形できない…
(撤退して体勢を立て直すか?…いや、たった一匹の「悪」に撤退なんて許されない…恐らく何発撃っても返されるだけだ…)
なら…直接体当たりで仕留めてやるよ!!俺の意地にかけても!!」
蓮治は、覚悟を決め迷い一つなく、左目を左手で抑えながら右手で操作レバーを動かし、迷うことなくツインビルの少女の居る会に目掛けて突っ込む。
ドガァンドガンブガンガガガガドガァアアン
それに対して激しく、先ほどと同じミサイル横領攻撃がくるが全速力で向かってくる機体を止める事は出来ない…
(俺の勝ちだぜ!!化け物!!)
真っすぐに進む機体。それを目の前まで眺めていた紫髪の少女は、瞬時に転移し、隣のツインビルの非常階段に立って機体がビルに突っ込む姿を眺めていた。
(やば!?みすみす自分から突っ込んじまった!?……だが、…そう甘くはねぇぞ!!)
本来、相手が瞬間移動を使うのであれば特攻など仕掛けない…だが頭をぶつけ出血し大量に血を失っている人間の思考力の低下は、酷いもので単純な思考しかできなくなっていた。
そして、思考力の低下に伴い…冷静な判断が出来なくなった蓮治。彼は、冷静さを捨て無謀なまでのレバー操作でビルにえぐりこみながら180度回転し反対側に居る「悪」目掛けて突き進んだ。
………
…………
………
〔『{(チィ!)}』〕
自分に向かってくる機体に、紫髪の少女は、舌打ちした…。
ーーーーーーーーもう転移できないーーーーーーーーーー
転移の使用回数をオーバーしもうなすすべが無くなった「悪」の少女は、怒りに顔をゆがめる…。そして、目を閉じ…諦めに入る…かのように見えたが。
ーーーーーーーアイツらを皆殺しにするまで諦めるわけねぇじゃんーーーーーー
その声が響き、再び黒い人型の何かが、少女の体を覆うとさらに角のサイズが大きく、そして歪になり再び悪化を始める。
だが、それ(悪化)よりも早くデルタの期待が接近し間に合わないかと思った時。
〔『{(ん?なんでコイツ止まって?)}』〕
こちらに全速力で向かっていた機体が少女の身体に当る直前で静止しており、さすがの少女も驚きを隠せないでいた。
その時だろう、何処かのスピーカーから声が響いたのは…。
『大丈夫ですか?…お譲さん?』
ある男の声が聞こえ、紫髪の少女は、その声の出所を見ると、建設中のビルの屋上の巨大クレーンを操作している白い服の白髪の男、カイザが其処にいる。
その姿を二つのつぶらな瞳が捉える。
〔『{(か、カイザ…さん///////)}』〕
何故か、体温が急上昇し脈が速くなり顔が熱くなるのを紫髪の少女は感じた…。
そして、機体の推進を止めていたには、隣のビルの建設用巨大クレーン6台のワイヤーでフックとワイヤーがそれぞれ、デルタの翼やアンテナなどに絡まり動きを止めていたのだ。
………
…………
………
ギシギシと巨大な戦闘機の推進に少しずつ悲鳴を上げ出したクレーンに乗りこんでいるカイザは、重症の怪我を負いながらもなんとか意識を保ち最後の力を振り絞り隣のビルで不安そうにこちらを見てる…紫神の少女に微笑みながら目の前にある機体のパイロットの集音マイクに聞こえるように、
「あなたは、根本的に間違ってますよ?仮にもヒーロー(主人公)が戦闘機で痛いけな少女に襲いかかってるんじゃねぇよ!ってことですよ…」
その言葉が聞こえたのか次の瞬間に、機体から声が響いた。
『お前こそヒーロー(主人公)のくせに「悪」の味方をしているのはどうなんだよ!?ダークヒーロー(宿敵)のまねごとのつもりか?俺は、正義のためにコイツを排除する!!邪魔をするな脇役が!!』
その返事が聞こえた瞬間にカイザは、遠隔操作で全てのクレーンのモーターを最大稼働し機体を思いっきり引き寄せ、
「It was addicted to justice -- a sinner -- it purges by the justice of self. (正義に溺れた罪人よ、我の正義によって粛清する)…噛ませ犬は、さっさと尻尾巻いて帰れ!」
ニヒルな笑みを浮かべながらクレーンの全てを右方向に向けると黒い機体は、自らの推進力を利用されまるでフリスビーのように回転しながら2キロほど離れた海にザッパーーンと墜落した。
ピシピシ…バキンガラガラガラ
「あれれ?まさかまさかのまさかのまさかですか?」
機体をフリスビーのように放り投げると言う荒技を披露したカイザの乗るクレーンは、見事に崩壊しカイザごと隣のツインビルに向かって傾き…
「なんで僕はこうもカッコつかないんだ~~~!!」
ガシャァアアンとツインビルに突き刺さりある意味吊り橋が完成し、しばらくビルを削りなが落下しようやく落下が止った瞬間にその衝撃でカイザの体は、コックピットからガラスを突き破り。
「うわぁあああああ!!」
っと落下するカイザは、自分より下で褐色肌の頬を赤くしている紫髪の大きな角を生やした少女の真上にまで落下し、とっさに…
ガシ…バキバキ………パキン
巨大になった角を掴んでしまい、少女の体は、落下するカイザの体を支えてしまい、奇跡的に首の骨は折れなかったが角が見事に折れてしまい少女は、気を失う。
気を失った少女は、ふらりと非常階段の柵から落ちる。
「間違って柊さんの角を折ってしまった~がふ…ごへあ」
と慌てながらも、下に奇跡的に設置されて居た、段ボールや発泡スチロールを積んだトラックの荷台に落下したカイザの上に少女が落下し、今度こそ完全にカイザも気を失った…なぜか、少し満足そうな表情で…。
………
…………
………
その一部始終を、下から見ていたカイザとはまた違う白衣を着てボサボサ頭に煙草をくわえた不潔ぽく見える女は、よいしょっとトラックの荷台によじ登り気絶しているカイザと角が折れ気を失った柊を見下ろしながら、頭を掻き
「なんか嫌な予感がすると思って来てみれば…めんどくせぇ」
男はそう言いながらもカイザと柊を軽々と抱え、自分の用意した車に乗せた…紅いサイレンに白いボディ、竹中総合病院とかかれた車に乗せて…。
つづく
以上です。
キャラ紹介(え?このキャラ最初に紹介したはず!?)
名前:魏雷妃
性別:女
年齢:15
悪or正:悪【ダークサイド】
ジャンルor種族:鬼人
クラス:エンヴィクラス
主人公補正or悪のスキル:【瞬間転移】
スキル内容:半径500M以内の物なら1トンまで好きな場所から好きなものを転移出来るようになった。
容姿:身長は142センチ、頭の左右に鋭い白色の角が生えている褐色の肌で紫色の髪を腰まで伸ばしており、少し自己主張する胸と鋭いキレ目が特徴の少女。服装は帽子にカジュアルな服装を好むが今ではなるべく動きやすい服を選んでいる。悪意に支配されているため角のサイズが大きくなっている。
性格:凶暴かつ獰猛で悪意の塊
武器:両腰に隠してある拳銃
以上。
次回もまた不定期となってしまいますがまた会える日を楽しみにしています。
感想を頂けると嬉しい限りです。
ではまた